弁護士ブログ(日々の出来事)

2020年7月12日 日曜日

今週の1週間(7月6日から10日)

 7月6日(月曜日) 先週末は球磨川の氾濫だった。線状降水帯という言葉が一般に知られるようになってそんなに時間が経っていないように思うが、すっかりなじんでしまった。福岡地区自体はそれほどの被害ではない。朝は、歯医者さんで今回の最後(3回目)の治療。また半年後になる。その後、事務所で作業をして、昼はロータリーへ。少し遅くなる。来週が期日の相手方の書面(証拠)が届く。建築紛争の図面なので、専門家に来てもらい、その意味を確認する必要がある。雨の状況が不安なので、早めに事務所を出ることにする。

 7月7日(火曜日) 今日と明日は、日弁連の委員会(Zoom会議)があるが、その事前配布資料を読むのが大変である。今日は、民事司法改革総合推進本部。7月の委員会(本年度2回目)なので、実質的な議論に入る。民事陪審制度に関しての議論(ハワイへの調査の結果)、知財訴訟での議論などが紹介される(弁護士費用の敗訴者負担の問題など、政策的な問題でもあるので、絶えず議論の対象と挙げられそうである。)。まじめに配布資料を読む。

 7月8日(水曜日) 午前中は、相談が2件。一つは月曜日の建築紛争の件での打ち合わせ。先方が提出した図面の位置づけなどについて、次回の期日前に簡単な書面を出しておく方がよいということになる(金曜日には出したい。)。
 もう1件は、関係者が多く、結構色々と気を遣わなければいけない事件。今日の午後は、1時から5時まで、日弁連のIT化WG(Zoom会議)。法制審での議論が始まったこともあって、IT化に関する全体的な議論と法制審における弁護士会委員のバックアップの議論となる。7月10日が2回目の議論(実質的な開始)となる。ただ、議論の中でも、別のところで行うということになっている最高裁が考えているシステム全体の内容(仕組み)がはっきりしないので、法制審の議論だけで進めて良いのか、よく分からない。確かに前提のところが共通認識となっていないので(共通認識がどこなのかが分からないという方が正確)、議論の組み立てがまだうまくできていないように思う。個人的には、1審訴訟で、5割の事件で双方に弁護士がついており、原告だけについている事件3割を合計すると8割の事件では弁護士が付いていることになる。弁護士のほとんどはITを使っての訴え提起となると思うので、その8割の事件での電子化を図れるように仕組むにはどうすればよいかを考えた方が良いように思う。訴え的段階での電子化の場合、事件管理システム(IT)へ入った段階では、本当に形式的な部分のみの審査に限り(現在の訟廷での審査の簡略化を図り、事件番号を付す程度にしたい。問題となるのは、90万円の請求のように簡裁事件が地裁に訴え提起された場合に形式的にこの段階で受け付けないとすることができるか)、後は事件係の書記官とのやり取りで済ませる(委任状や資格証明などは、係書記官との間での話とする。)。訴え提起の段階では、原告には、被告の事前登録(事件管理システムへの送達場所の事前登録)の有無は分からないので、その点の確認を裁判所で行うのか。あるいはとりあえず、紙に落として送るのか、が問題となりそうに思う。この際に事後登録が容易にできるような仕組みが必要だと思う。)。

 7月9日(木曜日) 久留米市、大牟田市という福岡県南部の都市が集中的に、大雨の被害にあっている。今日は、夕方まで時間があったので、昨日の打ち合わせによる書面の作成に集中する。もう一つ、2週間後に期日のある事件での書面の作成に入る。こちらは、以前取り掛っていたが中断していたもの。やはり、以前も出来が悪いと思っていたが、やはりもう一つなので、かなり書き直す必要があることが分かる(資料が足りないという部分もあり、依頼者に調査を依頼していたということもあり中断していた。)。書き始めるとやはり結構難しい(内容的には難しくないのだが、表現方法として適当なものがなかなかない。)。とりあえず、かける範囲まで書いて今日はお終いにする(夕方からの打ち合わせもあった。)。

 7月10日(金曜日)午前中は、何となく終了。昼の福岡県弁護士会の委員会(民事手続委員会 Zoom会議)を、失念していた。雨の様子などを気にしていて忘れてしまっていた。午後は、弁論準備が1件。被告2名で一人は遠方(当方は被告)。4月に裁判官が異動になっていたため、新しい裁判官の雰囲気を見るために裁判所に行く。別事件が絡んでいて(当方は、その事件の当事者ではない)、その別事件の第1回目期日(口頭弁論期日)が、引き続き予定されていたため、その事件も傍聴する。次回期日を決めるだけかと思っていたが、みっちり時間がとられ、本人訴訟だったため、和解の可能性も探られ(当然、私は退席)、途中からは進行の具合が不明だが、裏に複雑な事情がありそうだということが分かる。
 今日も、大雨の危険があるため、早めに事務所を出ることで、今週はお終い。来週も大雨のようであり、とても心配である。
三塚に憎いが。


投稿者 あさひ共同法律事務所

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