弁護士ブログ(日々の出来事)

2020年6月21日 日曜日

今週の1週間(6月8日から12日)

 6月8日(月曜日) 今日からは、少し普通の生活になりそうである。昨日は、まじめにジムに通ったので、身体のあちこちが痛い。自粛期間中は、室内でことさらに運動をしなかったためだが、やはりその結果が出ている。ということで、まじめな週の初めとなる。おかげ様でというか、色々なところからのメールがあり、それとその添付ファイルを見るだけで、すごく時間を取られる。先週の会史の作業も終わっていない。最高裁の司法統計を見るが、なるほどと思うところもあるが、家事関係は読みにくい。家事事件手続法の関係をきちんと理解していないためかとも思うが、資料の読みこなしにすごく時間が掛りそうである。そのため、まずは、人事訴訟法、非訟事件手続法、家事事件手続法のそれぞれと、それぞれの規則をもう一度読み直しことから始める必要があることを痛感する。まずは、訴訟と非訟の関係から読み直さなければならない。訴訟と非訟の関係は、労働関係で、労働審判手続について調べた際にも問題となったところで、さらに、今回の裁判のIT化の関係で、検討がされる予定の特別な訴訟手続の理解にも関係する。

 6月9日(火曜日)午後から日弁連の民事裁判委員会の第一部会がZooM会議で行われる。証拠に関する事項についての会員向けのアンケート(必ずしも全会員向けではない)の検討である。日弁連、最高裁、法務省で、証拠(および情報)についての法改正を考えている関係での立法の際の資料作成のためのアンケート作りである。午後4時からの会議のため、その前は、昨日からの訴訟と非訟の関係を自分なりにまとめることにする。IT化で議論となっている特別の訴訟手続(訴訟事件について、第1回期日前に、双方代理人で訴訟の進行について合意して訴訟の早期進行を図るという手続)だが、弁護士会では非常に反対が強い。個人的には、現在提案されている内容については問題が多いと考えている(出来が悪いと言ってよい)が、反対論には、訴訟が非訟化するというものが特に強い。裁判の迅速化の問題とも絡んでいるが、迅速化の議論にはそれでは充実した審理とならないという意見が強く主張されることになる。
 ここでは、裁判が非訟化するという点を取り上げるが、非訟=審判事項=職権探知=職権証拠調というイメージであり、本来裁判事項であるものを審判事項として扱うのは問題だという話である感覚的な問題があると思う。当然、裁判を受ける権利(憲法32条)の侵害であるという話になる。ただ、訴訟=権利義務関係であり、非訟=審判事項であて、審判事項は、既に存在する権利関係を前提にその具体的な内容の定めるものであって、下のレベルの問題であるという割り切り方が今後も通用する考え方なのかどうかはかなり怪しいのではないかと思っている。実定法上の権利は、その規定の仕方で権利なのかが変わってくる。また、権利の規定が一般的、抽象的な場合(正当事由の有無により、権利の存否が確定されるが、その正当事由の定め方が、抽象的である場合)は、要件事実的な事実が定まらず、裁判所が合目的な見地からその有無を判断することになると、審判の場合は変わらなくなる。そうは言いながら、そのような場合でも、事実や証拠方法は当事者が裁判所に提出するものに限定されており、訴訟での弁論主義が適用されていることから、職権探知や職権証拠調べが行われるわけではない、など、審理のやり方にも訴訟と非訟で大きく違わない場合が多い。その辺りをどのように考えうのか、理論だけではなく、制度論である以上政策論でもあるので難しいところを多く含んでいる。

 6月10日(水曜日)午後、久しぶりに裁判所へ行く。簡易裁判所の法廷。事件は交通事故で、本来は、この日が人証調べ期日だったが、裁判官の異動とコロナ禍で、結局、この日は、弁論(次回の期日決定とこの日までに出された証拠の採用で終わる)。淡々とした進行だったが、7月末の人証調べ期日が決まったことで終わった期日だった(簡易裁判所なので双方電話というわけにはいかなかったようである。)。感じたのは、コロナ対策を考えての人証調べをどうするのかは結構難しそうである。書証を示す際には、証人にどの程度近づいてよいのか、マスクをしたままの尋問と答えで十分聞きとれるのか、など、いくつか考えておく必要がありそうである。また、換気の関係で、法廷の出入口を解放していたが、人証調べのときもそうするのか、など裁判所が考えることはたくさんありそうである(民事はともかく、刑事事件ではどうすrのか)。簡易裁判所では、和解も法廷でしていた(交互に法廷に呼んでいた)が、その場合は、出入り口は閉鎖するのかななどと、細かいことも気になるかもしれない。

 6月11日(木曜日) 午前中は打ち合わせ。午後も打ち合わせで、今日は結構弁護士らしい仕事をした。夕方には、例の弁護士会の会史を取りあえず書きあげたことにする。12万8000字。途中で考えていた新書版程度のものにはなった。これからしばらく掛けて、少しずつ手直しをすることになりそうである。来週月曜日には、私の担当部分の他の協力者の若い会員との打ち合わせがあるので、とりあえず、それまでに何とか形を作ったというところである。もちろん、このま会史に載せるわけにはいかないので、かなり削ることになる(最終的には5万字がやっとだろうと思う。)。ということで、今日は終わりにしてジムに行く。

 6月12日(金曜日) 今日は、まじめに準備書面を書く。準備書面を書くのも少し久しぶりだった。記録を読み返して書くのだが、やはり、これも書きなれているとどうということもないけれど、少し間が空くと、慣れるまで時間が掛る。コロナ禍のため、期日が流れることが多かったが、その間、本来の期日までに提出すると言われていた準備書面や書証が出されていない場合が多い。書面提出の期限が変更されたわけではなかったように思うが、相手方からの書面が遅れているように思う(一応、自粛期間中で、本人と連絡が付きにくかったというような説明になるのかもしれない。私は当初の提出期限までに提出するようにした)。
 ただ、相手からの準備書面の送付がない以上、それに対する反論の準備書面も書きようがないので、結局、それ以後書かないままで終わっている。そういうことで少し新鮮な気持ちで取り組める。等と、きれいごとを言いながら、今週を終えることにする。
 



投稿者 あさひ共同法律事務所

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