2014年1月18日 土曜日

今週の1週間(1月14日から17日)

今週は、成人式(13日)のため、4日しかなかった(前週のの土曜日(11日)に、日弁連民事裁判委員会のシンポの準備のために東京に行ったので、12日と13日は完全なお休みにした。13日は大宰府へ行った。午前中のお参りだったので、比較的空いていて、駐車場までの渋滞もそれほどでも無かった。

14日(火曜日) 特に打ち合わせの予定もなく、訴状の作成などいくつかの業務をこなす。夕方から賀詞交換会に出て、その後事務所に戻ったら、弁護士会副会長から、裁判員裁判事件でアシストとして担当して欲しいとの連絡が入る(福岡県弁護士会では若手の弁護士などが裁判員裁判事件を担当するようになった場合(被疑者国選で機械的に振り当てられる)、弁護士の複数選任を希望すれば、名簿順に基づいて別の弁護士が指名されるシステムになっている。)。
確かに裁判員裁判となると未経験の辯護士には不安が多いということであろう。ちなみに、私の場合はほぼ1年ぶりの指名である。覚せい剤密輸事件で被疑者が外国人ということで、少し準備が大変である。

15日(水曜日)午前中は、以前の事件関係で銀行に不動産売買の決済に立ち会う。共有物の売却のため、売買代金が持分に応じた金額をそれぞれの預金口座に振り込むこととなるが、その手続きに1時間以上待たされる(事務所に2時前にようやく戻れた。)。立ち会った司法書士の話では3時間ほど待たされたことがあるという話だったが、最近は不動産売買が多くなったということによるものか、銀行がマネーローンダリング法による確認に手間取っているためかはわからない(代金の受け取りをいったん売主代表者の受け取らせ、その代表者から共有者の口座にさらに振り込むという方法によったため、代表者の口座が当該銀行の別の支店のため、代表者の口座からの振り込みの際の確認に時間がかかった可能性がある。これなら、現金にして、その場で、共有者がそれぞれ自分の口座に振り込んだ方が速かったかもしれない。こんなに時間がかかるのなら、やり方を考える必要がある。
  その後は、翌週の証人調べの準備などの作業。裁判員裁判事件で主任のT弁護士と話をする。事件について事情を聞く。被疑者は日本語がまったくだめな中国人で通訳が必要だということ、このため接見には通訳と時間を合わせる必要がある。この日はT弁護士の接見予定時間に私は昨年からの刑事事件の被告人の接見を入れていたためT弁護士に接見をお願いする。午後、被告人と接見し、その後は予定されていた事務所の新年会。

16日(木曜日) 午前中は、当初の予定がキャンセルになったため、証人調べの準備。裁判員裁判のT弁護士と電話で話をする。なお、T先生からは、被疑者との接見の内容について詳細なメモを貰った(事件の概要が分かり、非常に参考になる。
 午後は、証人との打ち合わせ。相続人間の争いのため、かなり古い以前からの話をどの程度交えることが、裁判所での判断に必要か(裁判所にわかりやすいか)が、尋問の構成を考えても難しい。夕方は、不動産研究会へ。土地家屋調査士から明治初期の地券制度草創時の話を当時の資料とともに伺う。明治初期の資本主義以前の話であり、農地についての検地と地券発行の事業がどれほど大変だったのかが分かる。

17日(金曜日)午前中から、昨年からの破産事件の準備に改めて取り掛かる。事業停止前の資金の動きを改めて検討するが、関係者が多く良くわからない。関連事件もあるのできちんと整理したい。
 夕方、裁判員裁判事件の被疑者と接見をしようと思い、T弁護士の予定をうかがったところ、検事が明日(18日)に起訴する予定であるという話を聞く。9日が拘留日で私の選任は15日で(7日目)、結局、被疑者段階ではT弁護士との打ち合わせだけで、接見ができずに終わりそうである。外国人の事件で共犯者が数名いる事件で10日間の勾留期間だけで起訴に至るというのには少し驚く(裁判員裁判では、基本的には被告人の調書は不要だというスタンスなのかもしれない。)
とういことで、今週は終わる。



投稿者 あさひ共同法律事務所