弁護士ブログ(日々の出来事)
2013年7月 7日 日曜日
先週の出来事(7月1日から5日)
お昼はロータリーの例会へ行く。ロータリーの「綱領」がロータリ-に「目的」に変わっている。
午後は、破産の債権者集会。私が管財人なので報告書に基づき説明することになる。配当事件にはなりそうもないので簡略な説明にとどまる。4時からは、福岡高裁との協議会。非訟事件手続法の制定により抗告事件がどうなるなるのか、最高裁で本年3月の子の引渡し事件で間接強制が認められた決定による変化の可能性などが協議される。
7月2日(火曜日) 新しいパソコンが到着したので、設置してもらう(私が使っていた以前のパソコンはXPだったので、古いパソコンを買い替えた。8なので、よくわからない。スタートボタンがないので電源の落とし方がわからず混乱した(マニュアルには書いてある。)。慣れるまで(正確にはなんとなく動かせるようににるまで)まる1日かかった。
7月3日(水曜日) 午前中は法廷が1件。その後打ち合わせで終了。午後は、パソコンの使い方の勉強で終わる。夕方から福岡家庭との協議会(勉強会)。やはり、非監護親の子との面接交渉についての問題が題材となる。調停や審判で間接強制が認められる程度のものを定めるのかどうかは、まだ議論を尽くすべきであるということのようである。
7月4日(木曜日) 午前中、家裁で弁論準備が1件、午後は病院(眼科)へ行く。この病院が眼科医12人位(正確ではない。)いる病院で年間の白内障の手術例が約5000件という病院である。検査などで午後は全部つぶれた。
7月5日(金曜日) 午前中は電話会議1件。午後は打ち合わせと記録の整理で終わってしまう。
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2013年7月 2日 火曜日
ゲート・ハウス(続き)スーザンの信託財産
一昨日のこの欄で、ネルソン・デミルの「ゲート・ハウス」のことを書いたが、その中で、気が付いたことをいくつか書いてみたい。主人公ジョン・サッター(一人称小説なので語り手を兼ねる)の妻スーザンは、スタンホープ家の娘なのだが(ゲートハウスでは20代の子供二人の母親)、同人が受ける信託財産からの送金は年額25万ドル(約2500万円)でそれで生活している。そして、スタンホープ家は、スーザンの両親、弟の4人なのだが、弟はフロリダで遊びほうけているということであって、だれも積極的な事業を行っているのではなく、その財産をどうもすべて信託財産としてその運用を専門家に依頼して、そこからの収益で生活しているようである。4人で使っているので単純に考えても少なくとも年間100万ドル(約1億円)程度の収益を得ているようである。
そうすると、元手となる財産がどのくらいかということが問題となるが、ジョンスーザンの貰っている25万ドルから推測して3千万ドル位だろうということだった(実際には1億ドルということである。)。仮に3千万ドルだとすると、5パーセントの収益が上がらないと配当金は出せないということになる。運用機関の報酬を考えると、年間10パーセント近い利益を出す必要があるということになる。
日本では、そのような高利回りの金融商品は考えられない。アメリカの金融財産は、そうとうな運用実績を上げることが使命となっていることが示されている。このような資金が日本の株式市場に投資されたりしているということであろうか。
もう一つは、スタンホープ家のような資産家も、家業として発展した事業は結局途中で手放し、その際に受けた資産を金融商品に変更して、結局、金融資産家として生きていくということになるということも、アメリカンドリームの帰着点なのかもしれない。
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2013年6月30日 日曜日
ネルソン・デミルの小説(ゲート・ハウス)
このところ、判例紹介の方はおぶさたとなっている。自宅から事務所まで途中で25分くらい電車に乗っており、その間が読書タイムになっている。その車中で、判時、判タ、金法、金判などの判例雑誌を読んで(目を通して)、事認定が面白そうな裁判例を探しているが、このところ、あまり適切な裁判例に当たらない。
そんこともあって、村上春樹の古い本(ノルウエーの森)を読んでいたら、ほかの本も読んでみようということになった。そこで、近くの図書館に行ったところ、ネルソン・デミルのゲート・ハウスにぶつかったというものである(すごく長い前振りになってしまった。)
先週は、東京への2回の往復が予定されていたこともあって、行き帰りの航空機の中で読む小説が必要になっていたこともある(飛行機の中や電車の中でで読むなら、やはりネルソン・デミルの方がずっと良い。)。
この「ゲート・ハウス」(2008年出版)は、デミルの旧作「ゴールド・コースト」 1990年出版、日本では1992年)の続編ということであるが、主人公のジョン・サッターがアメリカの税法専門の弁護士ということもあり、私には興味深かった。
ゴールド・コーストは、ニュー・ヨーク近郊のロングアイランドにある億万長者の大邸宅のある町だそうで、久作は、そこに住むWASPの弁護士ジョン・サッターの一人称で語られる小説である。
内容は、ジョンとその妻で億万長者の娘スーザンの夫婦の隣にマフィアのドンが引っ越してきて、サッター夫婦と親しくなり、その後、そのドンとスーザンの関係ができてしまい、なにやかやがあってスーザンがそのドンを銃で射殺してしまうという複雑な小説である(説明するとなると面倒であるが、「グレート・ギャツビー」+「ゴッド・ファーザー」の世界ということらしい。)、エンターティメントな小説であって、小説の中でのスーザンのぶっ飛びぶりとジョンの弁護士らしい自己分析や自己弁護などがなかなか身につまされる小説である。ほろ苦い結末なので、年齢のせいかハッピーエンドの好きな私としては少し重たいところがある。
今回の新作(題名のゲート・ハウスは大豪邸の門番の家の意味)は、それから10年後の話であり、9.11事件から2年後の世界である。前作のほろ苦い結末が引き寄せてきた話であるが、ま面白い。とまとまりのないところを書いておこう。講談社文庫上下2冊でありボリュームはすごい。
部分的に興味を引いたところ(トリビア的)は、別の機会にでも書いておきたい。
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2013年6月29日 土曜日
今週の1週間(6月24日から6月28日)
25日(火曜日)朝8時の飛行機で、東京へ行く。11時からの日弁連民事裁判手続に関する委員会(略して民裁委員会)に出席する。2013年度の第1回目の委員会だが、今年度の委員長の役目を引き受けることになる(事前に引導を渡されていた。)。1年間(通常は2年間)委員長職を引き受けることになる。委員長を引き受けて議事を進行させるが、なかなか簡単にはいかない。日弁連職員の江原さんに迷惑をかけることになる。委員会が終わったら、当委員会のメンバーの一部と最高裁民事局との定例の協議会に参加する。増田前委員長の慰労を兼ねた懇親会も行って、今日は東京に泊まる。
26日(水曜日) 朝8時20分の飛行機で福岡に帰ってくる。11時には事務所に出る。少し仕事をして午後2時からの労働委員会に出る。会議終了後、事務所に戻り、少し打ち合わせをして、労働委員会の退職された方の送別会に出る。
27日(木曜日) 午前11時から刑事事件(国選事件)がある。弁論まで行う。11時45分に終わったので、事務所にその記録を置いて1時の飛行機で日弁連の委員長会議(3時から)に出る。3時30分に日弁連に着いたので30分の遅刻ですむ。20時の飛行機で福岡に帰る。
28日(金曜日) 一日事務所にいる。先週デスクのパソコンがダウンしたので買い換えたが、まだ届かず、ほかの人のデスクを使わせてもらうのであまり進まない。こんな日は早く帰ってスポーツクラブに行くことにする。明日少しやることにする。
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2013年6月23日 日曜日
先週の一週間(6月17日から24日)
17日(月曜日)午前中は、さしたることのなく終了。というか、自己破産申立て事件を受けているが、どのような経緯から破産に至るのかが、もう一つよく分からない。債務の生じた時期と内容をもう少し自分でも納得がいくようになりたい。資料の不足もあって停滞している。夕方から福岡地方裁判所と弁護士会の民事手続協議会(題材は、「交通事故訴訟」)。
18日(火曜日) 午前中に昨夕届いた19日の訴訟事件の準備書面に対する反論の準備書面(3頁)を書く。その後は、破産事件のことで現金出納簿や支払伝票などを見ているが、やはり全体がきちんと呑み込めない。午後から、高齢者の契約の立会に行く。帰ってきてやはり破産事件の整理を行う。
19日(水曜日) 午前中は法廷が1件。午後からは即決和解に行く。土地明け渡し事件。バブルのころ(平成元年から5年頃まで)はたくさんあったような気がしてすごくなつかしい。このほかに、親子関係の存在に関するDNA鑑定を依頼するための準備をする。
20日(木曜日) 午前中は雑用で終了。私が破産管財人の事件の報告書の準備で時間がとられる。夕方からは不動産研究会(今回の担当会は土地家屋調査士会)へ出席。境界の立会の相手方へのお願いなど苦労していることが多いようである。
21日(金曜日) 午前中は、私たちの事務所が申立代理人となっている破産事件の終了集会と、私が破産管財人の事件終了集会で終わる。午後は、破産申立て事件の準備(少し全体像が分かってきたような気がする。)。残りは明日事務所に来てやろうと考えて、スポーツクラブへ行く。
22日(土曜日) パソコンがうまく動かない。XPだし買替えかなと思う。このため、作業がまったくできないまま土曜日が終わる。
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