弁護士ブログ(日々の出来事)

2016年6月 5日 日曜日

今週の1週間(5月30日から6月3日)

 5月30日(月曜日) 午前中は、2度目の証人調べの準備。ただ、相手方本人の陳述書が、人証調べが6月7日なのに、まだ出されておらず、反対尋問の骨子が分からない。私は、証人に対する細かなトレーニングがしない方である。細かなトレーニングをしても完璧なものはできないし、それを期待できない証人も多い。むしろ、証人の立場からの基本的な位置を確認し、せっかく証言するのに、裁判所に誤解されたり、うまく通じないのは勿体ない、ということで、うまくか正確に伝えるにはどうすれば良いか、を考えてもらうようにしている。というkとで、午前中はおしまい。
 昼はロータリーに行き、その後、訴訟なった交通事故の件で、当事者に来てもらい、事故の状況を聞く。交通事故特に物損事故の訴状の事故態様についての記述は簡単なものが多い。自身の過失相殺の割合を明らかにしたくないのか、どうか分からないが、訴状に事故状況についての説明は簡単である。そうなると、答弁書でどの程度詳しく書くかは、被告代理人の判断によることtになるが、過去の一瞬の事実関係なので、そもっそも明確な記憶が無く、正確に書くのが難しい場合もあるが、その点は原告も同じなので(正確には記憶していないはずである。)、客観的な証拠からわかる部分から推測される事実を含めてできるだけ詳しくかくことにしている(これにより、進行は早くなる。)。
 その後は、いくつかの作業をして、今日はおしまい。


 5月31日(火曜日) 今日は、日弁連の民事裁判委員会があるので、朝の飛行機で東京へ。飛行機の中で本当に偶然に、JCのときからの陳人の設計士Yさんに会う(飛行機の中でたまたま席が隣り合わせになるということはめったにあることではない。)。設計事務所協会(多分そうだったと思う。)の会合での東京への出張ということである。 彼には、建築関係での訴訟で専門家証人にたってもらったこともあり、建築関係訴訟についての話をする。熊本地震の建物被害の話などを聞く(建築訴訟の話は、弁護士に対する辛口の話になるが、その点は、ここには書けない。)。
 11時に日弁連について、「自由と正義」の委員会紹介頁にのる写真を、阿多委員長や他の副委員長と一緒に撮ってもらう。午後は、1時から5時までみっちり委員会が続く。今回の委員会の議決事項の一つが、消費者委員会から提案された過酷執行を防止するという観点からの給与債権について、その最低保証額(要するに差押えを免れる最低額)の設定、差押え禁止債権について、それらが実際に口座に振り込まれたのちに、その一定額については、預金債権となっても差押え禁止財産とする、新たに差押え禁止債権を振り込まれる特別の口座を設け、その口座に振り込まれた金員についてh一定の制限の下に差押え禁止とするという提案の逃避である。当委員会を含め、日弁連としても、債権執行については、その執行力を高める方向での提案をしているが、その場合に、一定の債務者については、過酷執行となる場合があることから、提案されたものだが、いくつか難しい点がある(差押え禁止債権を定めたそれぞれの立法趣旨の検討という問題や立法技術的な難点のほかに、給与の最低保証額を認めた場合、結局、債権者はその限度で債権の実現を図れなくなるが、不法行為債権や婚姻費用などの債権について、それでよいのか、その場合の最低額をどの程度と考えるのか、という問題点についての解決が付かず、最終的には評決により、定めることになった。
 
 6月1日(水曜日) 朝、歯医者さんに行ってから事務所へ。午前中は、月曜日の交通事故の答弁書を仕上げる。それに弁論準備が1件。実は2週間前に、準備書面と証拠を出しておいたが、期日までに相手方かrは特に何らの書面もなく終わる。当日、相手方から求釈明があっただけで終わる。まあ、裁判所から相手方に次回準備すべき事項が示されたので、当方の書面の意味は理解されているのだと思うことにする(確信はない。)。午後は、いくつかの作業を。実は、明日(6月2日)は、日弁連の司法シンポ実行委員会があるのだが、私は、金沢で全国労働委員会会長・事務局長連絡会議があるので、日弁連には行けないが、各委員からの報告書が提出されており、それをメールで見るだけで時間がかかってしまう。午後はあと1件少し長い相談があり、それD終わってしまう。

 6月2日(木曜日) 金沢では夕方からの会議(情報交換会)なのだが、せっかく金沢に行くので、少し慣行をさせてもらうと朝の飛行機で金沢へ向かう。2年前の司法修習25年目の会合が加賀温泉であったので、金沢は2年ぶりとなった。その時に時間が足りなくて十分に見られなかったところを見学。夕方の情報交換会では、京都大学で民事訴訟法を研究している修習同期のK教授と会う。2年後(平成30年)が、民事訴訟法施行30年となという話や民事訴訟法学会でも若手の研究者が育っていない(絶対数が少ない)といった話にある。同期の大津地裁の真面目なY判事の話にも及んだ。

 6月3日(金曜日) 今日が会議の本番。中労委からの合同労組事件の解決についての議題に各ブロックの労働委員会からそれぞれの経験した合同労組事件についての経験の発表。注目されたのは、合同労組のかかわる事件こそ、個別紛争事件の典型だという評価だった。確かに言われるように、合同労組のかかわる事件は、色々なバリエーションがあるものの当該組合員の個別的な要求を合同労組が支援するという形のものPであり、個別紛争と理解して当たるという考えは的を得ているように思う。会議は3時間で終了。その後は、観光のついでに復位に向かう(会議の冒頭、石川県知事が挨拶の中で、石川県の観光ぬ触れ、6月3日から5日は「加賀100万石まつり」なので、金沢を楽しんで欲しい、という話だったが、今回は福井の観光となった。)。丸岡城と東尋坊に行き、九頭竜側河口の三国温泉に宿泊。天気が良くて助かった(翌日4日(土曜日)は、福井恐竜博物館(十分に楽しめた)、永平寺(夏のもみじがきれいだった。)などを観光して福岡へ帰った。)。


 



投稿者 あさひ共同法律事務所

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