弁護士ブログ(日々の出来事)
2016年9月23日 金曜日
今週の1週間(9月20日から23日)
9月20日(火曜日) 午前中は、休み明けで、急な来客もあってばたばたした。その後、裁判所で、破産事件(私が管財人)の開始決定前の3者協議(裁判所、申立代理人、管財人予定者)。破産者(自然人)が相続した不動産の相続登記を行うかという点が問題となる。余り価値のない山林など数筆ある。登記費用や司法書士手数料などの負担もあるので、破産財団からその費用を出すべきかどうかが協議事項となる。山林なので(保安林指定があって評価額は低い)、最終的には、破産財団から放棄することも考えられるが、その際のことを考えると、今の時点で相続登記をしたい(財団からはなんとか支払いは可能。)と主張し(後になると、登記が難しい)、なんとかそのようになる。午後は、まじめに3時間ほどかけて日弁連の司法シンポでの作業(シナリオ書き)の作業をする(なかなか各委員の注文が多く、消化不良を起こすのではないかと不安になる。)。司法シンポの問題は一応区切りをつけて、その後は民事再生事件での後処理が問題となる。
9月21日(水曜日) 午前中は、弁論準備が1件。労災のからむ事件で、当事者が多くて結構難しい。期日も入りにくいが、それぞれの当事者の思惑があるようで、なかなか訴訟の進行が見通せない。うちの事務所もそうだが当事者からの聞き取りが十分にできていないように思う。その後は、昨日からの続きの作業となる。夕方、相談が長くなって、先週亡くなられた弁護士のお通夜に伺うのが遅れる。非常に申し訳なく思う。61歳で亡くなられた。ご本人も非常に残念だったと思う。
9月23日(金曜日) 今日も、休日明け。午前中は、いくつか連絡を取っっているうちに終わる。午後は、まず労働委員会へ行き、事務局の担当者と来週の審査事件の打ち合わせ。争点について、考えをまとめておく。事務所に戻って、いくつかの作業を行う。三者協議を行った破産事件が、破産決定となったので、早めに山林などの不動産の売却について検討する。債権者集会期日は2か月後なので、管財人がとっとと判断して動いて裁判所からの許可をもらうようにしないと2カ月なんてあっという間にすぎてしまう(免責調査期日も2か月後とされているので、免責の事情についても早めに調べておく必要があるーというより、調べる対象を早めに決めておかなければ、非常に形式的な免責不許可とする特段の事情が見つからなかったというもので終わりそうになるが、それではまずいと思う。破産申立てに至る事情についても、申立代理人により相当に違う。とにかく、記録を早めに読んで、今週は終わりとなる。
9月21日(水曜日) 午前中は、弁論準備が1件。労災のからむ事件で、当事者が多くて結構難しい。期日も入りにくいが、それぞれの当事者の思惑があるようで、なかなか訴訟の進行が見通せない。うちの事務所もそうだが当事者からの聞き取りが十分にできていないように思う。その後は、昨日からの続きの作業となる。夕方、相談が長くなって、先週亡くなられた弁護士のお通夜に伺うのが遅れる。非常に申し訳なく思う。61歳で亡くなられた。ご本人も非常に残念だったと思う。
9月23日(金曜日) 今日も、休日明け。午前中は、いくつか連絡を取っっているうちに終わる。午後は、まず労働委員会へ行き、事務局の担当者と来週の審査事件の打ち合わせ。争点について、考えをまとめておく。事務所に戻って、いくつかの作業を行う。三者協議を行った破産事件が、破産決定となったので、早めに山林などの不動産の売却について検討する。債権者集会期日は2か月後なので、管財人がとっとと判断して動いて裁判所からの許可をもらうようにしないと2カ月なんてあっという間にすぎてしまう(免責調査期日も2か月後とされているので、免責の事情についても早めに調べておく必要があるーというより、調べる対象を早めに決めておかなければ、非常に形式的な免責不許可とする特段の事情が見つからなかったというもので終わりそうになるが、それではまずいと思う。破産申立てに至る事情についても、申立代理人により相当に違う。とにかく、記録を早めに読んで、今週は終わりとなる。
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2016年9月19日 月曜日
今週の1週間(9月12日から16日)
9月12日(月曜日) 今日からはもう一人のエクスターン生と1週間付き合うことになる。今日は、久しぶりに債務整理を受任することになる。債権者(サラ金)は2社で、20年近く支払いを続けている。1社とは、最近、支払の合意をしたようで、その点が問題となりそうだ(仮に過払いであったとすると、その合意の前提となる事実の認識に相違があった。和解契約の前提となる事実についての認識に誤りがあったという論点が出てきそうだ。相手がそれを知っている場合とそうでない場合など違いがあったように思う。)。
昼はRC(創立24周年記念例会)。このところ会員の出席率が良い。良いことだと思う。午後は、少し長い作業を行う。エクスターン生とは、準委任について調べてもらう。債務不履行とその場合の損害賠償の内容をどう考えるのかという点である。
9月13日(火曜日) 今日は、刑事事件の日。午前中は高裁。午後は地裁へ行く。刑事事件なので、エクスターン生を連れて行ける。午前中の高裁の事件は、控訴理由が量刑不当なので、被告人質問の対象などを考えてもらう。その前に、控訴審の構造をもう一度整理してもらい、控訴理由について何が可能かを検討してもらう。裁判所が職権で調べる対象を考えてもらった。午後の刑事事件も争いの無い事件なので、情状証人(家族)への尋問事項などを考えてもらう。その後は、昨日からの続きを行う。ただ、今日は、ジムへ行くので早めに終了。
9月14日(水曜日) 午前中は、昨日の続きでなんとなく終わる。午後は、大津家裁の電話会議。1時間ほど待たされて始まる。相手方本人が出席して裁判官と相当長く話し込んだようである。結局、2時間以上かかって終わる。次回は、大津に行かなければならない。夕方からは、裁判所で弁護士会との民事手続協議会の打ち合わせ会(作業部会と呼ばれる)。労働(未払残業代)事件を取り上げることになった。会合に出て、残業の実績についての証拠方法とその評価、さらにどこまで細かくやるか、結構認識の程度が違うことが分かった。
9月15日(木曜日) 今日は、明日の民事事件での証人調べの準備をする。昨日まで、証人調べの準備をしたが、やはり、書面が必要だと思うようになった(実は、人証調べの前日の今日まで相手から陳述書が出されていない。証人は当事者(当事者尋問)ため、当日、言いそうなことは予測はできるが、まだ、確定的な主張がある訳ではないので、少し、細かな間接事実(こちらの担当者の陳述書を前回の期日前に提出しており、ある程度きちんとした間接事実は記載されている。)を加えた準備書面を作成することにする。5ページほどの書面となる。午後までの4時間はこれにかかりきりになる。それが終わってようやく、尋問の準備にとりかかる。反対尋問をどうするのか、やはり難しい。
9月16日(金曜日) 朝、今日の午後からの人証調期日での陳述書が届く。予想した通り、短いものだった。そして、一番気になるところがはっきり書かれていないものだった。結局、相手方の尋問のポイントは、主尋問が終わらないと分からないというものだった。午前中は、火曜日の事件の判決言い渡しがあった(エクスターン生は、この事件の最初(人定質問、起訴状朗読)から最後(判決言渡し)までを傍聴できたことになる。ただ、午後の人証調べを傍聴できなかったのは残念だったと思う。
人証調べは、やはり、かなり混乱した。詳細は書けないが耳を疑う証言だった(証人の立場上、そのような証言がされるとは思ってもいなかった。)。ただ事件は、簡裁事件なので、テープだけで調書ができないので、最終準備書面を書くことになるが、結構手間がかかりそうだ。
昼はRC(創立24周年記念例会)。このところ会員の出席率が良い。良いことだと思う。午後は、少し長い作業を行う。エクスターン生とは、準委任について調べてもらう。債務不履行とその場合の損害賠償の内容をどう考えるのかという点である。
9月13日(火曜日) 今日は、刑事事件の日。午前中は高裁。午後は地裁へ行く。刑事事件なので、エクスターン生を連れて行ける。午前中の高裁の事件は、控訴理由が量刑不当なので、被告人質問の対象などを考えてもらう。その前に、控訴審の構造をもう一度整理してもらい、控訴理由について何が可能かを検討してもらう。裁判所が職権で調べる対象を考えてもらった。午後の刑事事件も争いの無い事件なので、情状証人(家族)への尋問事項などを考えてもらう。その後は、昨日からの続きを行う。ただ、今日は、ジムへ行くので早めに終了。
9月14日(水曜日) 午前中は、昨日の続きでなんとなく終わる。午後は、大津家裁の電話会議。1時間ほど待たされて始まる。相手方本人が出席して裁判官と相当長く話し込んだようである。結局、2時間以上かかって終わる。次回は、大津に行かなければならない。夕方からは、裁判所で弁護士会との民事手続協議会の打ち合わせ会(作業部会と呼ばれる)。労働(未払残業代)事件を取り上げることになった。会合に出て、残業の実績についての証拠方法とその評価、さらにどこまで細かくやるか、結構認識の程度が違うことが分かった。
9月15日(木曜日) 今日は、明日の民事事件での証人調べの準備をする。昨日まで、証人調べの準備をしたが、やはり、書面が必要だと思うようになった(実は、人証調べの前日の今日まで相手から陳述書が出されていない。証人は当事者(当事者尋問)ため、当日、言いそうなことは予測はできるが、まだ、確定的な主張がある訳ではないので、少し、細かな間接事実(こちらの担当者の陳述書を前回の期日前に提出しており、ある程度きちんとした間接事実は記載されている。)を加えた準備書面を作成することにする。5ページほどの書面となる。午後までの4時間はこれにかかりきりになる。それが終わってようやく、尋問の準備にとりかかる。反対尋問をどうするのか、やはり難しい。
9月16日(金曜日) 朝、今日の午後からの人証調期日での陳述書が届く。予想した通り、短いものだった。そして、一番気になるところがはっきり書かれていないものだった。結局、相手方の尋問のポイントは、主尋問が終わらないと分からないというものだった。午前中は、火曜日の事件の判決言い渡しがあった(エクスターン生は、この事件の最初(人定質問、起訴状朗読)から最後(判決言渡し)までを傍聴できたことになる。ただ、午後の人証調べを傍聴できなかったのは残念だったと思う。
人証調べは、やはり、かなり混乱した。詳細は書けないが耳を疑う証言だった(証人の立場上、そのような証言がされるとは思ってもいなかった。)。ただ事件は、簡裁事件なので、テープだけで調書ができないので、最終準備書面を書くことになるが、結構手間がかかりそうだ。
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2016年9月13日 火曜日
今週の1週間(9月5日から9日)
9月5日(月曜日) 今日は、日弁連の司法シンポ実行委員会の日。すごく遅い台風12号の影響で、飛行機が飛ぶのかどうか不安だったが、特に飛行機が遅れることもなく、空港までの地下鉄にも全く影響がなかった。それでもいつもより30分早めに家を出て、空港にも40分早く着く。これなら、事務所によってきてもよかった(昨日作った文書を事務所からメールで送ればよかったなどと思うー自宅のパソコンからは日弁連のメーリングリストには直接送れない。)。とにかく、シンポ当日のシナリオ作り。本人に成り代わって、ある意味では勝手に作るので、難しい。とりあえず、おおむねはできたように思う。そのシナリオ案をもとに、読み合わせを行って、今日はおしまい。
9月6日(火曜日) 今日は、今週エクスターンで来ているロースクール生と話す。そのうえで、訴状を起案してもらう。結構、難しい内容の訴状になる。事実関係を詳しく書いてもらう。どの程度詳しく書く必要があるかどうかの判断が難しいが、仮に被告が欠席したとしても、裁判所が事実関係についてある程度の確信をもって判決が書ける程度のものとなっている必要がある(裁判所が事実関係の流れについて、納得できる程度は必要だと思う。)。その辺りを意識して書いてもらう。私の作業は、昨日課された日弁連からの宿題(シナリオの訂正、補充)を行って今日はおしまい。
9月7日(水曜日) 午前中は、昨日の続き。新たにやらなければならなくなった作業を少し。午後は、弁論準備期日。30分ほどを要した。その後は、いくつかの作業を行うことで、この日も終了し、その後、エクスターン生2名(2週間)の歓迎会。
9月8日(木曜日) 今日は、いくつかの相談作業をやりながら、訴状の作成に注心する。エクスターン生に書いてもらった事件について、こう書くんだよ、という見本を作らなればならない。予測したとおり、時間は4時間ほどかかったが、とりあえず完成させる。エクスターン生に見せて、こう書くというところを示す。夕方からは、長めの相談。そんなところで今日はおしまい。
9月9日(金曜日)今日は、午後いっぱいに労働委員会が予定されており、午前中で、いくつかの作業を行い、来週の刑事の弁論要旨を作っていたら、終わってしまった。来週は、少し難しい課題があるので、それに集中する予定である。
とにかく、今週はおしまい。
9月6日(火曜日) 今日は、今週エクスターンで来ているロースクール生と話す。そのうえで、訴状を起案してもらう。結構、難しい内容の訴状になる。事実関係を詳しく書いてもらう。どの程度詳しく書く必要があるかどうかの判断が難しいが、仮に被告が欠席したとしても、裁判所が事実関係についてある程度の確信をもって判決が書ける程度のものとなっている必要がある(裁判所が事実関係の流れについて、納得できる程度は必要だと思う。)。その辺りを意識して書いてもらう。私の作業は、昨日課された日弁連からの宿題(シナリオの訂正、補充)を行って今日はおしまい。
9月7日(水曜日) 午前中は、昨日の続き。新たにやらなければならなくなった作業を少し。午後は、弁論準備期日。30分ほどを要した。その後は、いくつかの作業を行うことで、この日も終了し、その後、エクスターン生2名(2週間)の歓迎会。
9月8日(木曜日) 今日は、いくつかの相談作業をやりながら、訴状の作成に注心する。エクスターン生に書いてもらった事件について、こう書くんだよ、という見本を作らなればならない。予測したとおり、時間は4時間ほどかかったが、とりあえず完成させる。エクスターン生に見せて、こう書くというところを示す。夕方からは、長めの相談。そんなところで今日はおしまい。
9月9日(金曜日)今日は、午後いっぱいに労働委員会が予定されており、午前中で、いくつかの作業を行い、来週の刑事の弁論要旨を作っていたら、終わってしまった。来週は、少し難しい課題があるので、それに集中する予定である。
とにかく、今週はおしまい。
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2016年9月 2日 金曜日
今週の1週間(8月29日から9月2日)
8月29日(月曜日) 8月最後の週である。今日から1週間は、司法修習生の会内留学期間ということで、少し楽しい1週間となる。今日は、午前中は、先週からの続いて、司法シンポの関係での作業を行うことになる。昼尾はRCへ行き、そのまま、労働委員会へ。少し間隔があいたような気がする。会議事項そのものは余りなかったが、公益員会議では、十四都道府県委員会会議での検討議題に対する議論で、少し細かいところ盛り上がって、一時間のみっちりとした委員会になった。事務所に戻って、作業の続きをする。
8月30日(火曜日) 比較的余裕のある一日となった。午前中は、相続に関する打ち合わせ。高齢者の面倒を見ている人の将来に備えて準備しておくことの打ち合わせとなった。午後は、少しす修習生と少しのんびりと無体財産権の話をする。その後、民事再生事件の件で少し記録を検討する必要が生じたので、それに集中する。今日は、早めに引き上げてジムへ。
8月31日(水曜日) 今日も少し余裕があったこともあって、少し先の事件の書面作りを行う。午後は、司法シンポの関係で、過労自殺事件をされた京都の弁護士に電話で、当該訴訟事件について、守秘義務に反しない程度で事件内容について教えていただく。その後、地裁で長くかかっていた事件で判決を受ける。土木工事の設計や工事管理(監理)にかかわる事件であり、途中で裁判官が移動になったこともあって、心配していたが、請求棄却の判決を受ける。事件が複雑に見えることもあって、争点の組み合わせについての認識が当方と裁判所で共通のものになっていなかったことによるところが大きいと思うが(もちろん、相手からすれば、そうではないということになるのだが)、各争点に関する理解がまったく違っており、すごくショックを受ける。少しだけ疑問点を書けば、判決を書いた裁判官は、設計という概念が分かっていないように感じた。設計とそれに基づき作業を行う者との関係だが、設計者は、工事を担当する者(通常のレベルに達している者)ならば、その図面(および若干の付属の説明文言)を見れば、工事を完成させる程度に図面を完成させておく必要があり、そのような程度において完成させた設計図を作成しておれば、監理業務のみを行うということも考えられるが、設計図がそのレベルに達していなければ、施行者(工事規模の大きい場合は施工管理者)に、十分に説明を行わなければ、設計を行ったと評価できないのではないかと考えるが、どうも、裁判官はそのようには考えていなかったように思われる。この事件では、途中から専門委員をいれて弁論準備を重ねてきたが、数回続いた争点整理手続き中に、専門委員からの発言がまったくなく、専門委員がどのような役割を担っていたのか全くわからなかった(
以前の別の部の事件では、専門委員について、裁判所からこの候補者を考えているが、適切と考えてよいかという事実上の意見照会があったが、今回は、そのような照会もなく、専門委にどの程度の専門性があったのかもわからなかった。裁判所と専門委員との打ち合わせは期日前にしていたようであるが、その内容も分からず、争点整理の結果も、事件が複雑な割には、すごく簡単だった様に思った。当然だが、控訴は行うことになる。
9月1日(木曜日) 午前中は、昨日の敗訴判決を改めて検討する。午後は、家庭裁判所で、遺産分割の調停。相続人2人だけの事件で、相続財産の範囲に争いがなく、複雑ではないが、初回の調停ということもあってか、やはり時間的に長くなった。
9月2日(金曜日) 午前中は、みっちり時間をかけて、建築瑕疵に関する案件の対策を検討する。午後は、M&Aに関する案件での相談。2件ともそれなりに相談に時間のかかる事件で、結構疲れる。その後、相続に関する事件で、戸籍謄本(改製前原戸籍などを含む)の読み方を、修習生に教えて今日はお仕舞となる。早く帰ってジムに行くことにする。
8月30日(火曜日) 比較的余裕のある一日となった。午前中は、相続に関する打ち合わせ。高齢者の面倒を見ている人の将来に備えて準備しておくことの打ち合わせとなった。午後は、少しす修習生と少しのんびりと無体財産権の話をする。その後、民事再生事件の件で少し記録を検討する必要が生じたので、それに集中する。今日は、早めに引き上げてジムへ。
8月31日(水曜日) 今日も少し余裕があったこともあって、少し先の事件の書面作りを行う。午後は、司法シンポの関係で、過労自殺事件をされた京都の弁護士に電話で、当該訴訟事件について、守秘義務に反しない程度で事件内容について教えていただく。その後、地裁で長くかかっていた事件で判決を受ける。土木工事の設計や工事管理(監理)にかかわる事件であり、途中で裁判官が移動になったこともあって、心配していたが、請求棄却の判決を受ける。事件が複雑に見えることもあって、争点の組み合わせについての認識が当方と裁判所で共通のものになっていなかったことによるところが大きいと思うが(もちろん、相手からすれば、そうではないということになるのだが)、各争点に関する理解がまったく違っており、すごくショックを受ける。少しだけ疑問点を書けば、判決を書いた裁判官は、設計という概念が分かっていないように感じた。設計とそれに基づき作業を行う者との関係だが、設計者は、工事を担当する者(通常のレベルに達している者)ならば、その図面(および若干の付属の説明文言)を見れば、工事を完成させる程度に図面を完成させておく必要があり、そのような程度において完成させた設計図を作成しておれば、監理業務のみを行うということも考えられるが、設計図がそのレベルに達していなければ、施行者(工事規模の大きい場合は施工管理者)に、十分に説明を行わなければ、設計を行ったと評価できないのではないかと考えるが、どうも、裁判官はそのようには考えていなかったように思われる。この事件では、途中から専門委員をいれて弁論準備を重ねてきたが、数回続いた争点整理手続き中に、専門委員からの発言がまったくなく、専門委員がどのような役割を担っていたのか全くわからなかった(
以前の別の部の事件では、専門委員について、裁判所からこの候補者を考えているが、適切と考えてよいかという事実上の意見照会があったが、今回は、そのような照会もなく、専門委にどの程度の専門性があったのかもわからなかった。裁判所と専門委員との打ち合わせは期日前にしていたようであるが、その内容も分からず、争点整理の結果も、事件が複雑な割には、すごく簡単だった様に思った。当然だが、控訴は行うことになる。
9月1日(木曜日) 午前中は、昨日の敗訴判決を改めて検討する。午後は、家庭裁判所で、遺産分割の調停。相続人2人だけの事件で、相続財産の範囲に争いがなく、複雑ではないが、初回の調停ということもあってか、やはり時間的に長くなった。
9月2日(金曜日) 午前中は、みっちり時間をかけて、建築瑕疵に関する案件の対策を検討する。午後は、M&Aに関する案件での相談。2件ともそれなりに相談に時間のかかる事件で、結構疲れる。その後、相続に関する事件で、戸籍謄本(改製前原戸籍などを含む)の読み方を、修習生に教えて今日はお仕舞となる。早く帰ってジムに行くことにする。
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2016年8月27日 土曜日
今週の1週間(8月22日から26日)
8月22日(月曜日) 今日は、午後に、建築事件で、建築現場へ行く。1階が店舗、2階が事務所という木造建物である。当方の依頼者は建築会社であり、注文主が、引渡し前に建物を見て、店舗部分などにやり直しを求めた箇所ががあり、その箇所の手直しが無い限り受け取らないと主張した事件。建築会社も一部の手直しをする予定だったが、その手直し工事が適切なのかどうか、建物の基礎自体がおかしいのではないかということで、専門家に見てもらうまでは、手直し工事を拒否している事件である。店舗部分の内装が、これではだめだという主張も強く、引渡し前の手直し工事もその内容でよいのかおづかわからないとされ、内装の一部については、イメージと違うというような話もあって、工事にも入れず、引渡しもできないということで、結局、専門家n位見てもらうことになった。福岡県設計事務所協会の理事2名に立ち会ってもらうことになった。現地では、施主が問題としていた構造には問題が無く、工事の一部にはやり直しが必要な個所があること、当方が提案している手直し工事の内容で問題がないことが分かったが、店舗という観点からすれば、問題があるとされた箇所が指摘された。工事は設計図面通りにできているが、店舗tであるということを考えると、設計段階で、施主の希望をより配慮して説明さいておれば問題にならなかったと思われるという箇所である。設計の際により注意して希望を聞いておいた方がよかったという箇所であるが、法律上は設計上の瑕疵といえるかという問題となる(図面通り工事ができているのであれば、工事での瑕疵とはならない。)。建築会社とすると、工事が図面通りできているのなら、手直し部分の工事が終われば、引渡しを求め、図面にない内装工事や器具の設置の場合は追加工事になってその費用は請求できると理解しているが、設計上の瑕疵ということになれば、少し複雑になるかもしれない(この場合は、契約内容の確定という問題も生じてくる。)。
ただ、中立的な専門家を最初から入れるというのは、意味があったと思われる(現地に来てもらって、瑕疵の有無(瑕疵も引き渡し後に初めて問題となるもので、今回のように引渡し前に手直し工事を建築会社側で終了させれば問題は残らなくなる。)や工事の相当性を判断してもらい、注文者に基礎工事に欠陥があるなどといった無用な不信感を与えなくてよいという点でのメリットは大きい。他面、調停などと違い、費用の観点から、何度も設計士事務所に立ち会ってもらうこともできないので、1回の立会でかなり詰めたところまで話をまとめる必要があり、事前の準備にかなり手間を要するように思う。
今日は、RCクラブの納涼会で、博多湾内を1周する。のんびりできてよかった(ただし、そんなに涼しくはない。
8月23日(火曜日) 今日も暑い一日となる。事務所での作業。午前中は、昨日の現場立会いでの問題点や検討すべき点をもう一度検討。それとは別の内容証明書を作成。今日から新しい事務員さんが入所。暑い中なので、大変だと思うが、楽しく働いてもらいたいと思う。刑事の高裁への控訴趣旨書の提出や、控訴審での書証(示談書など)の提出となるので、検察庁への事前開示などをしてもらう。午後はこのほか相談が1件。そのほかは、だんだん迫ってきた司法シンポの準備作業も進める(実際は、もう少し、関係者との打ち合わせが必要になる。)。明日が早いので、今日は早めに切り上げて、ジムに向かう。
8月23日(水曜日) 7時代の新幹線で大津に向かう。このところ、東京へ行くことは多いが、関西へは久しぶりとなる。滋賀県へは、通り過ぎることはあっても、そこを目的地とすることはなかったように思う。大津の町は初めてである。裁判は午後からなので、まず、瀬田の唐橋へ。橋の上からボートの練習が見えた。さすがは東レの町である。その後、京阪電車で三井寺駅まで。三井寺を見学。その後、裁判所へ。裁判所は滋賀県庁の近くにある。滋賀県庁の建物は立派だったが、その一帯には、商店街がないというか、店がないのにびっくり。法廷の始まる前に、大津地裁に行って同期同クラスだったYさんに会う。原発裁判で有名になった彼である。日弁連の民事裁判委員会の前委員長としては、彼が考える判断の物差しが事前に双方にはっきり示されていて、双方がそれについて主張をしたうえでの判断かどうかに興味があったので、その点を尋ねたが、その点は、はっきり関電側にも伝えているということだった。彼とは5分の立ち話で終わり、大津家裁へ。せっかくこちらから本人を連れて大津家裁まできたということで、しっかり2時間の弁論準備期日となる。4時に大津の駅を出る。
8月24日(木曜日) 今日は、午前中の飛行機で羽田へ。日弁連の司法シンポ委員会の正副事務局会議へ出る。8月ということで、飛行機は満席(帰りも同じく満席)。11月5日のシンポ当日のシナリオつくりなどの打ち合わせとなる。結構、詰まっている感じである。とりあえず、やるべき事項とその期限を再度確認する。9月5日には、また上京することになっているが、それまでにどこまで詰められるだろうか、多少不安も残る。
8月25日(金曜日) 午前中は、結構難しい相談。午後は、民事再生事件での打ち合わせ。その後、刑事事件の打ち合わせ。比較的淡々と終わった一日だった。明日は当番弁護士の担当となっているので、事務所にでるということで、今日は早めに帰り、ジムに行くことにする。
ただ、中立的な専門家を最初から入れるというのは、意味があったと思われる(現地に来てもらって、瑕疵の有無(瑕疵も引き渡し後に初めて問題となるもので、今回のように引渡し前に手直し工事を建築会社側で終了させれば問題は残らなくなる。)や工事の相当性を判断してもらい、注文者に基礎工事に欠陥があるなどといった無用な不信感を与えなくてよいという点でのメリットは大きい。他面、調停などと違い、費用の観点から、何度も設計士事務所に立ち会ってもらうこともできないので、1回の立会でかなり詰めたところまで話をまとめる必要があり、事前の準備にかなり手間を要するように思う。
今日は、RCクラブの納涼会で、博多湾内を1周する。のんびりできてよかった(ただし、そんなに涼しくはない。
8月23日(火曜日) 今日も暑い一日となる。事務所での作業。午前中は、昨日の現場立会いでの問題点や検討すべき点をもう一度検討。それとは別の内容証明書を作成。今日から新しい事務員さんが入所。暑い中なので、大変だと思うが、楽しく働いてもらいたいと思う。刑事の高裁への控訴趣旨書の提出や、控訴審での書証(示談書など)の提出となるので、検察庁への事前開示などをしてもらう。午後はこのほか相談が1件。そのほかは、だんだん迫ってきた司法シンポの準備作業も進める(実際は、もう少し、関係者との打ち合わせが必要になる。)。明日が早いので、今日は早めに切り上げて、ジムに向かう。
8月23日(水曜日) 7時代の新幹線で大津に向かう。このところ、東京へ行くことは多いが、関西へは久しぶりとなる。滋賀県へは、通り過ぎることはあっても、そこを目的地とすることはなかったように思う。大津の町は初めてである。裁判は午後からなので、まず、瀬田の唐橋へ。橋の上からボートの練習が見えた。さすがは東レの町である。その後、京阪電車で三井寺駅まで。三井寺を見学。その後、裁判所へ。裁判所は滋賀県庁の近くにある。滋賀県庁の建物は立派だったが、その一帯には、商店街がないというか、店がないのにびっくり。法廷の始まる前に、大津地裁に行って同期同クラスだったYさんに会う。原発裁判で有名になった彼である。日弁連の民事裁判委員会の前委員長としては、彼が考える判断の物差しが事前に双方にはっきり示されていて、双方がそれについて主張をしたうえでの判断かどうかに興味があったので、その点を尋ねたが、その点は、はっきり関電側にも伝えているということだった。彼とは5分の立ち話で終わり、大津家裁へ。せっかくこちらから本人を連れて大津家裁まできたということで、しっかり2時間の弁論準備期日となる。4時に大津の駅を出る。
8月24日(木曜日) 今日は、午前中の飛行機で羽田へ。日弁連の司法シンポ委員会の正副事務局会議へ出る。8月ということで、飛行機は満席(帰りも同じく満席)。11月5日のシンポ当日のシナリオつくりなどの打ち合わせとなる。結構、詰まっている感じである。とりあえず、やるべき事項とその期限を再度確認する。9月5日には、また上京することになっているが、それまでにどこまで詰められるだろうか、多少不安も残る。
8月25日(金曜日) 午前中は、結構難しい相談。午後は、民事再生事件での打ち合わせ。その後、刑事事件の打ち合わせ。比較的淡々と終わった一日だった。明日は当番弁護士の担当となっているので、事務所にでるということで、今日は早めに帰り、ジムに行くことにする。
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