弁護士ブログ(日々の出来事)

2019年2月 2日 土曜日

今週の1週間(1月28日から2月1日)

 1月28日(月曜日)今日は、日弁連のIT化委員会に出席できず(午後から他の要件があり、スカイプでも難しかった。)、午前中は、朝、IT化の配布資料を読み(人証調べが主な対象だった。ウエブでの人証調べで、裁判官の心証形成がどのような影響を受けるのか、おそらく、ウエブでの人証調べは、入院中の者など裁判所に来ることが困難なものについてはやむを得ない場合があるとは思うが、やはり、裁判所における尋問を期待したい。裁判所で、関係者や傍聴人の前で宣誓をすることの効果は思っっている以上に大きいと思う(個人的には、尋問の準備の際に、証人が証言の内容や言い方について、裁判所から誤解されるかもしれないのでそういう言い方は避けて欲しい(もちろん、偽証を教唆しているわけではない。)と注意しても、実際の尋問では、主尋問の際には、やはりそう答えてしまったという証人の例をたくさん経験している。それは、裁判所の雰囲気や宣誓にそれなりの重みがあることを意味していると思う。

 1月29日(火曜日)今週は目立った予定も無く事務所で過ごす時間が多くなった。集中してロータリー関係の資料を読み、予め必要かと思われる資料を作成しておく。そういえば、先週末には、大阪地裁堺支部での刑事事件(バイクを追いかけまわして相手を殺したする殺人で起訴された事件-判決は殺人罪を適用)だが、車で相手のバイクを追いかけまわしたのは事実のようだが、殺意はどの時点から認められたのかはっきりしない。追いかけまわしたどの時点から殺意はが生じ、殺人罪の実行行為を認定できるのだろうか。また、最後の段階で被告人がブレーキを掛けたということがあるようだが、実行行為との関係で、どのように整理されるか分からない。相手のバイクを追いかけまわして、バイクが転倒するかもしれないということについては未必的に認識がある場合では、その段階で傷害罪の故意は認められ(実行行為をある。)、バイクの速度や道路状況からすればバイクの転倒により運転者が死ぬかもしれないということを未必的に認識して車を運転すれば、その段階でから殺人罪の実行行為が開始された考えることになると考えるのだろうか(そうすると、高速道路などでの追っかけは、ほとんどが殺人未遂罪になってしまうかもしれない。相手が転倒してケガなどしない限り、現実には起訴されることはないであろうが)。ただ、なんらかの理由で、切れてしまい、追いかけを始めるとそれが全て殺人や傷害の故意犯になってしまうというのは、やはり無理があると思う。また、車がブレーキを掛けてスピードを緩めた行為はどのように評価されるか(今回は直前のようだが、もう少し前に追いかけを止めていた場合、バイクの転倒との因果関係が無くなるのかという因果関係の断絶の問題になるのかもしれない。そうすると、殺意のある追いかけが認定されるすると、その点で殺人未遂1罪になるように思う(道路交通法上の問題は別である。)。

 1月30日(水曜日) 午後から、刑事事件の被告人に面会。追起訴の捜査の状況について話を聞く。わいせつ電磁的記録有償頒布目的保管のようである。数年前にそういうものをダウンロードしてそのまま消去していなかった(保持している)という追起訴の内容である。
 最初の起訴が、わいせつ物の有償頒布なので、追起訴分もそのまま認められそうだが、数年前にダウンロードしたものが、そのままハードディスクに残っていた点をとらえて、いろいろ言われるとつらいところがあるという気がする(もちろん、犯罪の成立には有償配布目的という限定がかかっているため一般の人には関係がないが、過って変なものをダウンロードしてしまったりすると、後で結構大変なことになるかもしれない。)。
 今日は、遅くなったが事務所での新年会。今年が、良い1年でありますように。

 1月31日(木曜日) 今日は寒い一日になった。午前中、事務所でいくつかの作業をした後、福岡市近郊の警察署へ被疑者国選事件での接見に行く。自宅とは方向が違うこともあり、寒いこの時期の夜、この警察署に行くのは避けたいので、昼食時(一般面会の時間を避けて昼休み中に行く)に行く。2月5日(火曜日)が20日満期のため、自分の予定と合わせてもこの日くらいしか接見に行けない。20日間での勾留期間に3度の接見なので、何とか責任は果たせたと思う。
 事務所に戻って、いくつかの書面を書き始める。今日は早めに切り上げてジムに行くことにする。1月はかなりヒマだったが、2月になったら、きちんとお仕事をしたいなあと思う(溜まっている分はほとんど片付けたので)。

 2月1日(金曜日) 今日は、午前中にいくつか作業をした後、ロータリー地区大会にかかわる作業のためにクラブ事務局事務職と一緒に会場となるアクロス福岡の事務所で打ち合わせ。午後は労働委員会へ。公益委員会、総会とも充実した会議となった。4時過ぎに事務所に戻り、蘇峰の相手方から送られてきた準備書面を読み、反論のための準備書面を書くかどうかを検討する(来週水曜日が期日で、書面による準備手続でトリオフォンを使った電話会議のため、事前の書面の提出が必要となるが、それには少し難しいかもしれない。)。というあたりで今週は終わる。




投稿者 あさひ共同法律事務所

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