弁護士ブログ(日々の出来事)

2019年9月28日 土曜日

今週の1週間(9月24日から27日)

 9月24日(火曜日) 今週も火曜日から始まる。朝は裁判所へ。初回の弁論期日で相手欠席(要するに擬制陳述)。次回期日は10月25日で弁論期日となった。10日前に、被告から認否は次回という答弁書をもらていたが、はやり訴状を陳述するためだけの期日への出頭はつらい。それに次回が弁論期日となったので、なんとなくその1週間前まで認否反論の準備書面は出てこないのではないかと思う。法廷で1か月以上後の期日が指定されたのだから、3週間程度(つまり認否のない答弁書が出されてから5週間後)までの準備書面を出して貰うよう、裁判所に申し入れるべきだったのかと思う。
 10時30分には事務所に戻り(往復を合わせると1時間ほどの時間を要した。)、事務所でいくつかの作業をする。民事裁判のIT化の関係で、実施が来年2月からいくつかの裁判所で始まる。このため、パソコンの環境をどうするかが、結構難しい問題となる。法改正後はどのようなシステムになるのか分からないが、裁判所と双方当事者がチームズのようなグループを作り、その共通のクラウドの中に電子化された準備書面や書証を挙げること(紙を使わない)、ファイル共有システムを前提に、web会議で意見を交換する、ということは大まかな方向だろうと思われる。裁判所から招待された人でないと参加できないということで、弁護士事務所の職員はどうなのか、というような問題がでている。
 弁護士サイドからすると、裁判の際のアドレスが他の活動の際に使用するアドレスと同じではやはりまずいし(見落としがある)、事務局のためにも、事務局もみることができるようにしたい(事務局も招待するか、弁護士のアドレスを使えるようにする)。今後、破産事件などにもIT化が適用されたら、事務局の方がよっぽど詳しいということもあり、事務局での利用は避けられないだろう。
 弁護士が複数の場合はどうするかも問題である(共同受任の場合は、弁護士が管理するというより、職員に管理してもらうことになろう)。現在の実験段階では、弁護士の個人のアドレスは使用せず、事務所で裁判所用のアドレスを新たに一つ作り、そこへの準備書面の到着などはその職員から各弁護士にそのことを連絡するということになりそうである。また、事務所で依頼者と一緒に画面をみることができるように大き目のプロジェクターを用意する。また、和解期日などで裁判所で直接話をした方が良いという場合は、資料としてそのパソコンだけ持って行くので、軽いノートパソコンでそれを管理するというのが一番合理的ではないかと思う(1キログラム未満のパソコンを用意した。)。午後は、ロータリーン関係で3時間近い打ち合わせ。
 消費税を上がるので、その前にいくつか買い直そうと思う。今日は、早めに帰りジムへ行く。

 9月25日(水曜日) 朝から家庭裁判所へ。夫婦間の問題だが、この日、急に離婚を成立させるということになった。もともとは婚費請求事件だったのが、離婚も成立させるという話になったものである。急に決まりそうな話だったので(12時過ぎに離婚が成立した)、いくつかの問題点が出てきたが、財産分与の中で問題となったものの一つに学資保険の件があった。3年間の結婚生活で、3ヵ月前に妻が子供を連れて実家に戻り、その後1年分の保険金を支払ったというものである。この場合に、最後の支払分は妻が取得し、その間の分は実家に戻った時期で解約したと仮定してその分を均等に分けるというようになった。ただ良く考えてみると中途解約をしておらず(今後も妻が継続する)、なぜ、中途解約を仮定しなければならないのだろうか。支払った分を均等に分けるではいけないのだろうか(保険期間が長期の場合は支払額を超えるので、短期の場合のみが問題となる。)。
 午後は、拘置所へ接見に。来週、期日があるため最後の打ち合わせになる。事務所に戻って1件の打ち合わせで終わる。

 9月26日(木曜日)今日はほぼ事務所で過ごす。民事裁判のIT化の関係で、商事法務での研究会の意見書発表を前提に、日弁連の意見書を提出することになる。分担が回ってきた。特別訴訟の担当になったが、研修会の意見案の原案(現時点では未公表)ではこの部分が未確定のようである(2回目の検討会までの資料があるので書けない訳ではないが、もともとIT化とは直接関係の無い新制度の提案なので、どう扱うかは、もう少し考えたい。)。
  イギリスの最高裁が、国会の閉会が違法だという判断を示したという。日本と同じように、三権分立と議院内閣制を前提としているイギリス(さらに不文憲法である)の話なのだが、日本では、国会の閉会は高度な政治問題にかかわるものとして(国会の自律権、あるいは国会召集権が内閣にあることから微妙な構成が考えられる)、裁判所の判断対象とされないのではないか(司法権の範囲外)と思う。三権分立の理解が国によって相当に違うのではないかと思うが、日本と近いと思われるイギリスの話なので、結構衝撃的である。

 9月27日(金曜日) 今日も事務所で。結構、雑用があり、予定していた作業が進まない。こういう日は、早めに終わりにしてジムに行くことにする。消費税の引き上げを考え、本を買っておこうと思う(パソコンを買い替えたのも、その関係である。おかげで設定について、色々と考えなければいけなくなる。)。


投稿者 あさひ共同法律事務所

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