弁護士ブログ(日々の出来事)
2019年10月19日 土曜日
今週の1週間(10月7日から11日)
10月7日(月曜日)朝、労働委員会へ行き、期日の打ち合わせ。事務所に戻っていつもの月曜日の作業。その後昼食はロータリー。事務所に戻っていくつか相談というのは変わらない。
10月8日(火曜日)午前中は、何となく事務所で作業。このところ、ITの関係でのフェーズ1の実施(現行法を前提にしたITの利用)に向けた作業が進んでいるが、少しさぼっているため急な流れについていけていない。このため、久しぶりに福岡県弁護士会のITWGの会合に出席する。出席者からフェーズ1で使用するマイクロソフトチームズに対する使い勝手の悪さがいろいろ言われる。使ってみると出る不満ということだが、マイクロソフト社に少しずつ直してもらうことが可能かどうか分からない。実は、私のマイクロソフトのアカウントが不都合により使えないという状態になっていて、新しく取り直すということになると思うが(どうも、マイクロソフトアカウントは、ヤフーメールやGメールのように簡単に取得できる)、チームズで裁判所から招待されている場合に、支障が生じた場合にそう簡単に修復できるのか疑問である(電話の場合は、そういうことが無いだけでもありがたかったことになる。)。
午後は、ロータリーの会議。毎月1回ペースなので、1回の会議で決める必要のあることが多い。しかも会議に臨む準備(資料の事前配布)が少ないので、きちんとした議論ができているのかどうか、怪しい。ということで、疲れる会議となって終了した。
10月9日(水曜日) 午前中は、昨日のロータリークラブの会議の結果によえる作業に集中する。午後は、労働委員会での審査事件の調査期日(裁判での弁論準備期日と同じ)。争点は概ねはっきりしているので、解決のための心証を開示したうえでの和解勧試。結論は概ね見えているとしての話になるが、双方の歩み寄りをよい形で期待するのは難しい。次回までに考えてきてもらうという形になる。
10月10日(木曜日) 午前中は、家庭裁判所での調停。遺産相続に関する事件だが、争点は簡単であるし、理屈上では概ね解決の方向が示されると思えるが、当事者がそれに従った解決をするというのには、なかなか難しい。
午後は、ロータリーでの打ち合わせに付き合い、その後、事務所に戻り、作業をしていたところ、今日は当番弁護士で、勾留前の被疑者からの接見依頼と被疑者国選事件が来る。建前は別々なので、2件を担当するのもやむを得ないということになる。勾留前被疑者には今日中に接見する必要があるため、2件を続けていくことにする。まずは被疑者国選事件の西警察署。次に、勾留前被疑者のために博多警察署。両方とも終わると結構な時間になり、今日はお終い。
10月11日(金曜日) 刑事事件の場合、家族や関係者への連絡が最重要である(無論、罪証隠滅の問題が起きないように慎重な対応は必要である。)。事件ことをほとんど知らない家族にどう説明するかは結構気を使う(家族とはいえ、どこまで話してい良いかは本人との話し合いで決めてはいるがやはり難しい。)。そういう電話をいくつかしているうちに、結構時間がかかる。その後は、少し作業をしただけで、午前中が終わってしまう。午後は、労働委員会へ(公益委員会議、総会)。今週は3回行っており、お疲れ様でしたで、今週は終わる。そうだ、ジムに行こう。
10月8日(火曜日)午前中は、何となく事務所で作業。このところ、ITの関係でのフェーズ1の実施(現行法を前提にしたITの利用)に向けた作業が進んでいるが、少しさぼっているため急な流れについていけていない。このため、久しぶりに福岡県弁護士会のITWGの会合に出席する。出席者からフェーズ1で使用するマイクロソフトチームズに対する使い勝手の悪さがいろいろ言われる。使ってみると出る不満ということだが、マイクロソフト社に少しずつ直してもらうことが可能かどうか分からない。実は、私のマイクロソフトのアカウントが不都合により使えないという状態になっていて、新しく取り直すということになると思うが(どうも、マイクロソフトアカウントは、ヤフーメールやGメールのように簡単に取得できる)、チームズで裁判所から招待されている場合に、支障が生じた場合にそう簡単に修復できるのか疑問である(電話の場合は、そういうことが無いだけでもありがたかったことになる。)。
午後は、ロータリーの会議。毎月1回ペースなので、1回の会議で決める必要のあることが多い。しかも会議に臨む準備(資料の事前配布)が少ないので、きちんとした議論ができているのかどうか、怪しい。ということで、疲れる会議となって終了した。
10月9日(水曜日) 午前中は、昨日のロータリークラブの会議の結果によえる作業に集中する。午後は、労働委員会での審査事件の調査期日(裁判での弁論準備期日と同じ)。争点は概ねはっきりしているので、解決のための心証を開示したうえでの和解勧試。結論は概ね見えているとしての話になるが、双方の歩み寄りをよい形で期待するのは難しい。次回までに考えてきてもらうという形になる。
10月10日(木曜日) 午前中は、家庭裁判所での調停。遺産相続に関する事件だが、争点は簡単であるし、理屈上では概ね解決の方向が示されると思えるが、当事者がそれに従った解決をするというのには、なかなか難しい。
午後は、ロータリーでの打ち合わせに付き合い、その後、事務所に戻り、作業をしていたところ、今日は当番弁護士で、勾留前の被疑者からの接見依頼と被疑者国選事件が来る。建前は別々なので、2件を担当するのもやむを得ないということになる。勾留前被疑者には今日中に接見する必要があるため、2件を続けていくことにする。まずは被疑者国選事件の西警察署。次に、勾留前被疑者のために博多警察署。両方とも終わると結構な時間になり、今日はお終い。
10月11日(金曜日) 刑事事件の場合、家族や関係者への連絡が最重要である(無論、罪証隠滅の問題が起きないように慎重な対応は必要である。)。事件ことをほとんど知らない家族にどう説明するかは結構気を使う(家族とはいえ、どこまで話してい良いかは本人との話し合いで決めてはいるがやはり難しい。)。そういう電話をいくつかしているうちに、結構時間がかかる。その後は、少し作業をしただけで、午前中が終わってしまう。午後は、労働委員会へ(公益委員会議、総会)。今週は3回行っており、お疲れ様でしたで、今週は終わる。そうだ、ジムに行こう。
投稿者 あさひ共同法律事務所 | 記事URL
2019年10月 6日 日曜日
今週の1週間(9月30日から10月4日)
9月30日(月曜日) 9月30日といえば、4月から始まる学校3月末が決算時期の会社からするとちょうど半分が過ぎる大切な日。法律事務所は、そういうことがないので、割とのんびりしているが、いつもの土曜日程度の忙しさはある。特に、今日は11時30分からロータリーの打ち合わせがあるということで、午前中の時間がとても短くなった。
ロータリーの会議は、予めシナリオのあるような会議ではなく、結構波乱にとんだ会議となった(会議の一つの目的である事項を参加者で決定し、その決定をこの場所で確認するという段階まで行かず、担当者が次回まで(8日しかない)に改めて案を作るということで終わってしまた。それで間に合うかどうか相当に不安である。)。
ロータリーの会合の途中で労働委員会に向かう。公益委員会議が1時間の予定がしっかりその通りの時間配分となるということであり、その後の総会まで入れるとびっちり1時間30分の会議になってしまった。
夕方、事務所に戻って、残していた作業を始める。
10月1日(火曜日) 今日は、溜まっていた雑用の日。訴状の仕上げ、刑事事件の弁論要旨、いくつかの先への連絡文書の起案など結構忙しい日になった。このため(?)、今日は早めに切り上げて、ジムにいくことにする。
10月2日(水曜日) 朝は、歯科医での定期健診(最近は半年ではなく、もっと短いサイクルで定期健診の案内が来るように思う。悲しいかな、インターバルが短くなっても、必ず指摘されるのが残念。「何も問題が無いですね」と言われることはなく、今回もあと2回通う必要があるとのこと(いつもと同じである。)。
今日は、日弁連のIT化WGでの意見書作成のための資料読みも始める。例の商事法務でのIT化等研究会が第二読会が終わり、意見書案が出されるということで、それに対する検討をし、日弁連の意見書の案をまとめようというもののWGとしての第一次案である(IT化WGだけでなく、これの問題に関係するいくつかの委員会からの意見書も出される。私の所属する日弁連民事裁判員会でも、同様に意見書案を作っている―既にこちらの方でも担当が割り振られている。)担当は、IT化研究会で資料が出された特別訴訟についてである(民事裁判委員会では、弁論の公開原則との関係で、IT化に際しては、広く国民への公開をどのように考えるのか(例えば中継なども認めるのか)などの論点についてであるが、そちらはもう少し先に検討したい。
10月3日(木曜日) 今日は、10時40分から刑事事件(追起訴状の朗読から論告求刑から弁論まで)が行われるので、午前中はこれでつぶれた。弁論要旨は、火曜日に一応書き上げていたが、それでもやはり直したいところが出てきた。犯罪の成立に争いが無い場合、どのようなことも求めて審理に臨むかは結構難しく、毎回考えることが結構ある。被告人質問だけとなった場合に、どのような点をアピールするかという問題だが、犯罪の内容から量刑の範囲も概ね予測できてしまう場合が多い。そうなると被告人の何をアピールするかということだが、悩ましいのは、起訴されていない同種余罪をどういうように表すかという問題がある。今回は、起訴された犯罪より前に生じた同種の事件があり、その際の動機について、被告人が話したいという希望がある場合で、起訴されていない余罪について先に認めてしまうのは弁護人としてもどうかと思うが、その説明がないと情状の中心がぼけてしまう。結局、余罪が操作されて起訴されたとしても量刑に違いが無いということで(つまり、余罪は起訴されない)、裁判所の量刑もあわり変わらないと考えると、余罪についてもある程度きちんと認めた方が、量刑に変わりがない以上、被告人の更正のためにも良いと考え、その点は被告人質問の中で明らかにすることにした(余罪について、検察官から尋問され、被告人が答えに詰まるより、最初から事実を認めた方が被告人も楽だと考えた。
そういうことで、午前中の裁判は終了し、午後は事務所で、昨日の続きを頑張ることになる。夕方からは、事務所で誕生会(誰とは書かない)。ただ、領収書の明細に消費税額が10%と書かれているのを見て、いよいよ消費税10%の時代になったということを実感する。
10月4日(金曜日) 今日は事務所で過ごす。とにかく、日弁連のIT化WGの意見書の原稿だけは作る。ただ、特別訴訟は、研究会でも2019年4月の第二読会で初めて提案され、7月に修正案が9月に再度の修正案が提案されたもので、まだ十分議論されていない。弁護士会でも、そもそもIT化とは関係が無い、という意見が強い(それはその通りだと思う。)。ただ、研究会での研究者の意見も、IT化の検討の過程で、依頼者(国民)に対し、裁判の納期を明示することを考えることは必要という方向性が一致しているというものであり、それを無視することはできない。そうなると、この件は相当に慎重に考える必要があると思われる。
という辺りで、今週はお終い。
ロータリーの会議は、予めシナリオのあるような会議ではなく、結構波乱にとんだ会議となった(会議の一つの目的である事項を参加者で決定し、その決定をこの場所で確認するという段階まで行かず、担当者が次回まで(8日しかない)に改めて案を作るということで終わってしまた。それで間に合うかどうか相当に不安である。)。
ロータリーの会合の途中で労働委員会に向かう。公益委員会議が1時間の予定がしっかりその通りの時間配分となるということであり、その後の総会まで入れるとびっちり1時間30分の会議になってしまった。
夕方、事務所に戻って、残していた作業を始める。
10月1日(火曜日) 今日は、溜まっていた雑用の日。訴状の仕上げ、刑事事件の弁論要旨、いくつかの先への連絡文書の起案など結構忙しい日になった。このため(?)、今日は早めに切り上げて、ジムにいくことにする。
10月2日(水曜日) 朝は、歯科医での定期健診(最近は半年ではなく、もっと短いサイクルで定期健診の案内が来るように思う。悲しいかな、インターバルが短くなっても、必ず指摘されるのが残念。「何も問題が無いですね」と言われることはなく、今回もあと2回通う必要があるとのこと(いつもと同じである。)。
今日は、日弁連のIT化WGでの意見書作成のための資料読みも始める。例の商事法務でのIT化等研究会が第二読会が終わり、意見書案が出されるということで、それに対する検討をし、日弁連の意見書の案をまとめようというもののWGとしての第一次案である(IT化WGだけでなく、これの問題に関係するいくつかの委員会からの意見書も出される。私の所属する日弁連民事裁判員会でも、同様に意見書案を作っている―既にこちらの方でも担当が割り振られている。)担当は、IT化研究会で資料が出された特別訴訟についてである(民事裁判委員会では、弁論の公開原則との関係で、IT化に際しては、広く国民への公開をどのように考えるのか(例えば中継なども認めるのか)などの論点についてであるが、そちらはもう少し先に検討したい。
10月3日(木曜日) 今日は、10時40分から刑事事件(追起訴状の朗読から論告求刑から弁論まで)が行われるので、午前中はこれでつぶれた。弁論要旨は、火曜日に一応書き上げていたが、それでもやはり直したいところが出てきた。犯罪の成立に争いが無い場合、どのようなことも求めて審理に臨むかは結構難しく、毎回考えることが結構ある。被告人質問だけとなった場合に、どのような点をアピールするかという問題だが、犯罪の内容から量刑の範囲も概ね予測できてしまう場合が多い。そうなると被告人の何をアピールするかということだが、悩ましいのは、起訴されていない同種余罪をどういうように表すかという問題がある。今回は、起訴された犯罪より前に生じた同種の事件があり、その際の動機について、被告人が話したいという希望がある場合で、起訴されていない余罪について先に認めてしまうのは弁護人としてもどうかと思うが、その説明がないと情状の中心がぼけてしまう。結局、余罪が操作されて起訴されたとしても量刑に違いが無いということで(つまり、余罪は起訴されない)、裁判所の量刑もあわり変わらないと考えると、余罪についてもある程度きちんと認めた方が、量刑に変わりがない以上、被告人の更正のためにも良いと考え、その点は被告人質問の中で明らかにすることにした(余罪について、検察官から尋問され、被告人が答えに詰まるより、最初から事実を認めた方が被告人も楽だと考えた。
そういうことで、午前中の裁判は終了し、午後は事務所で、昨日の続きを頑張ることになる。夕方からは、事務所で誕生会(誰とは書かない)。ただ、領収書の明細に消費税額が10%と書かれているのを見て、いよいよ消費税10%の時代になったということを実感する。
10月4日(金曜日) 今日は事務所で過ごす。とにかく、日弁連のIT化WGの意見書の原稿だけは作る。ただ、特別訴訟は、研究会でも2019年4月の第二読会で初めて提案され、7月に修正案が9月に再度の修正案が提案されたもので、まだ十分議論されていない。弁護士会でも、そもそもIT化とは関係が無い、という意見が強い(それはその通りだと思う。)。ただ、研究会での研究者の意見も、IT化の検討の過程で、依頼者(国民)に対し、裁判の納期を明示することを考えることは必要という方向性が一致しているというものであり、それを無視することはできない。そうなると、この件は相当に慎重に考える必要があると思われる。
という辺りで、今週はお終い。
投稿者 あさひ共同法律事務所 | 記事URL
2019年9月28日 土曜日
今週の1週間(9月24日から27日)
9月24日(火曜日) 今週も火曜日から始まる。朝は裁判所へ。初回の弁論期日で相手欠席(要するに擬制陳述)。次回期日は10月25日で弁論期日となった。10日前に、被告から認否は次回という答弁書をもらていたが、はやり訴状を陳述するためだけの期日への出頭はつらい。それに次回が弁論期日となったので、なんとなくその1週間前まで認否反論の準備書面は出てこないのではないかと思う。法廷で1か月以上後の期日が指定されたのだから、3週間程度(つまり認否のない答弁書が出されてから5週間後)までの準備書面を出して貰うよう、裁判所に申し入れるべきだったのかと思う。
10時30分には事務所に戻り(往復を合わせると1時間ほどの時間を要した。)、事務所でいくつかの作業をする。民事裁判のIT化の関係で、実施が来年2月からいくつかの裁判所で始まる。このため、パソコンの環境をどうするかが、結構難しい問題となる。法改正後はどのようなシステムになるのか分からないが、裁判所と双方当事者がチームズのようなグループを作り、その共通のクラウドの中に電子化された準備書面や書証を挙げること(紙を使わない)、ファイル共有システムを前提に、web会議で意見を交換する、ということは大まかな方向だろうと思われる。裁判所から招待された人でないと参加できないということで、弁護士事務所の職員はどうなのか、というような問題がでている。
弁護士サイドからすると、裁判の際のアドレスが他の活動の際に使用するアドレスと同じではやはりまずいし(見落としがある)、事務局のためにも、事務局もみることができるようにしたい(事務局も招待するか、弁護士のアドレスを使えるようにする)。今後、破産事件などにもIT化が適用されたら、事務局の方がよっぽど詳しいということもあり、事務局での利用は避けられないだろう。
弁護士が複数の場合はどうするかも問題である(共同受任の場合は、弁護士が管理するというより、職員に管理してもらうことになろう)。現在の実験段階では、弁護士の個人のアドレスは使用せず、事務所で裁判所用のアドレスを新たに一つ作り、そこへの準備書面の到着などはその職員から各弁護士にそのことを連絡するということになりそうである。また、事務所で依頼者と一緒に画面をみることができるように大き目のプロジェクターを用意する。また、和解期日などで裁判所で直接話をした方が良いという場合は、資料としてそのパソコンだけ持って行くので、軽いノートパソコンでそれを管理するというのが一番合理的ではないかと思う(1キログラム未満のパソコンを用意した。)。午後は、ロータリーン関係で3時間近い打ち合わせ。
消費税を上がるので、その前にいくつか買い直そうと思う。今日は、早めに帰りジムへ行く。
9月25日(水曜日) 朝から家庭裁判所へ。夫婦間の問題だが、この日、急に離婚を成立させるということになった。もともとは婚費請求事件だったのが、離婚も成立させるという話になったものである。急に決まりそうな話だったので(12時過ぎに離婚が成立した)、いくつかの問題点が出てきたが、財産分与の中で問題となったものの一つに学資保険の件があった。3年間の結婚生活で、3ヵ月前に妻が子供を連れて実家に戻り、その後1年分の保険金を支払ったというものである。この場合に、最後の支払分は妻が取得し、その間の分は実家に戻った時期で解約したと仮定してその分を均等に分けるというようになった。ただ良く考えてみると中途解約をしておらず(今後も妻が継続する)、なぜ、中途解約を仮定しなければならないのだろうか。支払った分を均等に分けるではいけないのだろうか(保険期間が長期の場合は支払額を超えるので、短期の場合のみが問題となる。)。
午後は、拘置所へ接見に。来週、期日があるため最後の打ち合わせになる。事務所に戻って1件の打ち合わせで終わる。
9月26日(木曜日)今日はほぼ事務所で過ごす。民事裁判のIT化の関係で、商事法務での研究会の意見書発表を前提に、日弁連の意見書を提出することになる。分担が回ってきた。特別訴訟の担当になったが、研修会の意見案の原案(現時点では未公表)ではこの部分が未確定のようである(2回目の検討会までの資料があるので書けない訳ではないが、もともとIT化とは直接関係の無い新制度の提案なので、どう扱うかは、もう少し考えたい。)。
イギリスの最高裁が、国会の閉会が違法だという判断を示したという。日本と同じように、三権分立と議院内閣制を前提としているイギリス(さらに不文憲法である)の話なのだが、日本では、国会の閉会は高度な政治問題にかかわるものとして(国会の自律権、あるいは国会召集権が内閣にあることから微妙な構成が考えられる)、裁判所の判断対象とされないのではないか(司法権の範囲外)と思う。三権分立の理解が国によって相当に違うのではないかと思うが、日本と近いと思われるイギリスの話なので、結構衝撃的である。
9月27日(金曜日) 今日も事務所で。結構、雑用があり、予定していた作業が進まない。こういう日は、早めに終わりにしてジムに行くことにする。消費税の引き上げを考え、本を買っておこうと思う(パソコンを買い替えたのも、その関係である。おかげで設定について、色々と考えなければいけなくなる。)。
10時30分には事務所に戻り(往復を合わせると1時間ほどの時間を要した。)、事務所でいくつかの作業をする。民事裁判のIT化の関係で、実施が来年2月からいくつかの裁判所で始まる。このため、パソコンの環境をどうするかが、結構難しい問題となる。法改正後はどのようなシステムになるのか分からないが、裁判所と双方当事者がチームズのようなグループを作り、その共通のクラウドの中に電子化された準備書面や書証を挙げること(紙を使わない)、ファイル共有システムを前提に、web会議で意見を交換する、ということは大まかな方向だろうと思われる。裁判所から招待された人でないと参加できないということで、弁護士事務所の職員はどうなのか、というような問題がでている。
弁護士サイドからすると、裁判の際のアドレスが他の活動の際に使用するアドレスと同じではやはりまずいし(見落としがある)、事務局のためにも、事務局もみることができるようにしたい(事務局も招待するか、弁護士のアドレスを使えるようにする)。今後、破産事件などにもIT化が適用されたら、事務局の方がよっぽど詳しいということもあり、事務局での利用は避けられないだろう。
弁護士が複数の場合はどうするかも問題である(共同受任の場合は、弁護士が管理するというより、職員に管理してもらうことになろう)。現在の実験段階では、弁護士の個人のアドレスは使用せず、事務所で裁判所用のアドレスを新たに一つ作り、そこへの準備書面の到着などはその職員から各弁護士にそのことを連絡するということになりそうである。また、事務所で依頼者と一緒に画面をみることができるように大き目のプロジェクターを用意する。また、和解期日などで裁判所で直接話をした方が良いという場合は、資料としてそのパソコンだけ持って行くので、軽いノートパソコンでそれを管理するというのが一番合理的ではないかと思う(1キログラム未満のパソコンを用意した。)。午後は、ロータリーン関係で3時間近い打ち合わせ。
消費税を上がるので、その前にいくつか買い直そうと思う。今日は、早めに帰りジムへ行く。
9月25日(水曜日) 朝から家庭裁判所へ。夫婦間の問題だが、この日、急に離婚を成立させるということになった。もともとは婚費請求事件だったのが、離婚も成立させるという話になったものである。急に決まりそうな話だったので(12時過ぎに離婚が成立した)、いくつかの問題点が出てきたが、財産分与の中で問題となったものの一つに学資保険の件があった。3年間の結婚生活で、3ヵ月前に妻が子供を連れて実家に戻り、その後1年分の保険金を支払ったというものである。この場合に、最後の支払分は妻が取得し、その間の分は実家に戻った時期で解約したと仮定してその分を均等に分けるというようになった。ただ良く考えてみると中途解約をしておらず(今後も妻が継続する)、なぜ、中途解約を仮定しなければならないのだろうか。支払った分を均等に分けるではいけないのだろうか(保険期間が長期の場合は支払額を超えるので、短期の場合のみが問題となる。)。
午後は、拘置所へ接見に。来週、期日があるため最後の打ち合わせになる。事務所に戻って1件の打ち合わせで終わる。
9月26日(木曜日)今日はほぼ事務所で過ごす。民事裁判のIT化の関係で、商事法務での研究会の意見書発表を前提に、日弁連の意見書を提出することになる。分担が回ってきた。特別訴訟の担当になったが、研修会の意見案の原案(現時点では未公表)ではこの部分が未確定のようである(2回目の検討会までの資料があるので書けない訳ではないが、もともとIT化とは直接関係の無い新制度の提案なので、どう扱うかは、もう少し考えたい。)。
イギリスの最高裁が、国会の閉会が違法だという判断を示したという。日本と同じように、三権分立と議院内閣制を前提としているイギリス(さらに不文憲法である)の話なのだが、日本では、国会の閉会は高度な政治問題にかかわるものとして(国会の自律権、あるいは国会召集権が内閣にあることから微妙な構成が考えられる)、裁判所の判断対象とされないのではないか(司法権の範囲外)と思う。三権分立の理解が国によって相当に違うのではないかと思うが、日本と近いと思われるイギリスの話なので、結構衝撃的である。
9月27日(金曜日) 今日も事務所で。結構、雑用があり、予定していた作業が進まない。こういう日は、早めに終わりにしてジムに行くことにする。消費税の引き上げを考え、本を買っておこうと思う(パソコンを買い替えたのも、その関係である。おかげで設定について、色々と考えなければいけなくなる。)。
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2019年9月14日 土曜日
今週の1週間(9月9日から13日)
9月9日(月曜日)今週は、ほぼロータリーの1週間になってしまった。昨日は、ハワイ・ホノルルロータリークラブからの訪問者があり、その歓迎会(こちら側とホノルル側の双方とも浴衣を着てのウエルカムパーティー)。当然、2次会まで付き合う。今日は、ホノルルクラブのメンバーを交えての昼間の例会に出席。その間に、いくつかの作業をするということで今日は終わる。台風15号の影響で、関東は大変だなと思いながらの一日になる。
9月10日(火曜日)午後から労働委員会のため午前中しか時間が無く、夕方からロータリーの打ち合わせがあるので、そのための資料作りもあって、あわただしい午前中になった。労働委員会では、8月中に2件の命令発出という結構ハードな作業(命令書起案のために何回か臨時の公益委員会議を開いた)があったので、その報告など結構内容のある会議になった。その上、9月20日(あと10日しかない)には、中労委との共催での労使関係セミナーを200名ほどの参加を得て開く必要があるので、そこでのシンポジウムの準備など忙しい。シンポジウム自体は研究者にお任せだが、中労委との関係もあり、その連絡など準備は結構忙しい。私も会長として挨拶程度の役割がある。そういうことで、この日も委員会が終わった後に、打ち合わせを30分ほど行う。このため、夕方からのロータリーの会議に出るのが遅れる。来年4月の地区大会実行委員会の役割の担当替えを含む内容の重大な会議で、私の役割も変更になっていた(プログラム編成の担当だったが、広報の担当に変わることになった。)。事前に全く聞かされていなかったので、相当にびっくりで、明日から大至急、引き継ぎペーパー作成作業に入らないといけないことになる。
9月11日(水曜日)朝は、相談で時間が少し時間がかかったが、その後は昨日のロータリーの担当替えでの引継ぎのペーパーを作る作業を始める。同時に検察庁から持っている刑事事件の記録の謄写準備ができたという連絡が入る。ただ、検察庁の移転作業のため、今日から9月18日まで謄写ができないという連絡を受ける。10月3日が期日で、その日結審予定ということだったので、それまで記録が読めないのは非常に痛い、と思っていたところ、担当検事が交渉して今日の謄写を可能としてもらえた。
そういうことで、ロータリーの地区大会での引継ぎの文書を作成するが、交渉途中の内容があり、その途中経過を文書で説明するのには結構気を使う(こちらが考えているだけで相手には伝えていない点などの説明は、引き継ぐ者の考え方についての温度差があるので、ある程度正確に理解してもらうために、これを文書化するのにはかなり難しいところがある。)。
そういえば、イギリスでは、裁判所(高等法院だと思う)に議会を閉会させないという判断を求めて、それが受け入れられたという記事があったが、そういうことが司法の判断対象になるのかと少し驚く(こう書きながら引用自体不正確なんだろうとは思う。ただ、イギリスでは、国王の判断について、高等法院がその当否を判断することができる(議会対国王の対立がある場合の判断権者としての司法の位置づけ)ようなので、裁判所がこういう判断もするのかと思う。
9月12日(木曜日) 今日は、前から入っていたロータリーの公式訪問。要するに当クラブ輩出のガバナー、地区幹事が地区内の61クラブの例会に出席するというガバナーとしての公式の業務に同行するというものである。全部で50以上の例会出席(2つのクラブの合同例会というものがあるためクラブ数には合致しない)なので、ガバナーと地区幹事は本当に大変で、私たちは、その日について行くだけだがそれでもまる1日がつぶれる。訪問先が北九州のクラブだったので興味深い他クラブでの例会出席になった。
事務所に戻って、夕方から引き継ぎ資料の作成の続きを行う(法律家や行政などを相手にする文書と違うので結構難しい。)。
9月13日(金曜日) 今日は、本当は日弁連のIT化WGに出席する予定だったが、ロータリーの関係を優先させて、こちらの会議に出ることにしていた。結局、直前の担当替えの問題もあって、かなり紛糾した(あるいは消化不良)会議になった。本番前7か月を切って、決めなければならない事項が相当にあることが分かったのでそれは良かったと思う。
会議後、拘置所へ。記録を読めたので、それなりの話ができた。今日は早めに終わりにして、ジムに行くことにする。
9月10日(火曜日)午後から労働委員会のため午前中しか時間が無く、夕方からロータリーの打ち合わせがあるので、そのための資料作りもあって、あわただしい午前中になった。労働委員会では、8月中に2件の命令発出という結構ハードな作業(命令書起案のために何回か臨時の公益委員会議を開いた)があったので、その報告など結構内容のある会議になった。その上、9月20日(あと10日しかない)には、中労委との共催での労使関係セミナーを200名ほどの参加を得て開く必要があるので、そこでのシンポジウムの準備など忙しい。シンポジウム自体は研究者にお任せだが、中労委との関係もあり、その連絡など準備は結構忙しい。私も会長として挨拶程度の役割がある。そういうことで、この日も委員会が終わった後に、打ち合わせを30分ほど行う。このため、夕方からのロータリーの会議に出るのが遅れる。来年4月の地区大会実行委員会の役割の担当替えを含む内容の重大な会議で、私の役割も変更になっていた(プログラム編成の担当だったが、広報の担当に変わることになった。)。事前に全く聞かされていなかったので、相当にびっくりで、明日から大至急、引き継ぎペーパー作成作業に入らないといけないことになる。
9月11日(水曜日)朝は、相談で時間が少し時間がかかったが、その後は昨日のロータリーの担当替えでの引継ぎのペーパーを作る作業を始める。同時に検察庁から持っている刑事事件の記録の謄写準備ができたという連絡が入る。ただ、検察庁の移転作業のため、今日から9月18日まで謄写ができないという連絡を受ける。10月3日が期日で、その日結審予定ということだったので、それまで記録が読めないのは非常に痛い、と思っていたところ、担当検事が交渉して今日の謄写を可能としてもらえた。
そういうことで、ロータリーの地区大会での引継ぎの文書を作成するが、交渉途中の内容があり、その途中経過を文書で説明するのには結構気を使う(こちらが考えているだけで相手には伝えていない点などの説明は、引き継ぐ者の考え方についての温度差があるので、ある程度正確に理解してもらうために、これを文書化するのにはかなり難しいところがある。)。
そういえば、イギリスでは、裁判所(高等法院だと思う)に議会を閉会させないという判断を求めて、それが受け入れられたという記事があったが、そういうことが司法の判断対象になるのかと少し驚く(こう書きながら引用自体不正確なんだろうとは思う。ただ、イギリスでは、国王の判断について、高等法院がその当否を判断することができる(議会対国王の対立がある場合の判断権者としての司法の位置づけ)ようなので、裁判所がこういう判断もするのかと思う。
9月12日(木曜日) 今日は、前から入っていたロータリーの公式訪問。要するに当クラブ輩出のガバナー、地区幹事が地区内の61クラブの例会に出席するというガバナーとしての公式の業務に同行するというものである。全部で50以上の例会出席(2つのクラブの合同例会というものがあるためクラブ数には合致しない)なので、ガバナーと地区幹事は本当に大変で、私たちは、その日について行くだけだがそれでもまる1日がつぶれる。訪問先が北九州のクラブだったので興味深い他クラブでの例会出席になった。
事務所に戻って、夕方から引き継ぎ資料の作成の続きを行う(法律家や行政などを相手にする文書と違うので結構難しい。)。
9月13日(金曜日) 今日は、本当は日弁連のIT化WGに出席する予定だったが、ロータリーの関係を優先させて、こちらの会議に出ることにしていた。結局、直前の担当替えの問題もあって、かなり紛糾した(あるいは消化不良)会議になった。本番前7か月を切って、決めなければならない事項が相当にあることが分かったのでそれは良かったと思う。
会議後、拘置所へ。記録を読めたので、それなりの話ができた。今日は早めに終わりにして、ジムに行くことにする。
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2019年9月 7日 土曜日
今週の1週間(9月2日から6日)
9月2日(月曜日)今日から正式にロースクールのエクスターン生の受け入れ(1週間)が始まる。そうは言っても、私は12時の飛行機で日弁連の委員会(民事司法改革総合推進本部)に出席のため、11時までしか話ができなかった(無論、読んで貰う記録は前もって、準備していた。またF弁護士にも指導をお願いした。彼女は、ロー生には文章力アップのため、起案をさせるということになった。)週の始まりのルーティンな作業を終わったところで、11時になり、事務所を離れることになる。民事司法改革推進本部も、新年度がスタートして3度目の委員会(7月から始まり、2回目は8月の夏休み中で、本部内にある部会の編成-希望者のとりまとめの時期であって、実際に各部会が活動を始めるのは9月以降ということになる。ということで、今日の委員会は比較的スムーズに進行した。私は証拠制度部会だが、IT化に関する証拠手続きの議論は特に進んでおらず(全体的な制度設計後の検討にならざるを得ない)、法曹3者での打ち合わせが別のルートで始まっているので、その関係での議論をするのかどうか、まだ腰が定まっていない。
夕方の飛行機で福岡へ。2時間の会議のための東京往復は少しもったいなような気もする。
9月3日(火曜日) 午前中は、高裁での民事の控訴審(第1回期日)。この部では、第1回期日前に担当裁判官が進行協議期日を入れている(以前の高裁との協議会でそういう話だった。)。夏季の休廷期間期間があるためでもあるが、地裁から記録が届いてそう間もない時期での期日だった(当然、控訴理由書の提出期限前だった。)。そこでは、なかなか和解が難しいという話で、その後、控訴理由書が出されたが、特段に第1審と主張内容が変わるものではなく(追加主張も無く)、高裁の期日でも初回結審、その後、裁判所から和解の可能性に関して、具体的な金額を示した和解案のようなものが出されるかというような予測だった。
ロー生も、控訴審の傍聴は初めてで、実際の口頭弁論期日の進行にはかなり興味があったようだった。いつもの初回のように進行し、裁判長から弁論の終結と判決期日が言い渡され、その後、主任の裁判官による和解のための話し合いが進められることになった。ロー生の同席を認めて貰い、交互方式での話し合いが進められたが、裁判所から積極的な和解案開示まで行かず(控訴人の意見を聞いたところ、とてもこちらが飲めそうな内容ではないと判断したようで-実際にその内容を聞いたが、やはり全く想定もしないような低い金額だった。)、次回の協議の日程が決められることなく終了した。
午後は、明日の午前中の労働委員会でのあっせん事件の記録を読むなどしていたら、いつの間にか、ロー生の歓迎会の時間になっていた(その前に、ロー生には、家屋明渡の起案をお願いしており、その結果の講評(酷評?)タイムとなった。無理もないのだが、賃料不払いによる解除が契約条項のどこに基づくものなのか、それとも債務不履行による法定解除なのか、未払い賃料に対する遅延損害金の請求があるのか、その遅延損害金と解除後の明渡し遅延の場合の(賃料相当)損害金の違いを請求の趣旨にはどのように表すのか、などロー生や修習生泣かせの結構難しい問題点がある。
9月4日(水曜日) 朝は、労働委員会へ直行してあっせん事件のあっせん。誠実団交を求めてのあっせん事件で3回目の期日なので、前回終了時に、双方に対して次回はあっせんを終了させるという宣言をしていた関係もあり、今日であっせんを終了させたいという意向は労使の双方に伝わっていたと思う。事実関係について双方の認識は概ね一致しているので、その認定で細かなことを言う必要はなく、それまで何回か協議続けてきたという実績があることから、改めて、誠実団交の意味を双方が理解していることを前提に、使用者は組合から団交を求められた場合は、誠実団交の趣旨を理解して団交に応じるといった、極めてオーソドックス、抽象的な内容のあっせん案になった。本当は、協議すべき対象として具体的にそれまでの労使の交渉の中で挙げられていた事項を具体的に示して、「等の」でくくるということも考えたが、そこまでは納得されず、抽象的な文言にとどまった。まあ、あっせんの中で、使用者には、団交への誠実対応の内容について、少し具体的に示して、理解を求めたので、その点は、良かったと思う。今回も双方の当事者の理解を得て、ロー生にあっせんへの立会を認めて貰っており、その点はありがたかった。
午後は、弁護士会の法律相談。これもこのところ、相談者が少なく、せっかくロー生を連れていくのに、暇だと困ると思っていたが、結局、3時間で5件となかなか盛況だった(事件もバラエティに富んでおり、ロー生への教育効果も上がったと思う。)。
9月5日(木曜日)朝、県庁の建築指導課へ。これもロー生も同席。行政の対応の仕方など興味深いところがあるように思う。ただ、解釈基準については、担当者が変われば変わる可能性があるということで、それではどうかなというところである。
午後は、相談で時間を使った。夜は、明日の中央委での研修のために、東京へ向かう。
9月6日(金曜日) 午前中は、少しだけホテルでのんびりし、10時過ぎに中労委会館へ。昨年と同様の公益委員研修。12名の比較的新しく公益委員になった方に対する研修。1時間40分の時間で、和解についての研修である。和解の経験交流のイメージだと思うが、ケースによりかなり違うので、私は昨年と同様に、調査期日をどのように運営するのかを考えるべきだということを持論を展開することになった。民事裁判と同じで暫定的心証開示が大切であるという点を力説する。もちろん、その前提として早期に事実関係を(ある程度)明確にしてその上で、解決方針を示すということが必要だと思う、という話をする。その前日からの各種の中労委の講義内容とは少し方向が違っていたようで、申し訳ないようには思う。
12時40分に終了。2時の飛行機で福岡へ戻るが、事務所に着いたのは4時40分。この日はあまり利用できないまま終わってしまう。ただ、空港で入道雲を見て、しばらくは暑い日が続くと思う。
夕方の飛行機で福岡へ。2時間の会議のための東京往復は少しもったいなような気もする。
9月3日(火曜日) 午前中は、高裁での民事の控訴審(第1回期日)。この部では、第1回期日前に担当裁判官が進行協議期日を入れている(以前の高裁との協議会でそういう話だった。)。夏季の休廷期間期間があるためでもあるが、地裁から記録が届いてそう間もない時期での期日だった(当然、控訴理由書の提出期限前だった。)。そこでは、なかなか和解が難しいという話で、その後、控訴理由書が出されたが、特段に第1審と主張内容が変わるものではなく(追加主張も無く)、高裁の期日でも初回結審、その後、裁判所から和解の可能性に関して、具体的な金額を示した和解案のようなものが出されるかというような予測だった。
ロー生も、控訴審の傍聴は初めてで、実際の口頭弁論期日の進行にはかなり興味があったようだった。いつもの初回のように進行し、裁判長から弁論の終結と判決期日が言い渡され、その後、主任の裁判官による和解のための話し合いが進められることになった。ロー生の同席を認めて貰い、交互方式での話し合いが進められたが、裁判所から積極的な和解案開示まで行かず(控訴人の意見を聞いたところ、とてもこちらが飲めそうな内容ではないと判断したようで-実際にその内容を聞いたが、やはり全く想定もしないような低い金額だった。)、次回の協議の日程が決められることなく終了した。
午後は、明日の午前中の労働委員会でのあっせん事件の記録を読むなどしていたら、いつの間にか、ロー生の歓迎会の時間になっていた(その前に、ロー生には、家屋明渡の起案をお願いしており、その結果の講評(酷評?)タイムとなった。無理もないのだが、賃料不払いによる解除が契約条項のどこに基づくものなのか、それとも債務不履行による法定解除なのか、未払い賃料に対する遅延損害金の請求があるのか、その遅延損害金と解除後の明渡し遅延の場合の(賃料相当)損害金の違いを請求の趣旨にはどのように表すのか、などロー生や修習生泣かせの結構難しい問題点がある。
9月4日(水曜日) 朝は、労働委員会へ直行してあっせん事件のあっせん。誠実団交を求めてのあっせん事件で3回目の期日なので、前回終了時に、双方に対して次回はあっせんを終了させるという宣言をしていた関係もあり、今日であっせんを終了させたいという意向は労使の双方に伝わっていたと思う。事実関係について双方の認識は概ね一致しているので、その認定で細かなことを言う必要はなく、それまで何回か協議続けてきたという実績があることから、改めて、誠実団交の意味を双方が理解していることを前提に、使用者は組合から団交を求められた場合は、誠実団交の趣旨を理解して団交に応じるといった、極めてオーソドックス、抽象的な内容のあっせん案になった。本当は、協議すべき対象として具体的にそれまでの労使の交渉の中で挙げられていた事項を具体的に示して、「等の」でくくるということも考えたが、そこまでは納得されず、抽象的な文言にとどまった。まあ、あっせんの中で、使用者には、団交への誠実対応の内容について、少し具体的に示して、理解を求めたので、その点は、良かったと思う。今回も双方の当事者の理解を得て、ロー生にあっせんへの立会を認めて貰っており、その点はありがたかった。
午後は、弁護士会の法律相談。これもこのところ、相談者が少なく、せっかくロー生を連れていくのに、暇だと困ると思っていたが、結局、3時間で5件となかなか盛況だった(事件もバラエティに富んでおり、ロー生への教育効果も上がったと思う。)。
9月5日(木曜日)朝、県庁の建築指導課へ。これもロー生も同席。行政の対応の仕方など興味深いところがあるように思う。ただ、解釈基準については、担当者が変われば変わる可能性があるということで、それではどうかなというところである。
午後は、相談で時間を使った。夜は、明日の中央委での研修のために、東京へ向かう。
9月6日(金曜日) 午前中は、少しだけホテルでのんびりし、10時過ぎに中労委会館へ。昨年と同様の公益委員研修。12名の比較的新しく公益委員になった方に対する研修。1時間40分の時間で、和解についての研修である。和解の経験交流のイメージだと思うが、ケースによりかなり違うので、私は昨年と同様に、調査期日をどのように運営するのかを考えるべきだということを持論を展開することになった。民事裁判と同じで暫定的心証開示が大切であるという点を力説する。もちろん、その前提として早期に事実関係を(ある程度)明確にしてその上で、解決方針を示すということが必要だと思う、という話をする。その前日からの各種の中労委の講義内容とは少し方向が違っていたようで、申し訳ないようには思う。
12時40分に終了。2時の飛行機で福岡へ戻るが、事務所に着いたのは4時40分。この日はあまり利用できないまま終わってしまう。ただ、空港で入道雲を見て、しばらくは暑い日が続くと思う。
投稿者 あさひ共同法律事務所 | 記事URL