弁護士ブログ(日々の出来事)

2016年6月11日 土曜日

今週の1週間(6月6日から10日)

 

 6月6日(月曜日)今日は、休み明けなので、午前中は、メール読みで始まる。小一時間で終了。明日(7日)に証人尋問があるが、相手方からの陳述書が、3日(金曜日)午後に届く。先週は金沢、福井に行っていたので、見るのは、今日が初めてとなる。この事件では、土木に関する結構難しい訴訟だったが、途中まで相手が本人訴訟で、弁護士が付いたのは半年ほど前、前回の弁論準備期日までに当方申請の証人については陳述書を提出したが、相手本人の陳述書が提出されないまま、尋問期日の直前提出となった。しかも、それまで本人が出していた結構細かい準備書面(裁判所は不陳述としていた。)とは、相当に内容が違っていた。出された陳述書の内容を前提とすると、こちら提出の証人尋問の尋問事項も少し変更しなければならない。このため午前中はつぶれる。昼はRCへ。事務所に戻って、午前中の続き。その後、病院へ。7時過ぎに事務所に戻って午前中の続き。
 
 6月7日(火曜日) 午前中は、相談が1件あった他は、午後からの人証調べの準備。当方申請の2人の証人の主尋問。被告本人の反対尋問の準備である。弁護士により、尋問で何を目的とするのかにはかなり違いがある。個人的には、証人には自由に話をしてほしいと思っている。問題は、その言いたいことが、裁判所にきちんと伝わるように話すということであり、裁判所にそれがきちんと伝わるようにうまく証言を引き出す方法を考える(証言者が話しやすいように、尋問事項をどの程度細かな尋問に区分けするか、尋問の順番をどうアレンジするのが証言者にとって話やすいのか等、)。この場合、証人に実際に証言をさせてみないわからないところが多く、弁護士が準備をしても尋問の場ではかなり変更しなければならなくなる。このため、どうしても証言した貰わなければならないことを決め(それほどたくさんある訳ではない)、その内容をすなおに証言できるような誘導の尋問を何種類か考えておいて(この点は、弁護士が臨機応変にその場で考えることが多い。証言者に覚えさせようとすると不自然になる。)、証人と余り細かなことは決めずに、証人のその場の雰囲気で、誘導の尋問アレンジする。ただし、こちらの質問の意図を理解してもらうためには、かなり丁寧な質問とする。尋問の流れを大切にする。といった辺りを考える、といったところを考えて準備している(弁護士が手控えを見ると、証人が変なことを言ったと思ったり、記憶をたどろうと構えたりすることで、証人のリズムが狂うので、尋問の手控えは作らない。また、余裕をもって証言してもらうために、書証については丁寧に示すことで、記憶だけに頼ることなく、証言できるようにしている。)。
 午後は、2時から5時前までの人証調べ。裁判所は直ちに、終結しようとしたが、当方から最終準備書面を出すことを強く求めた。2年以上かかった事件で、裁判官も交替しているので、判決を前提として最終準備書面を出すのが当然な事件だと思うが、やはり感覚が違うようである。事務所に戻って、不動産にかかわる別事件で依頼者と一緒に相手のご自宅へ行き、少しお話をする。

 6月8日(水曜日) 午前中は、離婚に関する相談(協議離婚後の財産分与や養育費条項について)。昼は、弁護士会の民事手続委員会へ。午後は、労働委員会でのあっせん事件。結構難しい事件で、労使の参与委員との事前の打ち合わせもしっかり行う。採用面接時に労働者使用者間でどのようなことが話され、共通の認識ができていたかがはっきりしない事件である。双方の事情聴取で2時間が終わり、継続してあっせんを行うこととなった。あっせんなので2回目には、とりまとめ案をしめすなど解決に進みたい。6時すぎになってしまい。出席予定だった6月21日の交通事故事件をテーマとする裁判所との民事手続協議会の打合せ会に出席できなかった。事務所で少し作業をしておしまい。

 6月9日(木曜日) 今日は、特段の予定のない日だったので、交通事故(物損事件)の訴状を作成する。事故自体は簡単な事件なので、訴状の作成には時間を要しない。ただ、図面がないので、グーグルの写真などで説明をするのが面倒である。午後、明日(10日)弁論期日の準備書面を受け取る。交通事故での相手方(被告)の準備書面だが、事故状況についての記載が読みにくい。道路の情況、次に自車の進行の状況を書いてくれればよいものを、当方(原告)の過失、その次に被告に過失がない旨の主張が書かれているので、自車についての事実の主張なのか、法律(道路交通法)上の落度が無い旨の主張なのかがよくわからない。この準備書面を読み解くのにすごく時間がかかった(明日の弁論で直接訊く方がよいと思い、途中であきらめた。)。その後、刑事の国選事件の追起訴分の書証の開示準備ができたということで、それを取り寄せ、その後に警察署に被告人に面会に行く。すごく暑い午後だった。帰りに家庭裁判所によって、家裁との協議会に出る。やはり、法律改正以後手続きはかなり動いているようである。その中で、調停委員と担当裁判官との評議のことがテーマとなった(もともとは、評議で待たされる時間が短くなったかという点の問題だった。)。他の弁護士からは評議になることが多いということだったが、個人的にはあまり経験がない。色々なことで評議が行われているようであり、少し意外だった。8時前に事務所に戻り、少しだけ作業をしておしまい。

 6月10日(金曜日) 午前中は、定年後の再雇用の件での相談と交通事故での弁論が1件。弁論では理解できないところの釈明を求めた。ある程度交通事故についての事実関係の主張は分かったが、基本的な事項なので、出来れば(是非とも)、わかるように準備書面で、事前に出してほしいと心から思った(相手は登録2、3年目の若い弁護士)。午後は、労働委員会(公益委員会議と総会)。定例のもので議題も少なく、4時過ぎには事務所に戻れた。今日は、早く帰って久しぶりにジムに行くことにする。これで今週はおしまい。




投稿者 あさひ共同法律事務所

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