弁護士ブログ(日々の出来事)
2013年7月14日 日曜日
先週の1週間(7月8日から12日)
7月9日(火曜日) 午前中は相談2件、午後は労働委員会の審査案件の調査期日(民事訴訟での弁論準備のようなもの)で2時間程度かかる。
7月10日(水曜日)午前中は、準備書面書きで終わる(消費者事件で、保証会社に対して支払った保証料分について、貸主との関係から消費貸借が成立しているのかどうかというテーマ)。昼食時は福岡県弁護士会の民事手続委員会へ。午後は、いくつかの書面を書きながら、7月24日の日弁連の民事裁判委員会の準備を少しだけ考える。
7月11日(木曜日) 午前中は、前日の続きで書面を仕上げる。午後は、九弁連の倫理研修へ(今年度は登録後25年ということで受講義務者)。預り金口座の開設と福岡県弁護士会では、その口座を弁護士会に届ける義務が定められたことを念を押される。
7月12日(金曜日)午前中は弁論準備が2件。午後、今週3回目の労働委員会へ(あっせん)。とにかくあっせんが成立してホッとする。その後裁判所に戻って弁論準備が1件。 4件ともけっこうヘビーだったため、スポーツクラブへ行く。
投稿者 あさひ共同法律事務所 | 記事URL
2013年7月10日 水曜日
挫折力とは?(そんな言葉があるのか)
これからは、「挫折力」についての弁護士としての「遊び」である(そのつもりで読んでほしい。)。「挫折力」の意味が、挫折する力という意味であるとするのはおかしい。挫折するのは、むしろ力がないからである。そうすると、「挫折力」の意味は、挫折する力という意味ではなく、力が関係すると考えられるのは、挫折しそうになった際に、挫折しないようにする場合のことをいうと理解しなければならない。つまり、挫折に対して抵抗する力(これには力が必要である。)という意味以外には理解が困難である。すなわち、挫折しそうな状態になった場合に、それを乗り越える力とい理解が挫折力には一番適していることになる(合理的な限定的解釈)。そうすると、挫折しそうなときにそれに耐える力ということは、挫折を乗り越える力というものとほとんど同じ意味であるから、「挫折力」という言葉は、通常の用語法とは異なるが、挫折の乗り越える力という意味に限定して考えるべきであり、それが合理的解釈であるとするものである。
投稿者 あさひ共同法律事務所 | 記事URL
2013年7月 7日 日曜日
先週の出来事(7月1日から5日)
お昼はロータリーの例会へ行く。ロータリーの「綱領」がロータリ-に「目的」に変わっている。
午後は、破産の債権者集会。私が管財人なので報告書に基づき説明することになる。配当事件にはなりそうもないので簡略な説明にとどまる。4時からは、福岡高裁との協議会。非訟事件手続法の制定により抗告事件がどうなるなるのか、最高裁で本年3月の子の引渡し事件で間接強制が認められた決定による変化の可能性などが協議される。
7月2日(火曜日) 新しいパソコンが到着したので、設置してもらう(私が使っていた以前のパソコンはXPだったので、古いパソコンを買い替えた。8なので、よくわからない。スタートボタンがないので電源の落とし方がわからず混乱した(マニュアルには書いてある。)。慣れるまで(正確にはなんとなく動かせるようににるまで)まる1日かかった。
7月3日(水曜日) 午前中は法廷が1件。その後打ち合わせで終了。午後は、パソコンの使い方の勉強で終わる。夕方から福岡家庭との協議会(勉強会)。やはり、非監護親の子との面接交渉についての問題が題材となる。調停や審判で間接強制が認められる程度のものを定めるのかどうかは、まだ議論を尽くすべきであるということのようである。
7月4日(木曜日) 午前中、家裁で弁論準備が1件、午後は病院(眼科)へ行く。この病院が眼科医12人位(正確ではない。)いる病院で年間の白内障の手術例が約5000件という病院である。検査などで午後は全部つぶれた。
7月5日(金曜日) 午前中は電話会議1件。午後は打ち合わせと記録の整理で終わってしまう。
投稿者 あさひ共同法律事務所 | 記事URL
2013年7月 2日 火曜日
ゲート・ハウス(続き)スーザンの信託財産
一昨日のこの欄で、ネルソン・デミルの「ゲート・ハウス」のことを書いたが、その中で、気が付いたことをいくつか書いてみたい。主人公ジョン・サッター(一人称小説なので語り手を兼ねる)の妻スーザンは、スタンホープ家の娘なのだが(ゲートハウスでは20代の子供二人の母親)、同人が受ける信託財産からの送金は年額25万ドル(約2500万円)でそれで生活している。そして、スタンホープ家は、スーザンの両親、弟の4人なのだが、弟はフロリダで遊びほうけているということであって、だれも積極的な事業を行っているのではなく、その財産をどうもすべて信託財産としてその運用を専門家に依頼して、そこからの収益で生活しているようである。4人で使っているので単純に考えても少なくとも年間100万ドル(約1億円)程度の収益を得ているようである。
そうすると、元手となる財産がどのくらいかということが問題となるが、ジョンスーザンの貰っている25万ドルから推測して3千万ドル位だろうということだった(実際には1億ドルということである。)。仮に3千万ドルだとすると、5パーセントの収益が上がらないと配当金は出せないということになる。運用機関の報酬を考えると、年間10パーセント近い利益を出す必要があるということになる。
日本では、そのような高利回りの金融商品は考えられない。アメリカの金融財産は、そうとうな運用実績を上げることが使命となっていることが示されている。このような資金が日本の株式市場に投資されたりしているということであろうか。
もう一つは、スタンホープ家のような資産家も、家業として発展した事業は結局途中で手放し、その際に受けた資産を金融商品に変更して、結局、金融資産家として生きていくということになるということも、アメリカンドリームの帰着点なのかもしれない。
投稿者 あさひ共同法律事務所 | 記事URL