弁護士ブログ(日々の出来事)

2017年9月 3日 日曜日

今週の1週間(8月28日から9月18日)

 8月28日(月曜日) 暑い一日だった。午前中は弁論が1件。交通事故で簡裁事件(初回)。相手方が治療期間を争うという事件(1カ月か3ヵ月かという事件)。初診の医師が3週間程度の頸椎捻挫だという診断書を書き、受傷者がその後、勤務先近くの病院に転医したこともあって、初診の医師の3週間程度で治療終了という意見書に基づいて後医での治療には因果関係がないと主張。病院へのカルテの取り寄せは当然だが、簡裁で地裁への移送が決定となる。事故態様(過失割合)にも争いが無く治療期間のみの争いだが、相手方代理人にそこまでの覚悟があったとは思えないが、いまさら後には引けないという感じで、双方代理人とも了承(ただし、時間の無駄を避けるために、カルテの調査嘱託だけは簡裁で決定してもらう。嘱託の発送手続は地裁でやるが、初回期日にはカルテの取り寄せが終了しているはずである。)。
 その後は、RCの例会で2時過ぎまで戻れず(地区ガバナーの公式訪問)。その後、来週にある労働委員会の14都道府県公益委員会議の準備(福岡県で開かれるため、私が議長となる。)。事務局に作ってもらった式次第の検討や4つの議題で問題となりそうな点を検討する。それに訴状1通を書き上げる。

 8月29日(火曜日) 午前中は、昨日の続き。あいさつ文の原稿も事務局に作って貰っているが、当然なのかもしれないが、福岡県労働委員会会長として、あいさつ文に昨今の雇用情勢に関する事柄も少しだが触れる内容となっている。その関係で各種の経済指標に触れる内容となっている(この点は、不思議だが労働委員会の関係の各種のあいさつでは皆さん必ず触れておられるように思う。)。そこで、それを確認しようと思うが、それに結構時間がかかる(普段あんまり気にしていないので、どこを探せばよいかが直ぐには分からない。)。
あいさつする者として少しアレンジして話したいと思うが、そうすると、いくつかその指標の解説も読まなければいけないし、全部を消化する能力はない。そうなると、結局、原案に従ってということになりそうである。途中で、福岡県の労働政策課課長が移動で本省に戻る(正確にはさらに別の部署に移る)ということで、あいさつに来られる。
 午後は、電話会議が1件。やはり簡裁の交通事故の件。次回尋問は決まる。簡裁事件で尋問となると陳述書を作らなければならない。交通事故(物損のみ)で、ドライブレコーダもある事故なので尋問の必要があるとは思えない(陳述書も同様である。)がやむを得ない(電話会議とういことは福岡ではないということで尋問期日は往復の時間を考えると1日作業となる。)。過失割合の評価だけが争点で(事故態様そのものには争いが無く、その評価だけの問題、)、裁判所提案の過失割合とこちらの主張する過失割合が一致している。最初の相手方の保険会社の相手方に対する過失割合の評価についての説明が誤っていたのではないかと思うが、仕方がないという感じである。
 午後には、来週水曜日が期日の準備書面を提出した(先週書き上げていたが、昨日から手を入れていた。)。高裁の事件なので、合議を考えるともう少し早く出す必要があるかも知れいない(ただし、受命裁判官の下で動いているので、改めて3人で合議がされるのかは分からない。事件によると思うが、裁判長と話をしているだけかもしれないーあるいは裁判長にも話さず、受命裁判官のみ読んでいるのかもしれいない。)。今日は早く終わりにしてジムに行く。

 8月30日(水曜日) 今週までは、裁判所も暇なような気がする。その関係ということは無いが、こちらも少し余裕がある(早く家に帰れということである。)。心なしか、色々な問い合わせや相談お電話も少ないように思う。暑いので午後の少し遅い時間に拘置所に接見に行くことにして、それまでは事務所で作業。再来週に初回期日が入っている事件(これも簡裁での交通事故)での準備書面を作る。大型ショッピングセンターの駐車場での事故で、過失割合に関するみんなのバイブルである判例タイムズ38号でも記載が少なくて困るケースである。そこの図に当てはまるのか、そうではないのかが、問題になる事件なので、そこのところを少し丁寧に書いておく。簡単に書けるかと思ったが、4頁の書面だとやはり4時間コースとなる。拘置所には4時半に着いて、少し待って40分くらいの接見となる。5時半に拘置所を出たが、事務所に戻ってもあまり仕事にならず、8時前には事務所を出る。

 8月31日(木曜日) 今日も、外には出たくないという気持ちになる。午前中は何となく行くつかの作業をする。お昼過ぎに、来週木曜日が期日の事件について、相手方(被告)から準備書面が送られてくる。実質的な答弁書というものであった。そうなると、来週木曜日の期日前にそこに記載されている事項について、書面が作成できるなら、事前に作成して裁判所に読んで貰っておく方が期日を無駄にしなく済む(祖でなければ、その次の期日までに反論ということになる。)。幸いなことに、主張内容はほぼ明確であり、特段に事実関係の調査が必要なものではなく、それらの点についての主張をまとめるには、それほど手間が掛からないと思われた。そこで、午後を使って準備書面の作成に取り掛かる。4枚ものだったが、やはり4時間コースとなった。それから、今年が我々の司法修習30周年記念ということで、9月30日に、我々(40期 昭和61年4月司法研修所に入所し、63年3月に出所した)のクラス別懇親会の件で、教官を含め27名が参加するという連絡が入る。クラスは48名なので、ほぼ半数が福岡まで来る(来ていただく)ということは、それなりに驚くべきことなのかも知れない。

 9月1日(金曜日)いよいよ8月も終わった。今朝は涼しく感じられた。それに昨日までの電車は高校生が少なくてその分空いているという感じだったが、今朝からはそうではなく、2学期の始まりという感じになっている。実は今週月曜日からダイヤの改正があって、まだ感覚が電車になじんでいない。朝、カレンダーをめくる(2ケ月分が1枚のカレンダーでは、9月になって7、8月分をはずすと急にカレンダーが薄くなったと感じられ、今年も終わりに向かっているということを感じさせてくれる。)。そうは言いながら、今週まではそれほど忙しくない。
すういうこともあって、月曜日作成することになった陳述書を作成する。ドライブレコーダがあるので、ご本人の話を確認しながら作るが、3頁程度の簡単なものとなる。それでも修正を入れて3時間弱の作業となった。午後は、遺言能力に関する文献を読む。読んでいると改めて判断能力の衰えに関する文献を読むということになるので、ついつい我が身を引き比べてみることになり、身体に気を付けようという気持ちになるのと、それでも老化は忍び寄ってくるということを感じさせられる。そういうつらい気持ちになるのは、途中で切り上げるという自己防衛策を取ったので、今日は、この程度で終わり、ジムに行くことにする。




投稿者 あさひ共同法律事務所

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