弁護士ブログ(日々の出来事)

2015年7月 3日 金曜日

今週の1週間(6月29日から7月3日)

6月29日(月曜日) 今日は、本当は日弁連の民事裁判委員会があったが、欠席(福岡での労働委員会があったため)。先月までは、日弁連優先だが、今月からは、委員長が終わり、半分隠居となる」はずだった。ところが、新委員長の深い配慮(どういう配慮だ。)で、副委員長となることになった。これは、居残り当番、宿題をやれ。など色々な見方ができるが、とりあえず、7月からも真面目に日弁連に通うことになる(と思う。)。委員会に欠席したので、委員長退任のあいさつもなく終わる。
 午後は、労働委員会。その前に、最高裁から民事の上告棄却の決定が届く(少し悲しい。)。火災保険金請求事件で、保険契約者と保険会社の争いに、当方は物上代位を行使して権利主張参加した。1審、2審とも契約者敗訴(当方も敗訴)で、契約者が上告。当方は上告をしなかったが、権利主張参加なので、被上告人となっていた。上告して1年半で、適法な上告理由に当たらないということで上告棄却。事実認定なのでやむを得ないかもしれない。考え直してみると、控訴をしなくても、被控訴人になっていたように思う(印紙代が勿体無かったのかもしれない。)。
このほかに、真面目に訴状を一つ書く。

6月30日(火曜日) 午前中は、民事の控訴審が1件。初回だが、結審したうえで和解期日を入れられる。福岡高裁は、民事が5ケ部。どの部も少しやり方が違う(部総括が変わると少し変わるということもあるかもしれない。)。このところ4件ほど控訴審が続いたが、いずれも1回結審ではなく(第1回期日を入れずに、しばらく主任裁判官のみで進行させ、その後に第1回期日を入れるという部や、第1回期日はいれて、その後に主任裁判官で進行して、最後に戻すというやり方もあるようだ。高裁なので、詰めた合議をして主任裁判官に任せているのかどうかがこちらには分からない。ただ、1回結審した後、その後に主任裁判官で和解を進めるというやり方の場合、合議が詰められたものになっているはずだが、本当にそうなのかは分からない(1審での審理が十分に尽くされているのかどうかにもよると思う。)。
 午後は、和解が1件。これも、結構難しい事件で、裁判官も判決を書くとなると難しいと言っていた事件。とにかく、なんとか和解にする。原告は本人訴訟で、当方は被告。終わった後、原告本人から、別の場所で会えればよかったですね、と言われる。本人訴訟の場合は、相手方にある程度信頼されるということが、和解の重要なポイントなので、それができてよかったと思っている。

7月1日(水曜日) 今日から2015年も後半に入る。月初めには、これまでの個人事件で、毎月払いとなっている事件で、相手から金が入っていないという連絡がかかってくることが多い。今日もやはり電話があり、相手の代理人に連絡を取ることになる(実はこれがけっこう面倒。事件終了で委任関係も終了という弁護士も多い。)。
 その後は、真面目に、もう1件の訴状を書く(10枚ぐらい。)。

7月2日(木曜日) 今日も、午前中は昨日の続き。午後2時の飛行機で日弁連の最高裁民事局との協議へ出席。その前に、判例タイムズ7月号(1412号)が配達されたので、その中の「争点整理の現状と課題」という大阪地裁の裁判官が連名で書かれた記事を読む。その中で、日弁r連民事裁判員会が研究者や裁判官をお呼びして開いた「争点整理で7割決まる」というシンポジウムの内容(判タ1405号)が結構引用されているのに気が付く。「口頭協議」「安定的心証開示」などについての議論が紹介されている。記事の中で気になったのが、末尾近くに「人証調べの前後で、裁判所の印象が違ってきたケースが以前に比べて増加しているとの指摘があった」という記載である。これは、裁判官からの指摘だろうと思うが、そのようなことは、記事に書かれている方策を実践してそのようなことの無いようにしたとしても、やはりそういう事件が一定以上存在するということを素直に認めた記載であり、興味深く読めた。

7月3日(金曜日) 午前中は、東京で、別の弁護士と打ち合わせ(残念ながら事件の打ち合わせではない。)、。午後の飛行機で福岡に戻る。相手方から送られてきた準備書面などを読みながら、終わりにする。



投稿者 あさひ共同法律事務所

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