弁護士ブログ(日々の出来事)

2020年12月 5日 土曜日

今週の1週間(11月30日から12月4日)

 11月30日(月曜日)午前中は、いつもの作業後、コロナ禍での企業の苦しい経営状況での相談。有体に言えば従業員の整理解雇を考えなければならないという相談である。いわゆる整理解雇の4条件のクリアということになるが、大企業では、確かに4条件といったものが考えられるが、中小の企業では、これらの4つを条件と考えるのは難しい。4つの要素として考えざるを得ない。手続が公平でなければならないのは当然だが、社内での別部門で働いてもらう、と言うのは難しい。今日は、一般的な話で終わったが、実際には、経営者のかなりの覚悟が必要なことを確認して終わる。
  その後、RCの例会に出て、事務所に戻り、いくつかの作業を行う。いつのもことだが、法制審の民事裁判にかかるIT部会の後のアフタ-会議の資料(弁護士会から記録要員として出席された会員の作成する会議議事録)を読むだけでも大変である。他の作業があり、結局、アフター会議(当然Zoom会議)には出られなかった。

 12月1日(火曜日)今日は、一日、事務所で作業。午後からは日弁連の司法シンポ実行委員会(Zoom会議)に出る予定だったが、昼休みに明日の午前中の期日(書面による準備手続なので正確には期日ではない)の準備書面が届く。ほぼ議論が煮詰まった時点で、裁判所からの提出指示に基づくもので、もう少し前に提出される予定だったものなのだが、他方、この書面に対するこちらの反論を待って、裁判所が和解案を出すという予定も聞いていたので、急遽午後の時間をその準備書面に対応する準備書面を提出することにする(このため、司法シンポ実行委員会は欠席)。前もって記載する内容は概ね決まっていたので2ページのものを2時間で作成。なんとか今日じゅうの提出となる(明日の期日のためには前日中の提出は不可欠である。)。

 12月2日(水曜日) 午前中は、昨日送った準備書面の期日が1件。裁判所が次回の期日をどうするつもりなのかが、気になっていたが、なんと、こちらが夏の時期に提出しちえた調査嘱託を採用しようと思うという話になる。毎年この時期になると、担当裁判官の異動のことを気にしながら裁判官の考える進行を予測する必要がある。今から調査嘱託を採用したうえで、相手方にもつかすべき嘱託事項の有無を考えてもらい、それに基づき嘱託するということになれば、嘱託先からの回答は来年1月末になり、それから1回弁論を開き、その後回答に基づくそれぞれの主張が提出されて(3月末になりそうである)、ようやく弁論終結となりそうである。そうすると、担当裁判官が来年移動なら、新しい裁判官の下で、改めて主張整理があり、人証調べとなることも考えられる。和解が出来なければ、来年夏の人証調べ期日の見込みが高い。コロナ禍で期日がなかなか入らないということもあり、益々、裁判が遅れそうな気がする(もう少し早い時点で調査嘱託が採用されれば少し違ったかもしれない。)。
 午後は、家庭裁判所での調停。婚姻費用分担と離婚がセットになった事件。初回だったが、こちらは少し進んだ感じがする。ただ次回期日が2月中旬となり、コロナ禍のために期日が入りにくい感じになっているように感じる。
 その後、お通夜が1件。亡くなられたのはビジネスホテルの経営者だったが、ホテルの従業員の外国人(アジアからの若い人が多かった)が、集団(合計30名位)で、参列しており、福岡ではそういう多くの若い外国人が働いていることを改めて痛感する(コロナ禍のために母国にも帰れていないと思う。)。

 12月3日(木曜日) 今日から2021年の手帳(弁護士日誌)を使うことにする(次回の期日の予定など来年の予定を書き込むことが増えたことから、来年の手帳を使う方が便利である。)。そのため、この弁護士日誌は、あくまで予定帳であって、本来の意味での「日誌」あるいは「日記」ではない。その日のことを正確に記録するものではない(ということは、後日、この手帳に書かれたことが問題になってもその信用性は低いということになる。)。
 午前中は、事務所で作業。午後は、電話会議(進行協議)が1件。午後もまじめに作業、明日午前中の打ち合わせのためのペーパー作りという一目だった。

 12月4日(金曜日) 朝からまじめに打ち合わせ。午前中一杯かかる。当然だが、打ち合わせ宿題が増え、完成はさらに先に延びる。週末頑張ろうということになる。午後は、目先を変えるために刑事事件の記録を見る。否認事件での証人調書と被告人質問の調書が出来てきたため、それを読む。次回の論告・弁論期日まであと2週間なので、再来週はこれに掛り切りになりそうである(いつもながら、弁護人としての質問については、もう少し準備が足りなかったのではないか、もう少し良いやり方があったのではないかという気がする。高裁に行ったときに、この調書の記載では裁判所に対するインパクトが薄いのではないかと思う箇所はどうしても出てくる。)。
 その後、いくつかの作業をして今日はお終いとする(早めに終わりにしてジムに行く。)。


投稿者 あさひ共同法律事務所

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