弁護士ブログ(日々の出来事)

2020年2月 9日 日曜日

今週の1週間(2月3日から7日)

 2月3日(月曜日) 節分である。午前中のいつもの月曜日の午前中を終えて、相談が1件。従業員の懲戒に関する相談で、やはり慎重に対応という話になる。懲戒には手続の適正と事実認定が重要ということが共通の認識になるまで少し時間が掛る。昼はロータリーに行き、午後は、午前中の懲戒に関する規程を読み直し、意見書作成の準備を始める。
 そうしているうちに、裁判所から本当に久しぶりに申し立てた小規模個人再生事件について、開始決定が出たと知らされる。通常の再生事件は少し前にやったので感覚的にも覚えているが、小規模個人再生は久しぶりで最近の裁判所の運用もわからないところがある。ほとんど全件で再生委員が付されているようである(同僚のF弁護士は、絶えず再生委員事件を持っている)。今回は再生委員の選任がなかった。事件の質や債務の内容に疑問がなかったということなのかもしれないが、再生委員の費用(15万円程度と聞いている)を考えると、依頼者にはラッキーということになるかもしれない(そういえば、同時期に申し立てた個人破産事件も同時廃止になり、管財人費用が必要でなくなりほっとした。)。

 2月4日(火曜日)午前中は、事務所だったが、午後からは日弁連へ。民事司法改革総合推進本部へ。今日は私が起案したIT化に関する日弁執行部が作成した日弁連意見書案についての、民事司法改革総合推進本部での意見書案についての議論となる。実は先週は、この起案に結構な時間を取られていた。もちろん、日弁連には、この問題について色々なスタンスからの意見があり、この本部のように色々な立場に立つ委員会から選出された委員により構成される本部では、意見として一つにまとまった意見を出すことは難しい。このため、意見がストレートに対立する点については、ある程度両論を書き、そのうえで、問題点についての切り口が共通となる部分については、その方向で書くなどの工夫が必要になる(同じ方向を向きながらスピード感が違う場合は、方向は同じだと書くなど)。
一応、議論の対立もあったが、持ち帰って起案を修正するという点での了承を得た。

 2月5日(水曜日) 昨日の議論の経過を踏まえて、まずは書き直したものを準備(これでも結構時間が掛る)。委員会のメールに流したところ、早速、反論が出る。弁明をしながら、次の案を出すには少し時間をかけることにする。
 午後は、ロータリーの地区大会実行委員会。本番まであと9週間だが、とても心配といったところ、責任をもって進行させてくれるという人が見当たらず、最後まで無駄な動きをさせられそうな感じである(少し早いが、暗澹たる気持ちになる。実務的に処理をすれば簡単に終わるのにと思うのだが、こういうことはそうはならないのが常である。)。

 2月6日(木曜日) 午前中は、昨日の暗澹たる気持ちの部分を自分なりにどう対応すれば少しでも楽ができるか、シュミレートしておく(いつかは、こういう提案をして対応しなければならない。)。結構細かい点まで詰めると、難しい点というより、決まっていないのでないかと心配していた点がやはり現時点でも全く検討されていないことが分かり(納得してもらうための説明用のペーパーまで作るとなるととても面倒である。)、少し纏めてみる(一応自分なりに検討はしていたのだが、自分の担当ではない以上、横から口出しをするのはやめていたが、さすがにこの時期ではそうは言ってはいられない。
 午後は、月曜日に引き続いて、懲戒に関する相談の続き。その後は、午前中の作業の続きで終わる。
 
 2月7日(金曜日) 午前中は、懲戒に関する意見書の作成で終わる。午後は弁論準備が1件。こちらの事件も裁判官が4月に移動になるという。道路の通行権が係わっている事件で、道路の通行権自体については、別の当事者との間で(こちらの依頼者は全く関係ない)別調停事件となっており、そちらの進行によっても、こちらの進行が変わってくる関係にある(つまり終わらない)。事務所に戻って昨日の続きをやって今日はおしまいにする。ということで今週はおしまい。
  


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2020年2月 9日 日曜日

今週の1週間(1月27日から31日)

 1月27日(月曜日)いつもと同じ月曜日の午前中で始まるが、1件弁論準備がある。そろそろ、3月の裁判官の移動も考えなければならない。この事件は事件番号が平成30年の事件。ほぼ訴え提起から2年以上が経っている。建築訴訟で、途中に鑑定が入ったため半年くらいの期間が結局空転した。この機会に和解ができないとなると、裁判官の移動があり、新しい裁判官が記録を読み直してからということになると、人証調べが夏頃、その後判決となった場合11月というような時間の感覚となりそうである。
 昼はロータリーで、事務所に戻って福岡県弁護士会誌の検討会。平成時代を振り返ってということのため、どうしようかという感じである(覚悟が決まらない。)。
 夕方から、労働委員会の送別会。公益委員会の送別会で、これがいよいよ最後の送別会となる。事務局の皆さんを含め、長くお付き合いをいただき、ありがとうございました。

 1月28日(火曜日) このところ寒い日が続いている(1月末のこの時期なので当然だが)。そのためかどうかは別として体調がもう一つ。熱もあるし、結構だるい。インフルエンザではないと思うが事務所にこもるとともに、大人しく早めに帰宅することにする。先週、新しいパソコンを入れ直したので、もう少し遊んでいたい気もするが、そうはいけないようである(少しいじってしまうと、かえって壊れてしまいそうになる。)。

 1月29日(水曜日) 朝から契約書の見直しの相談。2時間程度で終了。午後は、昨日の続きでパソコンをいじる。というよりマニュアルを見るのと、インターネットで分からない点を調べる。ご存じのように、裁判所はマイクロソフトチームズをフエーズ1では採用する。このためマイクロソフトアカウントが必要になるが、ウインドウズ8,2以降のパソコンを購入する場合は最初にマイクロソフトアカウントを作成していて、そのときにパスワードを設定している。このためそのアカウントをチームズに使うことが考えられるが、今度の裁判所のチームズに招待される際には、そのアカウントで構わないのだが、パスワードが最初の時点での簡単なものでは拒否をされてしまう(大文字小文字記号数字の4種類を使わなければいけない)。それが分からず、当初苦労した。等ということを少しずつ乗り越えなければならない。

 1月30日(木曜日) 今日も、パソコンの関係での処理をしながらの一日となる。ただ、今日は、ロータリーの会員のお店でにお願いしての事務所の新年会。だいぶ、体調も戻ってほっとした。和食のお店で春節なので、中国からの団体客でいっぱいなのかと思ったが空いている。やはり、新型インフルエンザの影響かと思う。

 1月31日(金曜日) 午前中は、電話会議が1件。こちらも、裁判官の移動が控えているため、バタバタとした進行になってきた。2月中にもう1期日入れて、だめなら3月に人証拠調べそして終結という流れになった。みんなが急ぐという意識なったのか、そのために和解への機運が盛り上がるのか、スリリングな進行となってきた。
 その後は、月曜日の打ち合わせにに従って、福岡県弁護士会の平成時代の会史を書き始める。担当が民事裁判(他は刑事裁判、法律相談業務、地域司法の歩みなど、政策についての弁護士会の取組状況を記載することになるようである。)なので、平成年間30年の民事裁判の流れ(その中での福岡県弁護士会での取組み)を俯瞰することになるが、私が修習期が40期で、1988年(昭和63年)4月登録なので、それ以降のほぼ個人的な経験に基づく記述なりそうである。弁護士会の会史としてそれでよいかはかなり議論になりそうなのだが、修習時代、新人の時代の数年間、平成8年の民事訴訟法改正(正確には新法の制定)までの議論(当時は「弁論兼和解」の位置づけや陳述書)など、その後の議論などを書き連ねていくというようなスタイルになるのか(3万字から5万字と言われている)、などと考えている。昔の話になるが、修習生の頃は、「要件事実」、「主張整理」という言葉はあったが、「争点整理」という用語はなかったように思うなど、結構不思い出すと奇妙なことがありそうである(要するに、断片的には書き始めらても、ほかの執筆者から書き方を統一しろ、と書き直しを求められそうである。)。
 今日までは早く帰ってお休みをしよう。


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2020年1月25日 土曜日

今週の1週間(1月20日から24日)

 1月20日(月曜日)午前中は、週の初めのいつもの作業。今日はロータリーが夜間例会(新春例会)。午後はロータリーの地区大会への準備の会合。2時間弱で終了。本番まで3か月を切った時点で準備ができていないのが分かり、どうするのか考えることにする。出しゃばってもいけないので結構苦労しそうである。事務所に戻って作業をした後、改めて新春例会に出席。筥崎宮での例会だが、神事には間に合わず、宴会のみの出席となる。明日は、日弁連のための東京行きなので、早めに事務所に戻り、資料を読む(全部で500ページを超えるのでとても読み切れない。)。

 1月21日(火曜日) 朝、いつもより早い7時30分発の便で羽田に向かう(なぜか、いつもの8時20分頃の便はかなり前から満席だった。)。民事裁判委員会だが、午前中は、情報・証拠収集手続に関する会員向けのアンケート内容の検討(第一部会)で、午後は実際の委員会。途中で、弁護士と依頼者の間での秘密保護についての議論が入り、5時の終了まで、みっちりの内容となる。

 1月22日(水曜日)午前中は、法廷へ。午後も法廷があった。午後の方は、これを前日に相手化からの書面が出ており(当然見ていない)。ばたばたと読んで、法廷で釈明を求めたい箇所があることが分かり、弁論準備で回答を求めた。かなり、事実関係が分かってきたように思う。その後は、結構長い相談。契約書一式を変更するというので、かなり大変である。

 1月23日(木曜日) 今日は、一日かけてパソコンの入れ替え。ケーブルを引く作業もあったので、業者の方にお願いする。途中で相談があってバタバタして終わった。事前に新しいパソコンは使えるようになっていたので、作業はそれほど大変ではなかった。ただ、ウインドウズ・ライブメールだったものは新しいエッジには引き継げないと聞いていたが、過去のメールが新しいパソコンにもそのまま未読のメールという形で残った。これはとてもありがたいことなのだが、逆に既読分と未読メールとの区別がつきにくくなり、古いメールを改めて既読にして、ものによっては削除するという作業が必要になった。

 1月24日(金曜日) 昨日に引き続いて、古いメールを削除し、手元の分を削除しても、プロバイダーのwebbメールには保存されているてため、気持ち良く削除できる。アドレス帳が面倒だが、ついでに、削除してもよい相手もあり、気持ちよく選別した。ただ新しいアドレス帳は、窮屈な感じがする。等とやっていたら、今日も終わりになってしまった。本当は、日弁連執行部からの裁判のIT化等検討会の意見書に対する意見についての司法改革総合推進本部の意見書案を作ることになっていたが、これは、家に帰ってやることにする。その前に、今日はジムに行こう。


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2020年1月25日 土曜日

今週の1週間(1月14日から17日)

 1月14日(火曜日) 午前中は、週の初めの作業の予定が、午後に予定されている電話会議の相手方からの書面が、10時頃届く。準備書面自体は3ページで大した量ではなかったが、預金通帳の写しなど結構確認作業に手間取る内容だった。3月末には裁判官の移動が考えられており、もし判決となると、3月の人証調べを入れる必要があるが、そうなると、それまでに、あと1回電話会議がいれられるかどうかという話になる。バタバタしているうちに午後になってしまい、一日が、この事件でつぶれてしまった。次回は1月末の電話会議になり、私は16日までに書面を提出することになった。
 午後は、午前中にできなかった作業と約束した準備書面を書く作業でおしまい。

 1月15日(水曜日)午前中は、打ち合わせが1件。午後はロータリーの関係での大会会場の下見をする。その後、事務所に戻て、昨日の続きの書面を書き上げる。夕方からは、昨年退任した労働委員会の幹事会の送別会に出席。ということで、今日は、淡々とした一日になった。

 1月16日(木曜日)午後から無料の市民法律相談。少し久しぶりになった。5件の相談だったが、以前は破産などの相談が多かったのが、この日はうち4件が相続の関係での相談。しかも、2件は公正証書遺言を前提にした相談で、公正証書遺言が結構活用されていることを改めて知る。
 1件は、外国人(中国人)の相談。日本で事業をやっていて、人民元と日本円の両替に関する問題だった。AとB(いずれも日本にいる中国人)の間で、直接、円と同価値の元のやり取りがあれば、レートの点で問題がなければ正当な取引だが、Aが日本円をBの日本の銀行の口座に送り、Bが自分の中国の銀行口座から中国にいるCの口座に元を送金した場合、CからAへその人民元が渡されれば問題はないが、そうでない場合は、BCが組んでのAに対する詐欺になる可能性がある。Bからすると、Aからの送金を確認後にCに送金するので、危険はないはずだが、後でAから訴えられる可能性がある。民事だけではなく、刑事事件にもなりかねない。

 1月17日(金曜日)来週、業者の人にお願いして事務所のパソコンを入れ替えるので、その前に自分でやれることをやっておくことになった。事務局にお願いすることが多かったのだが、改めて、この辺りの知識がないことが分かった。パソコンの入れ替えの際に、2週間ほどは同じアドレスのパソコンを同時に使えるということなのだが、それが少し理解できなった。有線ランの時代は、線でつながれているため、パソコンにはアドレスが一つしかないという理解だった(Gメールやヤフーメールは別物という理解だった)。このため、入れ替えのために外したら新しい方しか同じアドレスは使えないと思っていたが、別のランケーブルを使えば同時に同じアドレスを使えるということを考えたこともなかった(考えてみたら、Gメールなどでは、パソコンもスマホも同じアドレスを使っているので、できて不思議ではないのだが。)。
 そういうことで、この日は、パソコンとお付き合いということで、ほぼ終わってしまった。

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2020年1月12日 日曜日

今週の1週間(2020年1月6日から10日)

 1月6日(月曜日)今日から2020年が始まる。正月自体が暖かったが、今日も暖かい一日となった。年賀状の配達は今日の午後のため、午前中は、なんとなく昨年の続きのような話になる。昼にロータリーへ行って皆さんに挨拶。事務所に戻ると年賀状も届いており、その整理で終わる。今年からいよいよ民事訴訟でのIT化が始まることになる(もちろん、民事訴訟法の改正前のため、現行法を前提とした利用になる。)。当事務所でもパソコンを入れ替えたため、少し作業をする必要がある。双方の目的のために少しパソコンの学習が必要になる。

 1月7日(火曜日)午前中、裁判所とのIT化のための接続実験のための準備。裁判所との打ち合わせだが、画面は問題がないが、音声がつながらない。数日中に置き換えるパソコンなのであまり気にしていないが、裁判所からの音声はこちらに届くが、こちらの音声が裁判所に届かない。音声そのものは、ユーチューブの音声などはきちんと聞こえるので、スピーカーには問題がなさそうである。次に自宅とのスカイプでは無事にお互いに音声も聞こえた。このため、こちらの音声が裁判所には聞こえない、という点の原因は不明のままということになる。
 午後は、打ち合わせが1件。交通事故の案件なので、事実関係がどうなのかが問題となるが、やはりわかりにくい。特に文章にすると、分からない箇所がどうしても出てくる。今日は、早めに終わりにしてジムに行く。

 1月8日(水曜日)10時から裁判所との接続実験。やはり、昨日と同じで、うちの事務所から裁判所へ通じず、その部分だけは、電話との併用となる。模擬実験なのでこれ終了。午後は昨年からの事件の引継ぎをしてなんとなくおしまい。

 1月9日(木曜日)今日は一日事務所で。比較的時間があるので、年末年始の法律関係の雑誌を読む。気が付いたのは、金融法務事情2129号(新年号)での法務省小出民事局長の新年随想。法改正の面で、2020年に取り組むべき課題として、最初に取り上げられたのは所有者不明土地問題、次が親子法制、その次が民事裁判手続きのIT化であった。弁護士である我々は、裁判のIT化が実務上大きな問題だと考えているが、事柄自体は、技術的な問題であり政策論争は起きないという理解なのであろうか。そうすると、将来、立法担当者である法務省との関係では、いろいろな点でボタンの掛け違いが生じる可能性はありそうである。

 1月10日(金曜日) 今日は、日弁連の民事司法総合改革本部。委員会終了後の東弁主催の三木浩一慶応大学教授による情報・証拠収集に関する研修会に出席。三木教授のお話も「情報」という大きなカテゴリーの中での「証拠」という捉え方で議論を進められる。情報へのアクセスという意味では、証拠の場合、付きまとう「必要性」という要件からひとまず解放され、
「関連性」という要件で判断されることになる。三木教授は、そういう判断については裁判所の判断という過程を通らなければ実効性を持つのが難しい、とされ、訴訟開始後でないと情報へのアクセスは難しいということになりそうである。アメリカのディスカバリーについては、導入を検討すべきであるお立場のようだが、ディスカバリーの発動の前提として当事者双方での誠実な協議を経る必要があり(任意に提出されるのが一番である)、それが満たされない場合に、裁判所が関与するということのようである。個人的には、当事者双方での協議を導き出すインセンティブとしてどういう考え方があるのか、もう一つ腑に落ちていない(証明責任のないことを理由に照会に応じないのは、証明責任の有無と照会に応じる義務の有無は関係がないとされている以上、誠実とは言えないという形での議論はあると思うが、それを超えるものがあるのかどうか、よくわからなない。)。
 


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