弁護士ブログ(日々の出来事)

2017年1月29日 日曜日

今週の1週間(先週の1週間になってしまった。 1月23日から27日)

 1月23日(月曜日) 昨日の天気予報は、福岡でも雪。早朝目が覚めたときは、暗がりの中を雪が降ていて、雪明りで木々や道路が白くなっているのが分かった。心して、朝、起きたが(途中で寝ていたことになる。)、そのときは雪もほとんど止んでいて、青空だった。と多くの山は雪景色で、街路樹の枝に雪がうっすり積もっていて、その雪が陽光に輝いていて美しかった。ということで、雪ではあったが、少し得をしたという気持ちで事務所に向かう(ただ、寒い一日になった。)。締切が迫ってたのが4本あった(うち1本は完全に失念していた。)。まず、26日が高裁の民事事件の期日で、それまでに提出する書面を書く(逆算すると、合議を考えると、2日前の24日が提出期限となる。次が翌24日が電話会議の家裁の事件。その次が25日が尋問後の弁論準備期日で最終準備書面提出期限の事件。失念していたのは破産管財事件の債権調査期日の報告書と債権認否(23日が集会1週間前の提出期日だった。)。
 最初の高裁の書面は、高裁での専門家の意見書が先週末には完成していたので、それを敷衍して、準備書面らしく書いたもので、先週には一応完成していたが、やはり、原審では負けているので準備書面はそれを引用しつつ厚く書くことになった。午前中一杯をかけて見直す。午後は、先に破産事件の債権認否(債権者10名程度で金融機関なので、事務局に計算内容の確認をしてもらっており(だから、私が結果的に失念することになる。)。さっさやって、提出書面も作り上げる。その後、家裁提出の書面。相手方からの書面が出ることが前提だったが、期日の前日になってしまったこともあってとにかく作成した(その後、相手からもファクシミリで書面が届いた。)。このため、午後から出席を予定していた共同不法行為の講習に出られず、残念。夜は、4本目の25日期日の準備書面を書く(下書きは先週には終わっていたが、書き直しに苦労するが、まだ未確定である。

 1月24日(火曜日) 午前中は、昨日の続きの書面を作る。相手からの最終準備書面も出されておらず、どうなるかと思っていたが、午後の1番で、相手から書面が届く。少し遅れたがこちらも少し遅れて書面を完成させて提出する。最終準備書面にどこまで書くかは、いつも考えうるところだが、和解とはならず判決になることが間違いなく、時系列に書いた方が分かり易いと思われる場合は、その部分を書いて、そこに、書証がある場合は書証で、尋問の場合は証人調書の該当箇所を示して時系列を示し(証言が食い違う場合は、双方ともも証言内容を書いておく)、その上で自分の主張を書くということを考えている。今回は、事案が時系列に整理しやすかったので、そうしたが整理に時間がかかる。ただ、判決を書く際の裁判官の整理にはなるし、無意味な主張(時系列で考えれば成り立ちそうもない主張の排除には役立つように思った。そのため、最終準備書面が遅くなったが、尋問も終わっていて、裁判所も心証を確定させていると思うので、直前になったが、問題は無いと思う(これで、昨日朝の締切が迫っていた4件が一応終わってホッとする。
 午後は、家裁(電話会議)。こっちも、尋問が近づいており、こうなると、この時期では、裁判官の転任が気になるが、4月には予定されていないということで近いうちの尋問の覚悟を決める。その後、相談が1件。契約書を作ることになる。そのほか、少し溜まっていた分を進める。

 1月25日(水曜日) 午前中は、溜まっていた仕事の続きを処理。昨日の契約書を作る(既存のもののどのあたりを変えれば問題がないかを少し考えてみるのと、その入れたい条項をどの場所に置くかで契約書のイメージが変わるのかどうか、検討する。その後、昨日最終準備書面を出した事件の最終弁論期日。裁判所は和解の可能性を聞いたが、相手方が拒否したため、直ぐに終了。当方としては、和解案(金銭の支払いがメインだと思う。)の内容により、判決の予測も立てられると考えていたが、その機会もなく終了した。判決期日が2か月後とされたことをどう評価してよいかなど、色々と想像するが、あまり意味が無いので、この件は判決当日まで忘れることになる。
 午後は、拘置所に向かい、高裁事件での接見と被告人質問の準備をする。結構時間がかかり、事務所に戻ったら遅い時間になっていた。交通事故の件などを動かしてみる。また破産事件の陳述書などを改めて作り直す。ということで今日はおしまい。

 1月26日(木曜日) 午前中は、労働、交通事故などいくつかの事件の相談で終わる。午後は、先に高裁の弁論準備。1審で原告側で全面敗訴した事件。24日に提出した書面の効果がどの程度あったのか不明だった。結局、弁論再開(初回結審で、判決日も決められていたが、その後、和解期日だけ指定されていた。結局、弁論再開になったということは和解での解決ではなく、審理をさらに行って、そこでの心証を形成して、その後に和解になるのか、判決になるのかということだと思うが、初回後の担当裁判官も、少し調べてみたいという口ぶりだったので、初回での結審という意味が何だったのか、よくわからない。まああ、とりあえず、少し腰を据えての再度の議論(主任裁判官も変わるようである)となりそうである。
 その後、家裁での遺産分割調停。この日の調停成立が予定されていた事件だったが、無事に調停が成立した。今日は、午後の2件とも喜んでよい解決だったと思うので、早く終わりにする(それに少し寒かった。)。

 1月27日(金曜日) 午前中は、溜まっていた作業(訴状作成など)に取り掛かる。午後からは、昨日成立した調停に基づく登記手続きや、それに関する打ち合わせに結構時間を取られる。明日は、RCの財団セミナーに出るため、今日は早く帰って、ジムに行くことにする。ということで今週もおしまい。そう言えば、今週は、トランプ新大統領の大統領令の効力が新聞などで良く取り上げらていた。その中で、TPPからの「永久離脱」ということが話題になったが、この「永久」という意味は、どういう意味なんだろうか。「離脱」と言えばよいはずなのに、「永久」を付ける意味である。永久とは、未来永劫という意味におはずだが、トランプ大統領のTPP離脱が将来の大統領をも拘束するというのは、変である。古い大統領令は、新しい大統領令で覆される(法律は常に新しい法律が適用されるし、政治の世界では、特にそうだろう。)。そうなると、あの「永久」という言葉の意味はどういうもので(特に意味が無いはずである。)、日本のマスコミはその点をどう考えているのだろうか、ちょっとした疑問である。




投稿者 あさひ共同法律事務所

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