弁護士ブログ(日々の出来事)

2016年9月19日 月曜日

今週の1週間(9月12日から16日)

 9月12日(月曜日) 今日からはもう一人のエクスターン生と1週間付き合うことになる。今日は、久しぶりに債務整理を受任することになる。債権者(サラ金)は2社で、20年近く支払いを続けている。1社とは、最近、支払の合意をしたようで、その点が問題となりそうだ(仮に過払いであったとすると、その合意の前提となる事実の認識に相違があった。和解契約の前提となる事実についての認識に誤りがあったという論点が出てきそうだ。相手がそれを知っている場合とそうでない場合など違いがあったように思う。)。
 昼はRC(創立24周年記念例会)。このところ会員の出席率が良い。良いことだと思う。午後は、少し長い作業を行う。エクスターン生とは、準委任について調べてもらう。債務不履行とその場合の損害賠償の内容をどう考えるのかという点である。


 9月13日(火曜日) 今日は、刑事事件の日。午前中は高裁。午後は地裁へ行く。刑事事件なので、エクスターン生を連れて行ける。午前中の高裁の事件は、控訴理由が量刑不当なので、被告人質問の対象などを考えてもらう。その前に、控訴審の構造をもう一度整理してもらい、控訴理由について何が可能かを検討してもらう。裁判所が職権で調べる対象を考えてもらった。午後の刑事事件も争いの無い事件なので、情状証人(家族)への尋問事項などを考えてもらう。その後は、昨日からの続きを行う。ただ、今日は、ジムへ行くので早めに終了。

 9月14日(水曜日) 午前中は、昨日の続きでなんとなく終わる。午後は、大津家裁の電話会議。1時間ほど待たされて始まる。相手方本人が出席して裁判官と相当長く話し込んだようである。結局、2時間以上かかって終わる。次回は、大津に行かなければならない。夕方からは、裁判所で弁護士会との民事手続協議会の打ち合わせ会(作業部会と呼ばれる)。労働(未払残業代)事件を取り上げることになった。会合に出て、残業の実績についての証拠方法とその評価、さらにどこまで細かくやるか、結構認識の程度が違うことが分かった。

 9月15日(木曜日) 今日は、明日の民事事件での証人調べの準備をする。昨日まで、証人調べの準備をしたが、やはり、書面が必要だと思うようになった(実は、人証調べの前日の今日まで相手から陳述書が出されていない。証人は当事者(当事者尋問)ため、当日、言いそうなことは予測はできるが、まだ、確定的な主張がある訳ではないので、少し、細かな間接事実(こちらの担当者の陳述書を前回の期日前に提出しており、ある程度きちんとした間接事実は記載されている。)を加えた準備書面を作成することにする。5ページほどの書面となる。午後までの4時間はこれにかかりきりになる。それが終わってようやく、尋問の準備にとりかかる。反対尋問をどうするのか、やはり難しい。

 9月16日(金曜日) 朝、今日の午後からの人証調期日での陳述書が届く。予想した通り、短いものだった。そして、一番気になるところがはっきり書かれていないものだった。結局、相手方の尋問のポイントは、主尋問が終わらないと分からないというものだった。午前中は、火曜日の事件の判決言い渡しがあった(エクスターン生は、この事件の最初(人定質問、起訴状朗読)から最後(判決言渡し)までを傍聴できたことになる。ただ、午後の人証調べを傍聴できなかったのは残念だったと思う。
 人証調べは、やはり、かなり混乱した。詳細は書けないが耳を疑う証言だった(証人の立場上、そのような証言がされるとは思ってもいなかった。)。ただ事件は、簡裁事件なので、テープだけで調書ができないので、最終準備書面を書くことになるが、結構手間がかかりそうだ。




投稿者 あさひ共同法律事務所

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