弁護士ブログ(日々の出来事)

2020年8月16日 日曜日

今週の1週間(8月11日から12日)

 8月11日(火曜日) 東京は晴天が続いていてとても暑いようだが、福岡は雨。蒸し暑い。さて、昨日が「山の日」で、今週はお盆休みがあるため、事務所は今日と明日の2日だけということになる。そうは言いながら、このところは事務所も開店休業の日が続いている(新型コロナと夏の暑さで、事務所まで来て貰うのもなかなか大変だし、裁判所も夏季の休廷期間になっているところが多い。)。こういう時は、落ち着いて少し丁寧な書面を書こうと思うが、それはそれで難しい(暑い。文章の手直しを始めると際限が無い。分かりやすい書面にしようと思うと、同じことを何度も繰り返して書いている―強調したいところはそうなりやすい―つまり美しくない)。それになにもしないまま時間が経つ。

 「密」を避けるということもあり、早めに終わりにして、ジムに行く(実は、ジムも結構空いている。皆さんマスクをしての「無言の行」になっている。ただし、教室レッスンの方が、無理やり身体を動かさせられるので、楽である。)。

 8月12日(水曜日) うちの事務所も明日からお休みなので(17日までお休み)、今日は、いくつか整理作業をする。人出の多いこの時期に旅行に出るというような発想が無いので、例年のんびりとした「お盆」なのだが、今年は、新型コロナのお陰で、完全に「家に籠る」というスタイルになりそうである。高齢者に感染させないということで、「実家に帰ってくるな」と言われたということが盛んに報道されているが(そのこと自体は、そういう判断もあると思う)が、それが、周囲の目があるから帰ってきてほしくない、というのであれば、やはり行き過ぎのように思う(周囲の人への忖度とだとすると、程度の問題とは言え気になる。)。
 今日からは、福岡も晴天が続きそうで、当然、熱中症への対策が問題となってくる。どうやって英気を養うか、考えたい。

 

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2020年8月 8日 土曜日

今週の1週間(8月3日から7日)

 8月3日(月曜日) 8月になった。当然だが、今年も残りの方が少なくなった(とは言え、もう7か月もたったとはとても思えない。それだけ今年は何もできていないということである。)。
 西日本は梅雨も明けて、いよいよ夏という時期になった。今日は、月曜日なので、いつもようなルーティン作業をする。今日からロータリーの例会はお休み。今月の中盤はお盆休みでもあるが、福岡県でのコロナの感染者数の増大を見れば、何十人が集まっての会合は当分開けないだろう。
 そういうことで、事務所に籠っての書類作業ということになる。

 8月4日(火曜日) 暑くなってきた。冷房の効いている事務所から出られそうもない。12時から県弁護士会での民事手続委員会(Zoom会議)に出る。少人数での1時間の会議なので、この程度なら快適である。午後も引き続き事務所に籠って、明日の日弁連の民事司法改革総合推進本部の会議資料(200頁程度)を読む。それに、やはりアップされたその後の民事裁判委員会第一部会(証拠収集部会)の資料にも目を通す。これで今日の作業は終わってしまう。

 8月5日(水曜日) 午後の作業をした上で、3時から日弁連民事司法改革総合推進本部のZoom会議。30名程度の参加になっている。主な議題は2つ。一つはODR(AIを使った紛争処理)についての日弁連意見書案の検討。AIでの資料の蓄積を使って、安価に、簡易な紛争の解決を目指そうというものである(資料のそろえ方や整理の問題、運営主体の問題で適正な解決と言えるのか、弁護士法72条との関係など、将来の展望や位置づけなど検討すべき問題が多そうである。二つ目は、損害賠償法における違法利益掃き出しや、付加金による懲罰的な損害賠償を認める方向での検討の可否である。いずれも、従前の実務では、実損を超える額の賠償という形でとらえられていた問題だが、日弁連内での関連委員会への意見照会という次のステップに進もうという問題である。
 5時からは、第二陣の民事裁判委員会の証拠収集部会(同じくZoom会議)。その前の会議と重なるメンバーも多く、4時間コースの会議になる。当事者照会、訴え提起前の照会、検証その他の制度について、法改正の必要性を検討するための立法事実として、会員向けに利用の有無や程度についてのアンケ―ト案を検討する会議。あまり利用されていない制度なので、使い勝手の悪さを検証しようという趣旨のものであるが、アンケート事項の検討に際しては、現状の制度の理解が必要にあるが、それぞれあまり利用していないためか、少しづつ理解が異なるようで、結構議論が細かくなる。2時間の予定が随分オーバーした会議になり、皆様、お疲れ様で終わる。

 8月6日(木曜日) 今日は、広島への原爆投下の日。75年目という節目の年となる(それにしては、議論があまりされなかったように思う。)。事務所でいくつかの作業をしながら、昨日の資料を読み直す。
 その他は、今書いている準備書面の検討で時間を過ごす。暑い一日だった。こういう日はジムに行こう。

 8月7日(金曜日) 昨日まで書いていた準備書面が一応仕上がったので、別の作業に入る。明日は、関東弁護士会連合会での地域司法についての会合がある。ITに関係する会議であり、地域司法は、裁判のITの進行により大きな影響を受ける。裁判所の集中化による支部の廃止といった問題が生じる可能性は高い。そのため、裁判のIT化に関するWGのメンバーである以上、やはりこの問題を無視するわけにはいかない。ということで、やはりZoom会議での参加となる。そのための資料読みをする。ということで今週はお終い。




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2020年8月 1日 土曜日

今週の1週間(7月27日から31日)

 7月27日(月曜日)いよいよ、新型コロナウイルスの第2波が福岡県にも迫ってきたように感じる。市中感染と言われるものが、通常の市民活動で生じるもので、飛沫感染、接触感染で広がるのであれば、家庭内や学校、職場といった場所でで、ソーシャルディスタンスがなく、マスクなければ感染者が拡大するのは当然だろう。問題は、感染者が発症せず、感染したという実感がなく、感染しても重症化の割合が低いので、軽視しがちであるという点である。インフルエンザで毎年3000人が死亡していることと比べると、新型コロナウイルスは「恐るるに足りず」という人も多いようである。先週、ロータリーで夜間の7名でのテーブル会が予定されていたが、比較的高齢者が多いこと、酒が入る飲食なので、3時間の密室コースとなるので、遠慮したが、残りの6名で実施されたということである。その後の状況は分からないが、とりあえず、全員無事なようで安心した。

 7月28日(火曜日)明日の民事の尋問の準備を少しやる。尋問自体が久しぶりなのである。交通事故(物損)の尋問なので、却って難しい(事故態様について、双方の主張が違っており、ドライブレコーダーがないので、どこまでが一致した事実と考えてよいのか、難しい。)。それ以外は、建築関係の資料読みで終わる(専門訴訟であるが、基本的なところで争われる場合にどこまで戻って議論をすべき話になるのか難しい。基本的な考え(建築の一般的な経験則や共通認識)が双方に共通であれば、それを前提として争点を形成できるが、その前の段階で双方の主張がかみ合わない場合は、難しい。今回の場合は、ある特定の種類の重要な書面の修正内容の確認をどうするのが通常かという点が争点になりそうだが、それぞれの立場で微妙に違うのでどうしようか(裁判所には容易には分からない)、といった問題になりそうである。

 7月29日(水曜日)午前中は、相談が1件。初めて会う人なので、やはり事務所に来てもらう。午後から人証調べ。マスクをしたままでの尋問なので、結構大変かと思ったが、そうでもなかった。ただ、密を避けるため(換気のため)か、法廷と廊下の間のドアが開かれているのは少し気になった(本来、公開の法廷ということなのでそれが普通なのかもしれない。)。交通事故事件だったが、久しぶりの尋問だったのと、事故状況の確認が尋問の対象だったので、証人が示す図面での位置が裁判所の認識している場所と同一かの確認など結構忙しかった。「あれ」や「そこ」といった指示語の内容の確認も大変で、少し懐かしかった。
 それにしても、毎日雨で、梅雨明けが遅いのが困る(梅雨が明ければ、「暑い」と騒ぐのだが)。
 
 7月30日(木曜日)今日は、午後から日弁連の民事裁判委員会なので午前中しか時間がない。いくつかの作業をして、午後の会議(Zoom会議)に臨む。資料は、前日にアップされているが、全部で500頁を超える(官民を問わず、多くの審議会や分科会での資料が相当部分を占める。当然簡単に読み飛ばすことができない。だからと言って、全部を読み直すのは時間の関係で不可能である。)。一応、昨日の夜は、その読み込みに充てたが、当然無理である。)。
 ということで、午後1時から5時までの4時間の委員会になる。最重要問題の裁判のIT化だけでなく、ウイズコロナの現在進行形での各地の裁判のやり方の情報提供など、多くの問題がある(現時点で裁判所に行かないという方向での双方電話という裁判の進め方の延長上に、e法廷があるという位置づけになるが、そのように単純に考えてよいか、という意識は必要であろう。)。
 4時間のZoom会議は、進行役の委員長の負担が大きい。本当にご苦労様といった感じである(委員長は、事前の資料の読み込みも必要である。数年前は、せいぜい300頁くらいでここまでの資料数ではなかったように思う。)。
 今日は、ジムに行こう。

 7月31日(金曜日)午後に弁論準備が1件。相手が遠方の代理人なので、こちらは裁判所へ行き、相手は電話での期日となる。このスタイルにも、随分なれたように思う。ただ、裁判官がマスクをしての電話だと、少し相手が聞き取りにくいのか(こちらは裁判所にいるので問題は少ない)、少しぎくしゃくした会話になり、相手代理人が少しイライラしている様子が分かる(わたしの発言も聞こえにくいのかもしれない)。そうなると、なかなかスムーズな進行とはならない。私は、相手が本人で、その相手が電話という弁論準備期日の経験が無いが、意思の疎通が結構難しい場合が出てくるように思う(コロナ禍のため、裁判所は、本人訴訟の場合もその出頭を求めず、電話で済ませている場合が多いかもしれない。そうすると、当事者が次回までに準備すべき内容の確認などが十分にできていないという可能性がある。)。事務所に戻って、昨日の委員会での資料を少しだけ読んでみる。ということで、今週はお終い。



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2020年7月24日 金曜日

今週の1週間(7月20日から22日)

 7月20日(月曜日)今週は、水曜日までで終わり。そういえば、本来は、オリンピックの週間だったのだと思う(スポーツの日が10月から移っている)。今日は月曜日だが、ロータリーもなく事務所で過ごす。実は、朝、通勤に使っている私鉄がシステムトラブルで動かず、別の線を使って事務所に向かった。混むかなと思ったが、そうでもなく、こんなところもコロナの影響(在宅勤務の利用)のお陰なのかと思う。夕方5時からは、日弁連民事裁判委員会の部会の会議で、いつものようにZoom会議。例のワークプロダクトがテーマで、結構難しい議論になる。アメリカの判例法で認められた制度の導入(当然、そのまま導入するということにはならない。)だが、文書提出命令の例外の自己使用文書の規定を削除した(日弁連はそう提案している)場合に、新たな例外規定として設けることの可否の問題という理解だが、政策的な配慮規定(本来は、ディスカバリーの例外規定であり、利益衡量的な判断を行う)のため、もう少し、その際考慮すべき要素の検討が必要ということで終わったように思う。

 7月21日(火曜日) 午前中は刑事の法廷が1件。別の係では、コロナの関係で、期日が変更になっており、私の係はどうか、気になったが、無事に終わる(変更になった理由は不明だが、被告人の感染ではないようである。
 午後は、打ち合わせ。先週受け取った相手の準備書面についての打ち合わせ。その後、福岡地裁での双方電話での進行協議。次回も9月初旬の期日になったが、双方電話となった。結果的に期日を決めただけだったので、双方電話で問題はなかったが、こちらは準備書面を出していることもあり、それを前提とする議論はなく、IT化が進むと、こういう期日が続くことになるのかと思うと不安になる(web会議の充実が問題となろう。)。
なお、裁判官個人の考えもあろうが、コロナの関係からか、特に必要な場合を除いて、裁判所には来てほしくないように考えているようである。

 7月22日(水曜日) 今日は、結構打ち合わせで忙しい一日だった。途中で、来週の人証調べの準備もする。人証調べは随分久しぶりなので、どうするのか、準備も大変である。必要な書証が足りているのかなど、検討を始めると難しい問題が出てくる。夕方からは、日弁連の民事司法改革推進本部での知財に関する玉井教授の後援会。やはりZoomによる講演会で、20名弱の参加にとどまったが、知財関係での訴訟手続に関する動きは、その後の民事訴訟法にも影響することから、注目する必要があるが、このためだけに東京に行くのは難しいが、Zoomでの講演会であれば、時間がありさえすれば、参加が容易なので助かる。ということで今週は終わってしまう。コロナ感染者数の増大の心配で終わった3日間だった。

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2020年7月18日 土曜日

今週の1週間(7月13日から17日)

 7月13日(月曜日) 7月も中盤。例年なら、福博の町は、博多祇園山笠で観光客がいっぱいの時期である。今年は、山笠も中止となり、いつのも賑わいはない。ただコロナ禍のための自粛も少しづつ薄れており、居酒屋を含めて、先週よりも今週が間違いなく客が増えている。昼はロータリーだったが、ここでもコロナ以前に戻りつつあるように思う。だからと言って、数名で夜会合を持つというのには、やはり抵抗を感じる。この感じは春先より強い。おそらく無症状の感染者がいて、そういう人からの感染が増えているということから、「夜の街」関連がなくとも、社会生活をしている際に、自分が感染している可能性を否定できないと考えるべきと思うからであろう。それに最近の東京の感染者数を見ていると、自身の勤務先や会合での感染の可能性を否定できないからである。ロータリーから戻った後は、いくつかの作業と、先週金曜日の法制審民訴法IT部会での裁判のIT化の議論状況の報告のメールを見て終わる。国や地方公共団体などによる「事前登録」と一般の人がITを利用して訴えを提起する(原告となる)際のITのための「登録」(被告になった際にITを利用する際の「登録」も同じ)との違いなど、いくつかの点で、それぞれが考えている前提が違っているように思える。そのすり合わせがどこまで行えるのか、制度の基本設計に関する問題なので、慎重に議論してもらいたいと思う。

 7月14日(火曜日)今日も雨。バタバタしていたら、10時からの福岡県弁護士会の冊子の委員会(skype)となる。それが終わると(次回までに私がやりますなどという責任内容の確認の会議となった。)、日弁連のITWGのバックアップ会議(ZooM会議)。先週の法制審民訴法IT部会へ参加された委員による報告の会議であり、昨日読んだ報告内容に追加しての報告検討会である。正直なところ、このところ、色々なところで報道されているように、国がコロナ禍でのIT活用の重要性とそこへの資金投入を考えているという流れを前提とすると、最高裁がどのようなところまでを見据えたシステムを考えているのか(あるいは、それの適否まで法制審で議論するのか)などの検討すべき点についての議論が出来ているのか、不安なところがある。
 午後は、来週の刑事事件のために、福岡拘置所へ接見に行く。拘置所の接見室の入り口前に一般の接見希望者の待合室がある。ここも、コロナ対応で、密にならないように、椅子が減らされている。ただ、実際に接見希望者も減っているようで、そこもかなり空いている感じだった。今日は、また夕方から雨のようなので、早めに事務所を出て、ジムに行くことにする。

 7月15日(水曜日)本来なら、明け方の5時から祇園山笠のクライマックスの「櫛田入り」が始まったはずである(これが終わると、博多の街は、梅雨明けでセミのうるさいけだるい町になる)。そういうこともなく、いつもの水曜日ということになる。
 昼休み中に、13時30分からの事件の準備書面(30枚)と証拠説明書(2枚)が届く。建築紛争なので、このほかに図があるようだが、それは、当日にわたされるらしい。とても見る時間はなく、裁判所へ行く。ななめ読みをして相手の主張の骨子は分かったので、期日(弁論準備)では、その場で渡された証拠の図面の意味を尋ねる(これは、あとで検討するというと、検討した際に出てきた疑問ー結構初歩的な疑問が多く、それが分からないとこちらの主張ができない場合がある―また、裁判所が期日外でこちらの書面の提出を待たずに、積極的に図面をきちんと読むというのは期待できない。)。このため、図面や30枚もの準備書面の意味について、裁判所にも興味を持って目をしてもらうために、その場で、ある程度時間を掛けて書面の内容を検討するという作業をやった方が良い(今回のように、期日当日に、ようやく書面が出る、証拠の図面が出る、という場合は、相手方代理人も図面の意味が分かっていない場合が多いため、その辺りの相手方弁護士の準備の状況を知る必要があり、その程度を裁判所にも感じてもらう必要がある(読んでもらえれば分かります、というような対応を取らせないようにしなければならない―そういう弁護士はよく分かっていない場合が多い。)。
 その後は、続けて、県弁護士会の懲戒委員会に出席。ということで結構疲れた午後となった。

 7月16日(木曜日)昨日、受け取った準備書面と証拠の図面と格闘する一日となる。もう一つ、来週の期日の準備書面を作成する。本当は相手方提出の書面を前提にそれに対する認否を加える必要があったのだが、その提出がないので、それを除いた部分での準備書面となる。
 昼は、県の弁護士会のITWGのZoom会議。終わったら、準備書面の検討に移り、今日は終わりになる。

 7月17日(金曜日) 午前中は相談が1件。それに時間を取られてしまったが、昨日の準備書面を仕上げる(火曜日が期日なので今日には提出したい。)。民間会社への調査嘱託の申立てを考えており、その会社との打ち合わせを行う必要もあったので遅くなってしまった。
 午後は、弁論準備が1件。結構、難しい問題で、やはり時間が掛る事件となっってしまった。そういうことで、今週はお終い。  

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