弁護士ブログ(日々の出来事)

2013年7月21日 日曜日

村上春樹のダンス・ダンス・ダンス(久しぶりに読んだ)

 別に、今更、村上春樹の感想文を書こうとしている訳ではない。少し前に村上春樹の「ノルウエイの森」を読んで、その関係でその前の「ダンス・ダンス・ダンス」を読んだということである。私は、決してハルキストではない(以前、この言葉を聞いて、角川春樹の支持者のことかと思った位だ-むろん冗談である。)。

 この「ダンス・ダンス・ダンス」は、著者が1987年(昭和62年12月に書き始め、翌年3月に書き終わったと、あとがきに書いているが、1983年(昭和58年)3月から始まった物語である。34歳の主人公と13歳の少女が出てくる(他の登場人物は年齢がわからない)。題名にふさわしいのかどか分からないいが、60年代から80年代初めまでのロックンロールが出てくる(80年代の曲は13歳の少女がウオークマンで聞く音楽としてだが)。
 
 昔読んだときは、またかという感じだったが、今読み返してみると、そういうバンドもあったな、という感じがして懐かしい。ただ、サンタナとTレックスがないのはなぜかわからない(一々確認していないので、どこかに出ているかもしれない。)。
 

 それより懐かしく感じるのは、少女から主人公に電話(むろん固定電話)がかかってきて、相手の番号を聞き忘れて、こちらから電話ができないというくだりである(電話機をにらんでいるというか電話機の無言の存在感が示されている。)。1983年というと30年前で、バブルの少し前である。そんなに昔のことではないように思うが、やはり昔なのである。少女についえt言えば、舞台となってい1983年に13歳とすると、1970年生まれなので現在では43歳となる(そういう読み方はいけないと思うが、ついその気になってしまう。)。昔のこおtになっていしまうが、後藤久美子や宮沢リエがでデビューしたのは、1987年頃のようなので、小説の設定時より後ということになるが、執筆時には意識されていたかもしれない。
 

 昔、読んだときどう感じたのか忘れているが、今読むと、結構面白いし懐かしい感じがする(@で区切られているのも、今なら古臭くて良いと思ってしまう。)。今回一度読んでもう一度読み直そうと思い、すぐに2度目を読み直したが、楽しめた。

投稿者 あさひ共同法律事務所 | 記事URL

2013年7月20日 土曜日

今週の1週間(7月16日から19日)

今週は、月曜日が休日だったので火曜日から始まった。
 7月16日(火曜日)午前中、ロータリークラブの交換留学生がアメリカに帰国するというとで空港までお見送り。福岡空港から、韓国仁川空港経由で、ロサンゼルス、シアトル、そしてホームタウンまで、相当に長い旅にあるということである。とりあえず、無事に帰国したようでホットした。
 
 

 7月17日(水曜日)午前中歯科医へ行き、その後打ち合わせ、午後は1件弁論、夕方は刑事の打ち合わせ

 
 
 7月18日(木曜日)破産管財事件で、不動産が売却できたたので、その決済のために福岡県うきは市吉井町の銀行の支店まで行く。1時間ほど早く着いたため、吉井の町を見物する。江戸時代天領だった大分県日田市久留米藩を結ぶ交通の要地で、蝋の産地ということもあって、明治時代に栄えた町である。当時の街並みが保存されていて、流通と銀行の設立など明治時代の資本主義の勃興期て地方での小さな発展の様子が見られた。売買と決済は、抵当権者や市税、国税の滞納による差し押さえがあっため、その抹消など手続きが大変だった。抵当権者が現金を用意させたうえに、それを指定口座まで管財人名義で送金しろというので手間がかかった(こちらとすれば、現金をわたしているので、それで終わりだろうと思うが、こちらの費用で送金しろというのは、おかしいのではないかと思う。)なお、送金名義人を破産者名でするのか、破産管財人名でするのかは、送金者の本人確認の手続きもあって、送金額が大きいので少し問題になるように思う(実際は、管財人名で送金した。)。

 7月19日(金曜日)
午前中は家裁へ行き、その後打ち合わせを1件、午後は打ち合わせが2件で終了

投稿者 あさひ共同法律事務所 | 記事URL

2013年7月14日 日曜日

土地区画整理事業内土地の売買契約と瑕疵担保責任(最2小判H25、3、22)

 土地区画整理事業内の土地の売買契約後に、その土地に整理組合から賦課金が課された場合に、買主が売主に瑕疵担保責任(民法570条)を問うことができるかという問題である。整理組合が費用の捻出のために販売予定であった保留地の売却がうまくいかず、売買された各仮換地に賦課金を課した。この場合、契約時に仮換地の売主が賦課金がすでに発生していたとすると、それにつき善意の買主が瑕疵担保責任を追及できそうである。発生の可能性があったにとどまる場合が問題となる。「賦課金発生の可能性」をもって瑕疵といえるかどうかというこおtになる。可能性という言葉は、実現の具体性の有無によって区別をつけるということは考えられ、その発生の可能性が高い場合は、その瑕疵が存在していたという場合と同じように扱うこtが可能である(つまり瑕疵性を肯定する。)。

 ところが、その可能性にとどまる場合はどうであろうか。賦課金の発生時期は、契約成立後であり、後発的な事由については、買主が負担すべきものであって売主が負担すべきものではないと考えると、可能性にとどまる場合は、買主がふたんすべきリスクであって瑕疵に当たらないと考えられる。
 

 最高裁判決はそのように考えて、賦課金発生の可能性は意パン的な具体性を帯びていたとは言えず、抽象的なものにとどまるとし、その場合は、売主は瑕疵担保責任を負わないとした。
 

 この判断は、後発的な理由(例えば、隣地にマンションが建ったことによって景観、日照の瑕疵が生じたというような場合に、隣地のマンション建築の具体化の程度などで結論が異なる場合があるkとを示している(むろん、瑕疵担保、説明義務違反などいろいろな方法が考えられる。)

投稿者 あさひ共同法律事務所 | 記事URL

2013年7月14日 日曜日

先週の1週間(7月8日から12日)

 7月8日(月曜日) 午前中は刑事の判決1件と民事の弁論が1件。RCの後、午後は労働委員会で会議と翌日の審査事件の準備で終わる。今日で九州北部は梅雨明けとなる。

 7月9日(火曜日) 午前中は相談2件、午後は労働委員会の審査案件の調査期日(民事訴訟での弁論準備のようなもの)で2時間程度かかる。

 7月10日(水曜日)午前中は、準備書面書きで終わる(消費者事件で、保証会社に対して支払った保証料分について、貸主との関係から消費貸借が成立しているのかどうかというテーマ)。昼食時は福岡県弁護士会の民事手続委員会へ。午後は、いくつかの書面を書きながら、7月24日の日弁連の民事裁判委員会の準備を少しだけ考える。

 7月11日(木曜日) 午前中は、前日の続きで書面を仕上げる。午後は、九弁連の倫理研修へ(今年度は登録後25年ということで受講義務者)。預り金口座の開設と福岡県弁護士会では、その口座を弁護士会に届ける義務が定められたことを念を押される。

 
 7月12日(金曜日)午前中は弁論準備が2件。午後、今週3回目の労働委員会へ(あっせん)。とにかくあっせんが成立してホッとする。その後裁判所に戻って弁論準備が1件。 4件ともけっこうヘビーだったため、スポーツクラブへ行く。
 
 

投稿者 あさひ共同法律事務所 | 記事URL

2013年7月10日 水曜日

挫折力とは?(そんな言葉があるのか)

 先日、参議院選挙に立候補されているある党の候補者(の選挙運動員)が、「自分には何度も挫折した経験がある。そのたびに挫折を乗り越えてきた、このような意味で「挫折力」がある」と言っていた。これを聞いてやはり「エツ」と思った。「挫折力」とは、挫折を乗り越える力であるという。皆さんも、変だなと感じられるであろう。私も「弁護士力」という言葉を使っているが、これは、弁護士としての力をつけるという意味である(「忍耐力」とは忍耐する力という意味であり、「鑑賞力」というもの音楽や絵を鑑賞する力を意味している。)、そうすると「挫折力」は、挫折する力となってしまうからである。

 これからは、「挫折力」についての弁護士としての「遊び」である(そのつもりで読んでほしい。)。「挫折力」の意味が、挫折する力という意味であるとするのはおかしい。挫折するのは、むしろ力がないからである。そうすると、「挫折力」の意味は、挫折する力という意味ではなく、力が関係すると考えられるのは、挫折しそうになった際に、挫折しないようにする場合のことをいうと理解しなければならない。つまり、挫折に対して抵抗する力(これには力が必要である。)という意味以外には理解が困難である。すなわち、挫折しそうな状態になった場合に、それを乗り越える力とい理解が挫折力には一番適していることになる(合理的な限定的解釈)。そうすると、挫折しそうなときにそれに耐える力ということは、挫折を乗り越える力というものとほとんど同じ意味であるから、「挫折力」という言葉は、通常の用語法とは異なるが、挫折の乗り越える力という意味に限定して考えるべきであり、それが合理的解釈であるとするものである。

投稿者 あさひ共同法律事務所 | 記事URL

カテゴリ一覧

カレンダー

2022年9月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

月別アーカイブ