弁護士ブログ(日々の出来事)

2018年10月27日 土曜日

今週の1週間(10月22日から26日)

 10月22日(月曜日)いつものように、月曜日の朝は、いつもの作業で始まる。その後は、少し早めにロータリーへ。24日には提出しないといけない準備書面。書き始めているが、なかなか途中までで止まっている。概ねの結論は見えていると思うが、細かな点での相手の主張に対する反論が結構面倒で準備書面が無意味に厚くなっている(ということは、私の理解が足りていないのでキチンとした反論になっていないということで、すっきりとした問題設定(問題点の理解が足りない)ができていないということになる。)。午後は、ずっとそれに掛かりきりで、夕方からは、警察署への接見のためやはり時間が取れずに、明日に持ち越しとなる。

 10月23日(火曜日)午前中は、昨日からの続きをやりながら、先週来約束していた陳述書を作り上げ、午前中に当人に来てもらい仕上げる。その後、交通事故の件での示談(訴訟提起をした後、その請求内容を検討した相手方保険会社から、訴状の内容にかなり近い内容の示談の申し入れがあり(過失割合の95%から90%への5%の譲歩と弁護士費用分のカット)、第1回期日前の和解金の送金があれば訴えを取り下げるということになった)。午後は、準備書面作成の続きを1時間ほどやり、その後に来週の尋問の為の打ち合わせ。1週間前なのできちんと2時間ほどとって準備。その後は、何とか、準備書面を書き上げる。15枚ほどになり、明日は事務局に校正をしてもらうことになる。ただ、そこをなかなか直ぐには通過できない場合が多い。今回も少し悩みながら書いているので(つまり、すっきりと読める内容になっていない)、校正段階(むしろ編集段階と言った方が適切である)で時間が掛かりそうである。

 10月24日(水曜日) 午前中は、事務局に昨日の準備書面を検討してもらいながら、内容証明などの起案をしつつ、事前に送られてきた午後からの日弁連の裁判のIT化検討WGの資料を読む。午後1時の飛行機で東京に向かい、4時からWG。このwGは、研究者を交えた法務省、最高裁、日弁連3者を含む裁判のIT化についての研究会の準備会でもある。次回のテーマは、送達以下、第1回期日についてが検討対象となっている。訴状がe提出された後の問題だが、裁判所での訴状審査の後に、裁判所から相手方(被告)に対し送達が行われることになるが、①従前の紙による送達、②インターネットを使うネット送達、③システム送達(裁判所が設定する新たなクラウドを利用)、というものが考えられるが、②ネット送達は、訴え提起段階で被告のアドレスが分かっている場合などに限られてくるし、当日のWGでの議論でも、既存のプロバイダーを経由するインターネットでは、秘密が守られない(訴状を添付するとするとその秘密がプロバイダーには分かってしまうし、とても危険だという意見が占めた)、システム送達は、どういうものとなるかが不明である。そうすると、紙での送達が考えられるが、せっかくの訴状のe提出を前提とすると、その訴状を裁判所が紙にするということもできないので(無駄である)、結局、裁判所は、システム送達への誘導を図る内容を紙で特別送達をするということにならざるを得ないのでは無いかと思う(呼び出し状の体裁を取り、事件番号、第1回期日、答弁書の提出期限等の他、訴状を見るためのシステム送達へ向けてのキーコード等が記載されたものを送ることになるのではないかと思う。)。そうすると、裁判所の送達業務は、この紙を被告に郵便会社を使って送達することで終了することになる。被告は添付されたキーコードを使ってシステムに入て、訴状や証拠の内容を見て、弁護士への依頼等を含めて対策を検討することになるが、もし、システムに入らず、第1回期日に答弁書を提出することなく(擬制陳述とならず)、第1審を敗訴するということを認めて良いかという点である。文書の送達はされたものの、システムに入らず(システムに入ったかどうかは、裁判所が作るシステムでは裁判所は確定的に認識できる-キーコードを利用してシステムに入った者が被告かどうかは、成りすまし(セキュリティ)の問題と直結するが、一応ここではそこは考えないとする))、訴状の内容を了知せず、第1回目を欠席した場合に欠席判決を認めるかという問題が生じる。デジタルデバイドの問題ではあるが、さすがに、そこまでの割り切りはできないと思われる(ただそうすると、裁判所が被告にシステムにアクセスするようにするにはどうすれば良いのかが問題となる。
 などと言う議論をして、この日のWGは7時過ぎに終了。このため、この日は東京泊となる。

 10月25日(木曜日) 11時前に事務所に着き、やはり、昨日には、提出できなかった準備書面に再度手を入れる。午後は、(臨時)労働委員会へ。2時間ほど合議を行い、事務所に戻り、少し作業をして、夕方には警察署に接見へ。裁判のIT化に向け手の模擬裁判の準備が始まる(その委員への選任通知が届く。)。

 10月26日(金曜日) 午前中はいくつかの作業を行い、午後は、来週の尋問の為の準備。3時間近くやる。こちら側の証人と本人の主尋問の検討をしたが、相手方に対する反対尋問の準備は当事者がいない方がやりやすい(結局、この時間ではできない。)。とりあえず、週末でもあるので早めに終わりにして、ジムに行くことにて、今週はお終い。



 


投稿者 あさひ共同法律事務所

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