弁護士ブログ(日々の出来事)

2017年3月 4日 土曜日

今週の1週間(2月27日から3月3日)

 2月27日(月曜日)午前中は結構難しい相談。午前中いっぱいかかる。その後は、明日には申立てをしたい法人とその代表者mp破産申立て事件の準備でつぶれる。資産に関する説明文を書き続けるが10頁を超えてしまう。資産目録を作るのも結構大変である。一応、直前の期の決算書の貸借対照表の資産項目や負債項目の記載内容を前提に、現時点での非常貸借対照表までの変化についてのそれなりの説明が必要になるが、どの程度それをやるのか、きちんとやれば、申立てま出に時間がかかる。それは割り切りだとも思うが結構難しい。一方では、早く管財人に引き渡す方が、債権者のためになるという意見がある。他方、これまでの破産管財人としての経験からすれば、弁護士が申立代理人としてかなり高額の着手金を受け取っているケースがある。それで、ほとんど何もやらずに破産申立をして後は管財人に任せたということでは、問題が無いのかと思われるケースも結構あった。それでよいのかという気もする。
 4時から電話会議。次回が尋問ということで簡単に終わる。

 2月28日(火曜日) 朝から早く来て昨日の続きをやって、午後には、裁判所へ提出できるようにする。そして、裁判所での破産事件に関する協議会に出席。弁護士は30人程度出席。弁護士会の倒産など支援員会の委員が多く、私のようなその関係の委員会に属したことがないメンバーの出席は少ない。無論、私も管財事件を50件くらいはやっていると思う。最初のテーマは申立代理人と破産管財人との関係について。昨日のところでも書いたが、裁判所と倒産等関係委員会の弁護士は、早く申立手をすることが第一だという。また、そうでない場合は、申立代理人として、破産者(依頼者)や破産財団との関係での債務不履行、債権者に対する関係での不法行為責任等の問題が生じるとされる。確かに、遅すぎる申立てが、債権者の関係で問題が無いとは言わない。しかし、他方では、依頼者から受任した内容は、形式的に破産申立てを行う行為にとどまるとするかどうかは疑問の余地があろう。依頼者は弁護士と相談の上、一番適切な方法として破産を選んでいるが、その場合でも、裁判所や債権者に対し、自らの主張をきちんと言ってもらい、弁明すべきことは弁明してもらうということが委任の内容となっている(破産原因について、裁判所などにきちんと正確に報告してほしいということも委任事項に入っていると思う。)。そうなると、形式的に破産原因があるから破産ということだけで、受任者として足りていると考えるかはかなり疑問だと思う。当日も発言したが、騙される破産管財人と申立代理人というわけにはいかない。申立代理人として依頼者に騙されるわけにはいかないと思うしあ、そのためには、依頼者にいやなことも質問しなければならないだろう。また早期に破産事件が終了するように準備をしてあげるということも必要だと思う。
 4時過ぎに協議会が終わり、その後、電話会議1件をやって今日はおしまい。ジムに行く。

 3月1日(水曜日) このところ破産申立て事件での書面書き追われていたため、別の事件の処理に追われる。たまってしまった交通事故事件や週末の団体交渉事件の準備で一日が終わる。交通事故事件は、事実関係で詰め切れないところが結構あって、双方が考えている事故態様が微妙にずれているように思われるケースが多く、もう一度事件を組み立て直すのに時間がかかる。今日は、結構詰めたところまでやれたように思うが、改めて当事者に確認すると、思いがけないところでの認識の違いが分かったりして、やはり難しいと思う。

 3月2日(木曜日) 午前中は、何となく過ぎてしまう。午後は、労働委員会。命令書の検討の合議でみっちり3時間コースの予定である。私が主任(担当)の事件なので、他の公益委員が了解する内容なのか気になる。事実関係など少し丁寧に原案を書いたつもりだったが、おおむね、同意を得られてよかった。判断の部分では、いつもの合議と同様にいくつも意見が出され、なるほどと思うお兼もあったが、議論が順調に進み、ほぼこの日の合議で意見がまとまりほっとした。今日はこれで終わりにして、今週2回目のジムに行く。

 3月3日(金曜日)今日は弥生の節句。機能と同様に朝晩は冷たいが、昼は暖かい。午前中はやはり色々な準備や電話が掛かってきて対応に追われる。午後は、法テラスの法律相談。4件の予定が1件がお休みで3件の相談。歩行中に人と人とが出会いがしらにぶつかってケガをしたという相談がある。車と車の事故と違い、人が歩くのは本来危険なことでは無いので、出会いがしらの事故では自己責任ということになるので、一般的には難しいと答えるが、結構判断の難しい相談だった。1件は、多重債務と生活保護申請に係る事件だったこともあり、法テラスと同じビルにある公設事務所(あさかぜ)にそのままま願いする。その後、事務所に戻り、明日予定されている団体交渉事件について打ち合わせる。


投稿者 あさひ共同法律事務所

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