弁護士ブログ(日々の出来事)

2012年12月30日 日曜日

2012年の年末に

今年の仕事納めは、28日だった。今年も司法修習生がきており、そのため修習生用の被疑者国選事件の配点があった。12月25日に傷害事件の配点を受けた。離婚した夫婦で、出ていく元夫がなかなか出ていかず、元夫か元妻を殴ったという事件である。その場で警察が呼ばれて、そのまま逮捕、拘留となったものである。以前、一度同じような事件を起こして警察を呼ばれ、厳重注意を受けたという過去があるものの、この程度(素手で叩いた、蹴ったということで、診断書は全治5日程度である。)で、逮捕、拘留まで行くのか(逮捕時にはおそらく、少し赤くなっているような程度のような気がする。)疑問がないわけではない。夫に、家を出て、元の家には戻らない、付け回したりしない、という念書(夫もそのつもりはあったが、引っ越しの費用がなかったり、面倒で延び延びになていた。)。を書いて、妻に渡し、妻を説得したが、結局、28日に処分保留で釈放された。検察官も起訴するほどの内容ではないということと、年内に処理をしたかったということであろう。ただ問題は、夫が逮捕時の所持金が40円だったということである(友人も家族もいない人だった)。結局、釈放が決まった28日に、弁護人から、改めて妻には近づかないよう注意するとともに(この点は検察官も気にしていたところである。)、知人のところまでの交通費と釈放時の食事代をカンパすることになった(事件を起こすことなく、無事にお正月を迎えてほしい。)。
  25日から28日までの4日間で拘留から処分保留となり、その間に3回接見、修習生には、被疑者国選事件をダイジェストで体験できたということになった。結局28日は、ほかの刑事事件2件(裁判員裁判事件と通常の国選事件)の被告人の接見とこの件で終わった。
 なお、同僚のF弁護士は、恐喝の被疑者国選事件(累犯前科のある被疑者なので、恐喝に罰金刑がない以上、起訴されれば懲役刑以外にはないことになる。)について、被害者2人との間できちんと示談を成立させて、被害届を取り下げてもらい、28日に処分保留として事件を終了させている(恐喝事件で、被害者との間が知人の場合は、色々と複雑で難しい事情があって、示談は難しい。)。
 このように二人とも、年内に無事に刑事事件を終わりとすることができた。すごくほっとしている。
 
 

 皆様には、今年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます(なお、新年のご挨拶は改めて申し上げます。)

  当事務所の業務開始は1月7日です。、 

投稿者 あさひ共同法律事務所

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