弁護士ブログ(日々の出来事)

2017年4月23日 日曜日

今週の1週間(4月17日から21日)

 4月17日(月曜日) 今日は、日弁連へ。民事司法改革推進本部委員会へ出席。委員会は3時からだが、その前に1時30分からの証拠収集PTに。福岡空港11時発の便なので、少し早めに事務所に出てきて、事務所を出る10時過ぎまで2時間ほど作業をする。激しく雨が降るということで、大きめの笠持って東京まで往復することになる。日弁連の委員会では、民事執行法改正にかかる法制審議会出の議論についての報告を受ける。債務者の資産状況について、金融機関などの第三者に対して照会ができるとする新制度の制度設計について、第三者の範囲をどこまでとするのかなど、胸突き八丁の議論が続いていることなどが紹介された。夕方の飛行機で福岡に戻ったが、福岡は突風が吹いて雨も激しかったという話を聞く。行き帰りの飛行機は、結構揺れたが、それほどでもなかったので、少しびっくりする。

 4月18日(火曜日) 午前中は、結構難しい相談が1件(紹介できない。)。破産申立事件を法テラスを利用して受任していたが件が、色々な事情で、申立てまでい時間がかかっていて気になっていたが、しばらく連絡が取れていなかった(本人は生活保護受給者のため、いなくなることは考えにくかった)。先日から改めて連絡を取ろうとしたところ、携帯電話がつながらない(生活保護受給者の場合は考えにくい)といった事情から、先週住民票を請求していた。ところが、これとは別に、遠くに住んでいる家族も本人に連絡が取れないということで市の保護課に連絡を取って欲しいと連絡しており、結局、先週、アパートの管理人が警察官と一緒に自宅を訪ねたところ、当人が昨年9月に死亡していたことが判明した(死亡時期は、検視による)。福祉事務所は全くその点に関心が無かったようで、警察からの連絡を受けて知ったということのようである(家族から事務所にその後の処理をどうすればよいかという連絡があって初めて事実を知った。)。やはり、悲しい話という他ない(私がもう少し早く動いていたら、本人が亡くなるのは止められなかったかもしれないが、家族とは早く相談できたかも知れないと思う。)。

 4月19日(水曜日) 朝は、歯医者へ行って、今回の定期的治療を終わりにする(また半年後に通うことになる)。事務所に戻って、相談(相続関係)を1件。知り合いの関係での刑事事件の相談が1件。午後は、いくつか調べ物(共同相続登記がされた後に遺言書が発見された場合に、相続人が更正登記申請ができるのか、できるとした場合に登記事項記載証明はどのような形で交付されるのか、あるいはされないのか、更正登記を求める裁判の場合の請求の趣旨の書き方について)をするとともに、昨日の死亡事件での遺族が来られたので少し今後の打ち合わせをする。その後交通事故事件の陳述書を作る。夕方からは、福岡地方裁判所民事部との新年度の民事手続協議会の持ち方についての第1回目の作業部会に出る。裁判所の担当者も変わって最初の会合となる。今後の予定などについての打ち合わせとなる。
 その後、午前中の刑事事件について、被疑者に会いに行く。弁護人選任届に署名をもらい、また被害者あての誓約書を作成してもらう。

 4月20日(木曜日) 今日は、3時から大分市で九州労働委員会会長会議があるので、昼に博多駅を出るため、11時半までしか事務所に居られない。昨日の刑事事件について、昨日作成した誓約書を前提として被害者との間で結ぶ合意書(示談書)を作って、被害者に連絡をするが、誓約した内容を守らなかった場合の違約金条項の設置を求められる。しかもその額が弁護士としては非常に大きい額だったので、そこでデッドロックに乗り上げる。とにかく、大分での会議に遅れるわけにはいかないので、そのまま大分に向かう。この日には、福岡市の中心地天神で現金3億8000万円の強奪事件が起こっていたが、知らずに終わる。労働委員会会長会議は、沖縄を含めた九州8県の会長が参加しての会議だが、1名を除いて全員が弁護士のため、弁護士による会議のようなものになる。テーマは、審査事件における証人の職権申立についての労働委員会の取るべき態度というものであるが、事例を前提とするものなので、なかなか分かりにくい。審査事件は、行政事件という基本的性格から職権調査の色彩があるものの、民事訴訟法の定める手続きによるものとされていることから、当該証言の必要性など民事訴訟の場合と同様に考えればよいものと思う。8時過ぎに大分を出て12時前には自宅に帰り着く。

 4月21日(金曜日) 朝、新聞を見ると、昨日の白昼の3億8000万円強盗事件とそれに関する7億円を超える現金の海外への運び出し事件でもちきりである。午前中は、労働委員会へ。来週ある審査事件の尋問期日の準備のための事務局との打ち合わせをする。午後は、来週の大津家裁での尋問の準備、当事者との打ち合わせをする。離婚事件なので、どの点に集中して尋問を行うべきかを検討する。家裁での尋問は久しぶりだし、どのような感じで尋問を行うのが良いのか、なかなか決まらない。
 例の7億円を超える現金の持ち出し事件が、関税法違反事件ということで、もしこれが刑事裁判になった場合、没収に関係することがあるのか、など詰まらないことが気になる。事務所で、関税法違反で持ち出そうとしたものが没収されるとなると大変だね、その現金は自分のものだなどという人がたくさん出てくるかもしれないね、などとのんびりした話をする。20日に弁護人選任届を出した事件が、天神を管轄する中央警察署での事件なので、中央警察署に接見に行くと、マスコミの人に何か聞かれるかもしれないね、などと話す(実際に、22日に中央警察署にいったら、1階にマスコミの人が数人所在なさそうに待機しており、私が接見を終えて出てきたら、やはり、強盗事件に関係あるのですか、と質問されてしまう。)。
 そんなこんなで、今週も終わる。


投稿者 あさひ共同法律事務所

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